雨が止んだ直後、琵琶湖のほとりには、言葉をかけるのをためらうような静けさがありました。
湖面にはまだ薄く霧が残り、誰も踏み入れていない朝の空気が青空をそっと包み込む。
その静けさは、まるで『余韻』という言葉を体現しているかのようで、私は思わずシャッターを切る。
雨がすべてを洗い流してくれたような朝
撮影したのは、ある梅雨の時期の朝。
前日まで降り続いていた雨がようやく止み、目を覚ました私は、不思議と「琵琶湖に行こう」と思ったんです。
静かな湖畔で、何かが見つかるような気がして。そんな直感だけを頼りに、50mm単焦点レンズを持って車を走らせました。
着いたころ、空はまだどこか曇りがちで風もなく、水面が鏡のように空を映していました。

その風景を目の前にしたとき、心の中にあった小さな迷いが、少しずつほどけていくのを感じました。
雨の雫として、新しい“何か”を始めるのは今しかないと。
光と水面が見せたほんの数分の魔法
数枚シャッターを切ったあと、雲がわずかに切れ、湖の向こうに朝の光が差し込んできました。
水面がゆっくりと色を変え、湿った空気が柔らかく揺れながら光を吸い込み、世界に「透明感」を与えてくれました。
この一枚は、そんな一瞬の光を捉えた写真です。

静かな水、光のベール、そしてその奥に続く余白。
湖の中央に浮かぶ、湖の計測機らしき機会が、湖の余白をより壮大に見せてくれました。
全てが静かに重なったその時間は、私にとって「雨のあとにだけ現れるご褒美」のように思えました。
撮影を終えた帰り道、琵琶湖から少し離れたあたりで、またぽつりと小さな雨粒がフロントガラスに落ちてくる。
あの時間はほんのわずかな“晴れ間”だったのだと知りながらも、その一瞬の魔法に立ち会えたことが嬉しかった。
この作品が伝えたい“雨上がりの贈りもの”
この作品には、雨のあとの心の“静寂”を込めています。
私自身、日々の制作や選択のなかで迷いが生まれたり、立ち止まりたくなることがあります。
でも、雨が止んだあとの静けさに触れると、なぜか「次に進んでみよう」と思えるのです。
それはきっと、自然が教えてくれる「終わりと始まりのあいだの時間」。
この写真には、その“あいだの時間”の美しさを、そっと閉じ込めた一枚です。
まとめ
雨は、ただ降るだけじゃない。心を静かに整え、澄ませてくれる。
この作品が、どこかであなたの静かな時間に寄り添えたなら、それが私にとっていちばん嬉しいことです。

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