画面越しに流れてくる不快なニュース。
隙間なく埋め尽くされた満員電車。
次から次と押し寄せてくる仕事の波。
そんな日々の中で、ふとした瞬間に「静かな時間が欲しい」と思うことがあります。
芸術活動をしながら、企業の案件にも取り組んでいる僕にとって、“自由な時間”なんてそう簡単には手に入りません。
だから僕にとって作品をつくる時の『静けさ』は、心が休まる唯一の時間です。
自分が撮った写真を現実の断片に、ほんの少しの想像力を重ねて静かな幻想の世界を創る。
そこに生まれるのは、心の呼吸を取り戻すための世界。それが、僕のつくる『幻想アート』です。
今回は、そんな幻想の世界に惹かれて、『幻想生活アート』という名でデジタルアートを再開した理由について綴ります。
目次
喧騒の中で心がふっと軽くなった瞬間
喧騒の街で見つけた、“一瞬の静けさ”が僕の背中を押してくれました。
2025年になって、新展開を目指し始めたました。
その理由は、東京でアイデアを探す旅に出たことがキッカケでした。
東京の街で見た静かな日常
東京の街は、常に何かが動いていて、刺激に満ちています。
東京に住んでいるわけではないけど、芸術活動のために東京へ行くたび、そう感じています。
東京だけではなく、僕が生まれ育った大阪、今、生活をしている京都でも同じこと。
そんな場所にいるからこそ、僕は静けさに飢えていたのかもしれません。
幻想的な風景との出会いは、いつも、“ちょっとした違和感”から始まります。
光が不自然に差し込んでいたり、
誰もいない空間に何かが“居る”ような感覚を覚えたり。
最初はそれが何なのか、自分でも分かりませんでした。
だけど、アイデアを記録するために撮った写真に写し出された、その光景を見ると、どこか『懐かしさ』のようなものがありました。
東京という大都会で見た『懐かしさ』は、僕にとって、“一瞬の静けさ”だったんです。

「幻想」は逃げ場じゃなく“心を整える場所”
僕が東京で感じた“一瞬の静けさ”は、どことなく『幻想的な世界』の印象がありました。
『幻想的な世界』と聞くと、「現実からの逃避」と受け取られることが多いものです。
だけど僕にとって『幻想的な世界』は、逃げではなく、心を整えるための時間です。
現実をまっすぐに見つめた上で、そこに静かなゆらぎや余白を与えることで、見慣れた景色の中に、“もう一つの世界”が生まれます。
そういう作品に触れていると、心のざわざわ感が「スーっ」と溶けていきます。
それを僕らしく言うと「幻想と日常の間に生まれた一瞬の静けさ」で、それを表現した作品テーマが『幻想生活』です。
“R.i.”という名前に込めた想い
実は、僕には『写真家』という顔もあります。
喧騒の街に感じた一瞬の静けさを、写真に記憶する活動をしています。
例えば、大阪で出会った喧騒の中に一瞬流れた『静かな時間』を表現した、こちらの写真。

静かでシネマティックに感じた一瞬を捉えるために、写真を撮り歩く活動。
それはあくまでも『写真』をメインにした創作活動です。
だけど、幻想生活をテーマにした作品を作る場合、写真家では伝えきれない部分があります。
それが『デジタルアート要素』です。
現実を写す“写真家”という肩書きから少し離して、「アート」と「幻想」をつなぐ存在でいたい。
そう考えて生まれたのが、“R.i.(アールアイ)”という名前でした。
この名前を使うことで自分の表現にも自由さが生まれ、芸術性のある写真として違和感を感じなくなりました。
自分が撮った写真に、ほんの少しの“非現実的な世界(幻想)”を重ねていくことに、自然と自信が持てるようになったのです。

『幻想生活』をテーマにした創作活動をする『デジタル作家R.i.』。
これが、『幻想生活アート 』の誕生秘話です。
これから描く世界を誰かと共有したい風景
今は、“幻想生活の案内人”として、日々静かな創作を続けています。
時にはキャンドルの灯とともに。
時にはシネマティックな世界を。
その全てに共通することは『静かな余韻』です。
雨の日に感じた、あの静けさ。
キャンドルを灯した時に、静かに揺れる炎。
光と影が作り出した、街の中の静かなドラマ。
そして、喧騒の街で見つけた一瞬の静かな幻想。
僕が本当に大切にしたいのは、その世界に触れたときに、あなたがどんな気持ちになるかということ。
静かで、穏やかで、少し夢を見ているような。そんなひとときが、あなたの一日にそっと寄り添えたなら嬉しいです。
最後に、心の奥の“静けさ”と再会するために
幻想的な世界は、遠い場所にあるものではありません。
日常でも『幻想』を感じることはあるかもしれません。
これが、僕が伝えたい日常の世界なんです。
少し目を閉じて、自分の内側に耳を傾けたとき、静かに、でも確かに、そこに在るものだと思っています。
たとえば、仕事で少し疲れた夜。雨音が心地よく響く夜。そんなときに、そっと寄り添える存在であれたら。
静けさを感じたい夜に、ふと見返したくなる。
そんな作品になれたら幸いです。
その“静かな幻想”の続きを、ゆっくりとご覧ください。

