雨の日の写真の撮り方 | 雨の日をドラマティックに撮るには憂鬱な感情をストレートに表現すればいい

Photograph

5月末から7月上旬にかけて雨の降る日が多くなり、恋人とのお出かけがキャンセルになって憂鬱な気分になってしまうことはありませんか?

実は、雨の日でも恋人と楽しく過ごす方法があるんです。それは、雨の日に傘をさして散歩しながら恋人と写真を撮り歩く方法です。

僕は、雨の日は魅力的な写真が撮れるチャンスだと思っています。

その理由は、雨の日は晴れの日とは違ったドラマティックな写真が撮れるからです。

もしあなたが大切に思う恋人の、心が揺さぶられるドラマティックな写真が作れたら嬉しいはず。

そこで今回は、雨の日に大切な恋人をドラマティックに撮る方法をお伝えしたいと思います。

はじめに

芸術系のブログを発信している僕が、なぜ雨の日の写真の撮り方を記事にしているのかというと、現在僕は、京都で写真家をしています。

しかも、雨の日の写真や映画のワンシーンのようなシネマティックな写真を得意としています。

詳しくは、僕が運営している写真家公式サイトをご覧ください。

というわけで、現在写真家をしている僕が、雨の日の写真撮影の経験を踏まえて、恋人をドラマティックに撮る方法についての記事を書くことにしました。

雨の日らしい憂鬱な感情を撮る

雨の日になるとジメジメしたり周りがほんのり暗くなるため、気分も憂鬱になりやすいですよね。だけど、その憂鬱な感情が人らしさを感じるんです。

例えばこちらの写真。

雨の日 ドラマティック写真

この写真は僕が雨の日にモデルを撮影した写真なんですけど、ほんのり暗い感じとモデルが一瞬見せた素の表情でドラマティックな写真になりました。

とくにポージングを指示したわけでもなく、少し休憩を入れた瞬間に見せた雨の日の憂鬱な表情。僕はそこに、人らしさを感じました。

このように、雨の日は晴れの日には撮ることができないドラマティッックな写真を撮ることができるんです。

無理に明るく撮ろうとするから、人らしさを感じない違和感のある写真になってしまうんです。

スマホでも一眼レフでも同じですが、SNSに投稿する写真なら明るくて綺麗な写真を意識するだけじゃなくて、ドラマを感じる写真を撮ることで恋人に喜んでもらえる写真になります。

では、雨の日に人物を魅力的に撮る方法はというと、下記に僕が運営している写真家公式サイトがあるので、そちらで詳しく解説していますが、参考になる写真を2枚ほど紹介します。

まずは、透明傘越しに人物を撮る方法。

雨の日 ドラマティック写真

色付きの傘を高く上げて遊んでいる感じを撮る方法。

雨の日 ドラマティック写真

他にもいろいろ解説しているので、ぜひ参考にしてください。

人物以外なら何を撮ればいい?

今回の記事ではカメラの機能的な話をせずに、どんなカメラでも画角を意識すればシネマチックな写真を撮ることができると言うことをメインにしていきますね。

雨の日に人物以外なら何を撮ればいいのかについてですが、雨らしさを感じるモノを被写体にします。

例えば、雨粒や水滴や水たまりに広がる波紋などを写真に入ると、雨らしさがアップして魅力的な写真になります。

では僕が雨の日に撮り歩きをするときに、どんな写真を撮っているのかを紹介いたします。

透明傘と雨粒

雨の日 シネマチック

雨の日の写真は透明傘との相性が良く、もしかしたら雨の日写真の定番ではないでしょうか。もちろん、透明傘だけではなく色のついた傘でも雨の日らしい写真を撮ることはできます。

傘についた雨粒にピントを合わせて撮ることで、背景の空がボケて一面ブルーの幻想的な写真になります。

川と波紋と反転した景色

雨の日 シネマチック

一見「ゴチャ」とした写真に見えますが、まるで絵画のような写真を撮ることもできます。

池や川の写真を撮る場合、水に映った反転した風景をメインに入れることで、絵画のような写真になります。

雨の日ではなくても、水面のある場所は環境がそろえば、ボリビアのウユニ塩湖のような世界を撮ることもできます。

こちらがウユニ塩湖
↓↓↓

水面に映るリフレクト効果がとても有名で、日本でもこのような写真が撮れる場所はあるようです。

木の枝についた水滴

雨の日 シネマチック

木の枝についた水滴を撮るならマクロレンズが欲しいところですが、スマホでも一眼レフの標準レンズでもドラマティックに撮ることができます。

このような写真を撮るコツは、三分割構図を意識して上部に水滴がくるように撮ると、下の余白にストーリーを期待させることができて、そこにドラマが生まれます。

車のフロントガラスに付いた水滴

雨の日 シネマチック

車のフロントガラスについた水滴も雨らしい写真になります。

窓に付く水滴は大きさや形に規則性がなく、アートに見えます。

フロントガラスの先にある風景にこだわれば、それが模様になって面白い写真が撮れますよ。

僕が心を揺さぶられた伝説の写真家『ソール・ライター』

僕には目指している写真家がいます。その写真家とは、ニューヨークが生んだ伝説の写真家ソール・ライターです。

リョウの写真家公式サイト
画像元 : 写真家リョウの公式サイトより

なぜ僕の好きな写真家の話を出したのかというと、写真家ソール・ライターの作品の中には、雨粒のついた窓ガラス越しに人物を撮影した写真がとてもドラマティックだからです。

彼の写真には、とても心が揺さぶられるものがあります。

画家でもあったソール・ライターの写真は、写真を撮るためにどこかへ出かけて撮った写真ではなく、自宅近くで撮ったものが多いんです。

つまり、日常的によく見る場所で撮った写真ですが『日常の風景とは何が起こるか予測がつかないもの』だど彼は語っています。

そんな日常風景に魅力を感じたソール・ライターは、写真の片隅に写る小さなストーリーにこだわっていました。

そう言った、何気ない日常で見つけた小さな『エモい世界』を写した写真に、僕は惹かれました。

僕の写真家公式サイトの方で、写真家ソール・ライターについての感想を話しているので、覗いてみてください。

最後に

5月下旬から7月上旬にかけて雨の日が多くなる梅雨時期は、外出することが減ってくるので、恋人との楽しみにしていた外出もできなくなることもあるでしょう。

そんな時は、雨の日は雨の日らしい過ごし方を考えてみて、その中に『雨の日写真を撮り歩く』計画を立ててみてください。

もしかすると、大切な恋人のドラマティックな魅力がある一面を発見できるかもしれませんよ。

雨の日だからって無理に明るく撮ろうとせず、雨の日だから表情に出る憂鬱な感じを撮ることで、人間味のあるエモい写真を撮ることができます。


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リョウ(写真家)

京都の写真家。1974年生まれ、大阪出身。現在は京都府で写真家の活動をしながら芸術家を目指す人へ理想の芸術生活の過ごし方についてのブログを発信しています。2018年にプロの芸術家からブランディングやマーケティングの知識を学び、2018年に京都でデジタルアート展を開催。2019年に横浜赤レンガ倉庫でのグループ展に参加。2021年に奈良のクリエイターイベントに参加。現在は東京でも写真活動を行う。

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リョウ(写真家)

京都の写真家。1974年生まれ、大阪出身。現在は京都府で写真家の活動をしながら芸術家を目指す人へ理想の芸術生活の過ごし方についてのブログを発信しています。2018年にプロの芸術家からブランディングやマーケティングの知識を学び、2018年に京都でデジタルアート展を開催。2019年に横浜赤レンガ倉庫でのグループ展に参加。2021年に奈良のクリエイターイベントに参加。現在は東京でも写真活動を行う。

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