
こんにちは。
雨の雫を運営している写真作家リョウ(@ryo_creativephoto)です。
嘘みたいだけど本当の話。
なぜか僕は、ドラマチックなシーンに合う星のもとで生まれたのかもしれません。
今回、新たにArtgeneに出品した作品は、見た目は『どんより』した印象があるかもしれません。
だけど、その写真を撮った理由を知れば、心温まる作品に見えてくるでしょう。
では、今回の作品『静かな優しさ』のストーリーをお届けします。
静かな優しさ
あの木の下には、いつも優しい時間が流れていました。
晴れた休日、僕と友人は、よくその場所を訪れていました。
深く緑が茂る木陰で、とくに何をするわけでもなく、ただ並んで座っていただけでした。
静かな会話と、時折聞こえる鳥の声。そして、風に揺れる葉音。
そのすべてが、心地よかったんです。
「また休みの日に、この場所でのんびり過ごそう」
そう言い合えるだけで、少しだけ明日が楽しみになるような、そんな時間を過ごしていました。
やがてお互いに忙しくなり、その木の下に行く機会は少なくなりました。
僕は「今度休みがとれたら、あいつを誘ってあの場所へ行こう」
そう決めていた矢先。友人はある事故に巻き込まれてこの世を去ってしましました。
僕はしばらく、あの木のことを思い出すことすらできなかったんです。
「一人で行くなら、あの場所には価値がない」
そんなふうに思い込んでしまったんです。
そして数ヶ月が過ぎ、静かな雨が降っていたある日、僕は何気なく車を走らせていました。
そして不思議なことに、あの木の場所へと向かっていたんです。
しばらく行っていなかったあの木のある場所。
そこで見たのは、葉をすべて落とし、雨に濡れた木だったんです。
でも不思議と、寂しさよりもあたたかさを感じました。
枝の一本一本が、静かに僕の心を包むように揺れていて、まるで、いなくなったはずの友が雨音に乗せて何かを伝えてくれているかのように思えたんです。
この写真は、そのときに撮った一枚です。
レンズを向けた理由は、うまく言葉にはできませんが、ただ、その木が放つ静かなやさしさに、心が動かされたのだと思います。
失っても、消えないものがある。
それは雨の日に感じた、静かな優しさでした。
「雨は寂しいもの」と思ってしまうかもしれませんが、時には静かで優しく包んでくれている感覚を味わえる瞬間があります。
僕が雨の写真を撮り歩くのは、その優しさに触れたいからなのかもしれません。
葉についた雨粒が集まって、雨の雫となり、水溜りに波紋として広がる姿。
まるで、この世界の人たちのつながりを見ているようで、心の芯から力が湧いてきます。
雨は時には人の心を静かに包み込み、時には力強く背中を押してくれます。
そう感じるのは僕だけでしょうか?

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