「せっかく良い一眼レフを購入したのに、いまいちうまく撮れない」といって、一眼レフでの撮影を諦めてしまうのはもったいない。
なぜなら、一眼レフはスマホとは違う魅力的な写真を撮ることができるからです。
そこで現在、京都を中心に写真家として活動をしている僕が、一眼レフ撮影上達のためにやってきたことについて話したいと思います。
「で、あなたは誰?」
そう思ったら、僕の写真作品や活動履歴、実績についてまとめた公式サイトがあるので、そちらをご覧ください。
目次
一眼レフ撮影上達のコツは、とにかく撮ること
一眼レフの撮影技術を上げるコツは、とにかく色々なものを撮りまくること。
風景でも小物でも人物でも建物でもなんでもいいので、近くにあるものや自宅から300m付近を散歩して目に入ったものを撮る。そして、その写真を自分なりに評価してみる。
一眼レフの基本的な使い方なら、本屋へ行けばいくらでもハウツー本があるので、『初心者向け一眼レフの使い方』のようなタイトルの本が1冊あれば、それなりに撮れるようになります。
だけど、あなたの心の中の表現は、あなた自身にしか撮ることができません。
もちろん一眼レフ初心者が、いきなり「エモい写真」と撮るなんてことはできないです。
だからなんでもいいので被写体を見つけて、その被写体をどのような構図で撮れば自分のイメージした写真になるのかを見つけるために撮りまくるのです。
「まだ一眼レフを持っていないけど早く撮ってみたい」
そう思った時は、無理に高額な一眼レフを購入するのではなく、一眼レフのレンタルサービスを活用すればいいんです。
レンタルなら格安で一眼レフを使うこともできるし、自分に合う一眼レフを探すこともできます。
一眼レフのレンタルサービスを利用するメリットについては、こちらの記事で解説しています。
次のステップは「プロの写真を見て研究する」
とにかく写真を撮りまくっていると、だんだん写真の見方が変わってきます。構図を意識したり、光と影のバランスを考えたり、色温度を気にしたり。
だけど、一人で写真を撮りまくっていても、なかなか正解を見つけることができません。
そこで次のステップとして、プロの写真を見てじっくり研究して真似をすること。
『TTP』が一眼レフ撮影向上のコツ
あなたは『TTP』という言葉をご存知でしょうか?
『TTP』とは『徹底的にパクる』という意味なんです。
一眼レフ上達への一番の近道は、写真で成功した人の写真を見て、その技術を徹底的にパクること。
もちろん、作品そのものをパクるのではありません。
あなたが目指したい写真家の写真をじっくり見て観察し、どのような構図が多いのか、写真の質感はどんなものか、光をどの角度から当てるとその写真家のような作品になるのかを研究すること。
そしてあなたなりに見つけた答えを撮影技術に活かすこと。これが、撮影技術の向上にとても効果的なんです。
では参考になる写真家を探すにはどうすればいいのかと言うと、まずは下記の3つのサイトを定期的にチェックするといいでしょう。
- [YouPic]
- 500px
とくに、[YouPic]と500pxは、海外のハイレベルな写真が多く、写真上達のためにとても参考になります。
[YouPic]
[YouPic](ユピック)は、2012年にスウェーデンで設立された写真公開サイト。
プロ写真家というより、アマチュアレベルの写真が多く公開されている印象がありますが、アマチュアレベルと言っても写真のクオリティーは高いです。
これから一眼レフ上達を考えているなら、まずは[YouPic]を参考にするといいでしょう。
いきなりプロレベルの写真を見ると「こんなの無理!」とあきらめてしまうかもしれないので、まずは「これなら取れそう」と言う写真を[YouPic]で探して『TTP』しましょう。
[YouPic]については、下記で詳しく話しています。
500px
500px(ファイブハンドレッドピクセル)は、2009年にカナダで設立された写真公開サイト。
[YouPic]と違って、ハイアマチュアクラスの写真が多く、一眼レフもそれなりの高額機種を使って撮影している写真ばかり。
もし「このような写真を撮ってみたい」と思ったら、少し前に話した一眼レフのレンタルサービスを利用すれば、高額機種でも短期間試し撮りをすることができるので、目標も明確になります。
500pxを見ていると、撮影時のカメラの設定も記載されているので「この写真を撮る時はこんなカメラ設定で撮っているのか」と、カメラ設定の勉強にもなります。
僕はどちらかといえば500pxを見て、構図やレタッチをする時の参考にすることが多いです。
500pxについても書いた記事があるので、一度覗いてみてください。
Pinterest(ピンタレスト)は、アメリカ合衆国に拠点をおくPinterest,Incが運営している画像ブックマークサービスです。
インスタと同じように、画像メインのSNSと言うイメージが強いですが、全く違うものと考えておいた方がいいでしょう。
Pinterestは、Webサイト上にある画像や写真を自分のアカウント内に『ピンボード』を作ってアイデア(画像)をストイックしておく使い方がメインになります。
例えば、ポートレート撮影をする前のイメージを擦り合わせるために、Pinterestで他の人が撮影したポートレート写真を見てアイデアを浮かばせルために使われたり、お部屋の模様替えをする時に、Pinterestで「インテリア」と検索してヒットした写真を参考にしたり。
その使い方はフォロワーを増やすと言うより、ブログやオンラインショップへの誘導に使われることが多く、誘導率を上げるのにとても効果的なツールになります。
写真上達を目指すなら登録必須
一眼レフ撮影の上達を目指すのなら、[YouPic]、500px、Pinterestへのアカウント登録はしておきたいもの。
実際に僕も3つのツールに、アカウント登録をしています。
ポートフォリオサイトも公開中
さらに僕の場合は、写真作品を公開している独自のポートフォリオサイト(フォトギャラリー)があります。
500pxや[YouPic]には気が向いた時に写真を公開していますが、仕事の営業ツールとしてポートフォリオサイト(フォトギャラリー)を持っています。
ポートフォリオサイト(フォトギャラリー)があると、24時間365日オンライン上で営業してくれているのと同じなので、そこからオファーがくることもあります。
写真家がポートフォリオサイト(フォトギャラリー)を持つメリットについては、僕が運営している写真家公式サイトの方で話しています。

写真家(フォトグラファー)ポートフォリオサイトを制作しておく3つのメリットとは。写真業界にかかわるならポートフォリオサイト制作は必須。企業から声がかかるきっかけにもなる。SNSとポートフォリオサイトの違いについて解説。
日常風景を撮り歩くこと
初心者の一番の撮影上達法は、日常的な風景を撮り歩くことです。
日常風景は、心が揺さぶられる魅力的な瞬間がたくさんあります。
だけど写真になれるまでは、何をどう撮ればいいのかわからないため、なかなかその瞬間に出会うことができません。なぜなら、上手く撮ろうと言う意識が強すぎて、魅力的な瞬間を逃してしまうからです。
だから『とにかくいろいろなものを撮る』ことが重要になってくるんです。
『数打ちゃ当たる』ではありませんが、いろいろ撮っていくうちに光の当たり方、シャッターを押すタイミングがだんだん身についていきます。
予測ができない日常的な写真は、その瞬間にしか撮れない写真。
もちろんその『瞬間を逃さずにシャッターを押す』ということには、一眼レフの基礎が必要になります。
一眼レフには、全て自動で設定してくれる『P(オート)モード』と言うものがありますが、いつまでもP(オート)モードに頼っていては独自性のある写真を撮ることはできません。
できれば全て手動で設定する『M(マニュアル)』モードで撮影できる方が、自分らしい写真を撮ることができて、ファンを増やすことができます。
以前に僕は、7つのカメラの基礎知識のについて記事を書いたことがあります。
- ボケ感を調整する『絞り』
- シャッタースピードの調整
- ISO感度とは?
- ホワイトバランス(WB)の調整
- 光の効果的な使い方
- 画角を決める基準『黄金比』
- 一眼レフカメラの撮影モードの違い
このように、一眼レフの基本をマスターした上で、今回の記事を参考にすれば一眼レフの撮影技術はどんどん上達します。
最後に
今回は、一眼レフ上達のためのヒントと撮影する上で意識しておくことについて話してきました。
僕自身、今でも一眼レフ上達のために写真公開サイトを参考にしたり、Pinterestでアイデアを浮かばせることがあります。
僕はいろいろな経験から、雨の日に撮る人物写真が僕らしい写真だと思っています。
雨の日の憂鬱な感情はネガティブに思われがちですが、マイナスな感情が人らしさを演出してくれます。
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