なぜ、私は“雨”に心を込めているのか

「どうして雨に特化したブランドを立ち上げたんですか?」

最近、そう聞かれることが多くなりました。

SNSやブログで発信し続けていたことが、雨によって、ようやく芽が出た雑草のように。

たいてい雨と聞くと、ジメジメする空気、気圧で頭が重いなど、ネガティブなイメージがあります。

そう感じている人が多い中で、私がなぜ、“雨”をテーマにした活動を続けているのか。

答えはとてもシンプルであり、少しだけ個人的な記憶に関わっています。

雨の雫の原点

今思い返すと、写真を始めたばかりの頃、雨が降るたびに外に出たくなっていました。

傘を差して歩く人の姿。濡れたアスファルトに反射する街の風景。

雨の雫作品

そして、音が吸い込まれていくような、あの静けさ。

周りを見渡すと、少しでも早く屋内に入りたいと思う気持ちから、足早で通り過ぎていく人ばかり。

そんな慌ただしさの中、なぜか自分の周りだけ静かな時間が流れているのを感じました。

周りは倍速で時間が流れているのに、自分だけがスローになった気分で、どことなく安心感がある。

いつしか私は「雨の日の方が心が穏やかでいられる気がする」と思うようになっていたのです。

その光景を誰かに見せたいわけでもなく、評価されたいわけでもない。

ただシンプルに、「自分の心の中に静かに残しておきたい」と思うだけでした。

そうやって雨の日の写真を撮り続けていくうちに、それが、“私の軸”になっていたんです。

雨の雫への想い

『雨の雫』という名前には、いくつかの想いを込めています。

たとえば、静かに降る雨の音が、心を洗い流してくれるような感覚。

葉の上に一粒ずつ溜まった水が、やがてひとつの雫となって落ちる、その一瞬の美しさ。

派手さや主張はいらない。ただ、そっと心に残る“余白”のような存在でありたい。

そんな想いから『雨の雫』という言葉を選びました。

私にとって雨は、日常の中で足を止めるきっかけであり、心の奥にあるノイズをひとつひとつ消してくれる時間でもあります。

写真という形で、そうした時間のフィルムを残しておきたい。そして、それを受け取った誰かが、自分のペースで贅沢な時間を味わってくれたら。

それだけで、この活動には十分すぎる意味があると、私は思っています。

雨の雫の現在の活動

2024年から、東京でも活動するようになって、思いがけない出会いにも恵まれました。

私と同じように「静かに流れる時間が好き」という感性を持つ人たちと言葉を交わし、ときに作品でつながる時間。

ある日、ある方からこんな言葉をいただきました。

「あなたの写真を見てから、少しだけ雨の日が待ちどおしくなりました」

その静かな一言が、私の心の芯(COA)まで響きました。

美しいものは、必ずしも派手である必要はない。

“寄り添う”という行為は目立つものではないけれど、とても力強いもの。

今は、その感覚を信じながら「雨の日の贅沢な時間」を届け続けています。

雨の雫のこれから

とはいえ、雨の雫はまだ始まったばかり。

ブランドとしては未完成だし、私自身も、日々迷いながら小さな答えを積み重ねている最中です。

それでもこの活動を続けているのは、雨の日の静けさに今でも救われているからかもしれません。

雨の静けさを届けるのは、雨の日だけでは語れないんです。

『雨の日』
『雨上がり』
『雨の日を待つ』

この3つの情景が繋がりあうことで生まれたブランド。

京都を拠点に活動をする写真家が、雨の日の静けさを自分自身で感じたからこそ生まれた、小さなブランド。

それが、『雨の雫』です。

そして、その静けさを写真と言葉で、誰かと分かち合いたいと願っています。

もしかしたら、あなたの心の中にある“雨の日”も、少しずつ意味をもつものへと変化しているのではないでしょうか?

まとめ : なぜ『雨の雫』なのか

「なぜ、雨の日に活動をしているのか」

その問いに対する答えは、決して一言では言い表せません。

けれど今は、こう言える気がします。

「私は雨の後の静かな余韻に浸るためにこの活動をしている」

自分のたでもあり、誰かのためでもある。

雨が降るたびに、少しだけ深呼吸がしたくなるような、そんな時間を大切に届けていきたいと思っています。

この文章を読んだあと、ふとした雨の日に、静かに耳をすませたくなるような、そんな時間があなたにも訪れたら、きっと嬉しいです。

私がなぜ“雨”を選び、どんな想いでこの活動を続けているのか。

その背景にあるもう少し長い物語を、もしよかったらこちらで綴っています。

雨の雫アクリルフォト作品

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運営者 / 写真家リョウ

写真作家リョウ

雨の日の静寂、雨上がりの余韻、雨を待つ時間。心に静かに届く“感情の景色”を、写真と言葉と空間演出で届ける写真家。ブランド「雨の雫」として額装作品やコラボレーション作品を展開中。

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