雨の降る日、部屋の中で過ごす時間が長くなると、視界に入るものの存在がいつもより大きく感じられます。
「よく見ると何かが物足りない」そう感じるのは、雨の日の静けさが、“今必要なもの”を教えてくれているのかもしれません。
壁に飾るほどでもないけど、何もないのは少し寂しい。
そこで思い浮かんだのが、机の端にそっと置けるくらいの小さな写真でした。
なぜ『小さな写真』なのか
今回わたしが作品にするために選んだのは、A6サイズの小さな写真。
手帳より少し大きく、スマートフォンより少し存在感のある大きさです。
A6サイズにした理由はとてもシンプルで、目線を大きく動かさなくてもふと視界に入る距離を感じたから。
作業の合間。
考えごとをしている時。
心を休めたい時。
意識して「見る」のではなく、自然と視界に入る場所に置かれた写真。
ふと目に入った瞬間に、呼吸が少しだけ整う。
今回の作品は、そんな距離感を大切にしたくてつくりました。
アクリルフォトという選択
作品にする上で大事なのが、『何を素材にするのか』でした。
一般的に写真作品は、フォトアート紙や半光沢紙、少しこだわるならジークレーという印刷技法もあります。
だけど私は、アクリルを選びました。
ガラスほど主張せず、紙ほど軽すぎない。
さらに、光を受けた時、写真の奥に、もう一つの静かな世界が生まれるような感覚。

雨の日のやわらかい光や、曇り空の反射とも相性がよく、時間帯によって表情が変わるのもアクリルの特徴です。
『写真を飾る』というより、空気の一部として静かに存在する。そんな感覚に近いのかもしれません。
木製スタンドを付けた理由
今回のアクリルフォト作品には、木製スタンドをセットにしています。
額装という選択もありますが、額縁はどうしても『構える』印象が出てしまいます。
「飾る場所を確保しなければいけない」
「額が部屋に合わなかったらどうしよう」
そんな構える前提の作品はストレスになる。
一方でスタンドは、ただ置くだけ。
机の上、棚の隅、ベッドサイド。生活の流れを止めずに、写真を迎え入れられる。
この作品は写真単体ではなく、スタンドまで含めて完成形。
そう考えて、この形にしました。

必要な分だけ、静かに作るということ
今回のアクリルフォト作品は、予約販売という形を選んでいます。
あらかじめ数を作るのではなく、ご注文いただいた分だけ一点ずつ仕上げる。
雨の雫では、量産よりも写真と向き合える距離感を大切にしています。
静かな時間の中で生まれた写真を、同じ温度感のまま届けたい。
そのための選択です。
冬の終わりに届く、ということ
お届けは、冬の終わり頃(2026年2月)を予定しています。
外はまだ寒く、でも光は少しずつ柔らかくなっていく季節。
部屋の中で過ごす時間が多いからこそ、小さな変化や静かな存在が心に残りやすい時期でもあります。
待つ時間も含めて、この作品の一部として受け取ってもらえたら嬉しいです。
最後に
このアクリルフォト作品の詳細は、オンラインショップに静かにまとめています。
もし、「机の端に、雨音があってもいいかもしれない」そう感じたら、そっと覗いてみてください。
小さな写真が、日常の中に静かな余韻を残してくれたら嬉しいです。
Link▶︎雨の雫|アクリルフォト作品「雨と傘」 (オンラインショップ)





















