一眼レフの中古って正直どうなの?写真家もしている僕が中古を使った感想を公開

フォトライフ

プロの写真家を目指したいけど、高額な一眼レフを買うのは厳しい。

だからと言って、4、5万円のアマチュア機種では仕事はできないし。何かいい方法はないかな?と悩んでいるあなた。

「中古の一眼レフを購入する」という選択肢をいれてはいかがだろうか。

中古は故障がしやすいから不安と思うかもしれないが、写真家としての仕事が軌道に乗るまでは中古の一眼レフでも十分だと言っておこう。

その理由は、僕自身デジタル画家の活動以外に、写真家として活動をしていて中古の一眼レフカメラでもやっていけているからである。

ただしハイアマチュアクラス以上の機種が必要になるが、カメラのキタムラのように、中古でも長期的に使える一眼レフがあるということを伝えたい。

中古の一眼レフでも買う価値はある

先に一眼レフの中古が使えるのかについてだが、結論から言えば、中古の一眼レフでも機種によっては仕事で使えるくらい価値はある

その根拠は、僕は本格的に画家×写真家の活動を始め時、一眼レフを最低2台は持っておかなければ仕事に繋がらないと聞いていたため、軌道に乗るまでは中古の一眼レフで活動をしようと考えた。

そしてカメラのキタムラの中古販売サイトでハイアマチュアクラスの一眼レフを探し、2009年式の一眼レフを2019年に購入した。

購入した機種は『Canon 7Dの標準レンズキット』。

通常で購入すると、ボディだけでも約13万円する機種で、レンズとセットになると16〜20万円は掛かるだろう。

それが、カメラのキタムラの中古価格だと約5万円で購入することができた。

【購入したCanon 7Dのレンズキット】

その一眼レフは今でも故障することなく撮影できていて、見た目もキレイで使用感をまったく感じない。

その一眼レフを1年故障もなく使いそれが癖になって、次に連写機能が優れている『Canon 7D MarkⅡ』のボディーを約6万円で購入。

そしてポートレート撮影がメインになってきたことで、マップカメラという中古サイトで『Canon EF 85mm単焦点レンズ』を購入。

さらに撮影の幅を広げるために、風景や壮大な絵が撮れるように『SIGMA 18-200mm』の望遠レンズを約1万円で購入した。

2020年〜2021年の1年間で、一眼レフ2台、レンズ3台増え、そこからどんどんモデルさんと作品撮りをする機会が増え、気づけば1年間で13名のモデルさんとの撮影をしていた。

こうして撮影した写真は写真家専用のポートフォリオサイトで公開しているので、興味があればぜひ見てほしい。

写真家リョウのポートフォリオサイト

2つの一眼レフ中古販売がおすすめ

僕が中古の一眼レフカメラを購入する時に使うオンライン販売サイトは2つ。

  • カメラのキタムラ
  • マップカメラ

カメラのキタムラ


画像引用元 : カメラノキタムラネットショップHP

カメラのキタムラ ネットショップ

カメラのキタムラは誰でも知っている、株式会社キタムラが運営している写真用品の販売や、その他サービスを運営しているショップである。

写真撮影サービスの『スタジオマリオ』も、株式会社キタムラが運営する撮影スタジオで、子供の記念撮影が有名。

そんな株式会社キタムラにはオンラインショップがあり、新品販売・中古販売買取・修理の相談などが、オンラインでできる。

全国に店舗もあり、何度か店舗にも言ったことがあるが、スタッフの対応もとても良く、お客さんに寄り添って考えてくれている印象が強い。

中古の一眼レフを決める時も、電話で状態についてもランク付けについて、とても丁寧に対応をしてくれた。

Map Camera


引用 : マップカメラHP

Map Cameraサイト

Map Camera(マップカメラ)は、シュッピン株式会社が運営するカメラ通販サイトで、カメラマンなどがよく利用している。

マップカメラも、カメラのキタムラのように一眼レフの中古販売をしていて、欲しいレンズがあった場合に、カメラのキタムラと比較して購入することがある。

現在使用している、Canon85mm単焦点レンズは、マップカメラの中古で購入したもの。

この2つのサイトはカメラマンや写真に詳しい人ではなくても、名前は聞いたことがあるのではないだろうか。

中堅クラスの一眼レフカメラでも、思っているより安く購入することができる。

それに、購入したい機種の『商品ランク』と『スタッフのコメント』を読めば、使える一眼レフなのかの参考にもなる

良品を見分けるポイント

どちらのショップでも同じことだが、僕が中古の一眼レフカメラやレンズを購入するときに見極めるポイントがある。

たとえば、カメラのキタムラでは中古一眼レフの商品ランクを『AB』や『B』といったように、英語で表記されている。

さらに、その商品についてカメラに詳しい専門スタッフのコメントが、下記のように書かれている。

「ファインダー内にホコリあり」

「外観に傷あり」

「レンズ内にホコリあり」

このように、カメラに詳しい専門スタッフが入念に中古商品の外観や動作をチェックして、気になるポイントをわかりやすく書かれている。


画像引用元 : カメラノキタムラネットショップHP

その中でもとくに、

「ファインダー内にホコリあり」

「レンズ内にホコリあり」

と書かれてある一眼レフやレンズは避けたいところ。

だけど、「撮影に支障がない程度」と付け加えられていれば、購入対象と考えてもいいだろう。

ここで僕が中古カメラの購入で気をつけたことは、焦らずに色々な機種の情報を見比べて自身にあった機種を見つけること

もしコメント欄に書かれている内容が不安に感じるのであれば、その一眼レフの中古の購入を見送くる。

そして次の中古一眼レフが出品された時に、条件の良い一眼レフを見つければいいと考えるようにしている。

中古だからと言っても、数万円は掛かるものなので、

「買って損した」
「思ったよりホコリが気になる」

とならないように、事前にカメラ機材やレンズの評判をネットで調べた上で、中古を購入するようにしよう。

一眼レフの商品ランクの目安

中古の一眼レフを購入する場合、先ほど言った『商品ランク』を参考にすると話した。

ここでも落とし穴があり、商品ランクが高いからといって質の良い一眼レフとは限らない。

その理由は、カメラのキタムラの場合で説明すると、カメラのキタムラは全国に店舗がある。

中古一眼レフの検査をするスタッフの見方によってランクの付け方も違ってくる

もちろん、基本的な目安は統一されているが、実際に『ABランク』の一眼レフより『Bランク』の一眼レフの方が使えるパターンも多い。

僕が経験した中古一眼レフを購入したパターン

僕は以前、一眼レフの本体だけの購入を考えていた。

その時はカメラのキタムラの中古サイトで、機種は『Canon 7D MarkⅡ』だった。

なぜ、Canon 7Dを持っているのに7D MrakⅡの購入を考えたのかというと、7D MarkⅡは連写機能が優れているからだ。

そしてカメラのキタムラのサイトで探していると、2つの気になる『7D MrakⅡ』があった。

一方は『ABランク』、もう一方は『Bランク』。

『ABランク』と『Bランク』とでは、約¥5,000ほどの金額の差がある。

正直、画面で見てもその違いが全くわからない。そこで、検査したスタッフのコメントを参考にすることにした。

ABランクのコメントを見てみると、

『ABランク』の7D MarkⅡ

ファインダー内に小さなホコリがありますが、撮影には支障はありません

と記載されている。

一方の、Bランクのコメントを見てみると、

『Bランク』の7D MarkⅡ

外観に小さなすり傷あり、底部分に少量のテカリあり、バッテリーの劣化あり

と記載されていた。

僕の中でファインダー内のホコリはとても気になるため、できれば避けたいところ。

撮影に支障はないと書かれているが、写真家にとってホコリは気になる部分。

そういった理由から、外観に擦り傷がある『Bランク』の一眼レフを購入した。

そして届いた『Bランク』の7D MarkⅡを見てみるが、底のテカリも全然気にならない程度で何の問題もない。さらに、外観の小さな傷も目立たず見た目は新品に近い。

そのことから『Bランク』の7D MarkⅡを購入して良かったと納得できた。

店舗でも確認ができる

オンラインショップで一番気になるのが、実物を見ずに購入しなければいけないところ。

いくら商品ランクが良くても、できれば実際に商品を確認してから購入したいもの。

そんな悩みを吹き飛ばしてくれるのが、カメラのキタムラの信頼できるところ。

カメラのキタムラでは気になる一眼レフやレンズがあれば、近くの店舗に取り寄せて、直接触って確認する事ができる

実際に確認できる商品は2つで店舗内での確認のみという決まりがあるが、2つも確認できるのは十分でだろう。

店舗内で確認した上で、気に入った商品であればそのまま購入もできるし、思っていたものと違っていたらキャンセルもできる。

それができることを知った僕は、次に購入するレンズを近所のカメラのキタムラの店舗に発送してもらって、実際に確認して購入を決めることができた。

店舗で試し撮りができる

ここで1つ、店舗で確認するときに気をつけておかなければいけないことがある。

レンズの購入を考えている場合は、持っている一眼レフの本体を忘れずに持っていくこと。

本体の購入を考えているなら、レンズを持っていくこと。

その理由は、店舗内なら直接取り付けて試し撮りをすることができるからだ。

もちろん、落としたり傷をつけてしまったら強制的に買取になる恐れがあるので、慎重に扱うようにしよう。

一眼レフってやっぱり良いの?

スマホで友達やSNSに投稿するための映え写真もたくさん撮影して、カメラの撮影に慣れてきた人も多いだろう。

さらに、おしゃれでエモい写真を撮影したいと思うこともあるかもしれない。

最近のスマホはカメラ機能も進化してきて映え写真を撮影する事もできるし、加工アプリを使えばレタッチも簡単にできる。

これから先、一眼レフを持つ人がどんどん減っていくんじゃないかと思ってしまう。

だけど、いくらスマホのカメラ機能が進化したからと言っても、やっぱり一眼レフにはまだ勝てない部分がある。

一眼レフはレンズの種類の多さが自慢

確かにスマホのカメラ機能の画質は、一眼レフカメラと比べてもそこまでの差がなく思える。

とくにSNSに投稿するだけのことを考えれば、スマホと一眼レフの画質の差を感じない。

でもレンズの種類の多さで考えると、一眼レフカメラの方が圧倒的に画質も良いしピント合わせの効率も高い

いくらスマホが進化したと言っても、撮影するときのポーズは一眼レフカメラの方がプロっぽくてカッコよく思えるのは僕だけだろうか。

さらに一眼レフは、レンズの種類を使い分ける事で、プロのような写真を撮影することができる。

例えば、広角レンズを使って壮大な風景を撮影したり、単焦点と呼ばれるレンズで背景をおしゃれにぼかして人物を効果的に撮影することができる。

よく言われるエモい写真を撮る場合、やはり一眼レフの方が心を動かされる写真をとりやすいだろう。

その他のレンズでは、魚眼と呼ばれるレンズを使えば、玄関の扉にあるスコープで見たような歪んだ写真が撮影できたり。

スマホに比べると、写真の幅が広がるレンズがたくさんある。

レンズフィルターを使っておしゃれな写真も撮れる

レンズフィルターを効果的に使えるのも、一眼レフだから味わえること。

レンズフィルターとは、レンズの先端に取り付けることで写真に効果を与えるフィルターのこと。

レンズフィルターにも色々種類かあるので、少しだけ紹介しておこう。

保護フィルター

名前の通り、一眼レフのレンズをホコリや傷から保護する役割のあるレンズフィルター。

PLフィルター

PLフィルターとは、風景写真を撮影する時に被写体に反射する光をコントロールするレンズフィルター。

NDフィルター

レンズに入る光の量を減らすことができるレンズフィルターで、シャッタースピードを遅くした時に『明るすぎる』と言った悩みを解決してくれるもの。

例えると、サングラスをかけて肉眼で風景を見たように、不思議で綺麗な写真を撮影することができる。

一眼レフの種類

では一眼レフの購入を決めた場合、どの一眼レフを購入すれば良いのか。

一眼レフの中でもそれぞれ『ランク』があるので、自身の予算や目的に合わせて購入するといい。

Canon EOSエントリーモデル『Kissシリーズ』

Canon Kissシリーズは中古でなくても、新品でも値段は安めなので購入しやすい一眼レフになる。

とくに一眼レフの初心者や、趣味で一眼レフを始める人には軽くて使いやすい機種になる。

見た目も女性が好きそうなデザインで、小型で軽く持ちやすのが特徴で、友達と旅行に行く時もCanon Kissシリーズなら手軽に持ち運びができて操作も簡単

一眼レフの初心者には、購入しやすい価格と操作が簡単なことで人気がある。

Canon EOSハイアマチュアモデル

Canon EOSシリーズの中でも『ハイアマチュアクラスモデル』と『ミドルクラスモデル』は、写真家やプロカメラマンがよく使う一眼レフ。

価格もそれなりに高く、初心者には少し扱いが難しいと思われる部分もあり、重さもCanon Kissシリーズに比べると重くなる。

Canon EOSシリーズを扱うには、ある程度の一眼レフの知識が必要になるだろう。

  • 絞り
  • シャッタースピード
  • ISO感度
  • ホワイトバランス

を組み合わせて、イメージした写真を撮影することが必要になる。

この一眼レフを扱う基本の知識について僕が書いた記事があるので、それを参考にするとどんな知識なのかがわかるだろう。

もしCanon EOSシリーズが扱えるようになれば写真のクオリティーも上がるので、プロカメラマンや芸術写真家になることもできる。

ミラーレス一眼レフ

最近では『ミラーレス一眼レフ』という言葉もよく聞くようになったので、ここで紹介しておこう。

今までの一眼レフは、カメラのボディーの中にある鏡にレンズに入ってくる景色を反射させることで、ファインダーからその景色を見ることができる仕組みだった。

一方『ミラーレス一眼レフ』の場合、ボディーの中の鏡がない代わりに、レンズに入ってくる景色を映像に変えてファインダーや液晶に映し出す仕組みになる。

そうする事で、撮影する前に色や明るさを確認することができるので、

「撮影してみたらイメージと違った」

というようなことが減る。

ただミラーレス一眼レフは、価格も高くボーディーに対してレンズが重いということもあって、ミラーレス一眼レフを持ったときにバランスを取りにくいと感じる人もいるようだ。

このように考えると、初心者にはCanon Kissシリーズの方が『安め』『軽め』『操作が簡単』という点でおすすめだ

プロカメラマンや写真家を目指している人には、『ハイスペック』『レンズの種類が豊富』『画質のクオリティーが高い』点で、Canon EOSハイアマチュアモデルがおすすめだ

今後はミラーレス一眼レフが主流になるとも言われているので、僕もゆくゆくはミラーレス一眼レフを検討することになるだろう。

まとめ

オンライン中古販売は全国の商品を見ることができて便利だが、商品がどんな程度なのかという不安がある。

「購入したけど高評価の商品なのに、思っていたよりも傷が目立つ」

と思った時にはキャンセルができないことがほとんど。

そうならないために、近くの店舗で商品の確認ができるお店や、購入後1週間以内ならキャンセルできる一眼レフ中古販売を探しておいた方がいい

もし一眼レフの購入を考えているのなら、趣味や旅行の記録として考えている人は、Canon Kissシリーズの一眼レフでも十分だろう。

プロのカメラマンや芸術写真家を目指すのであれば、Canon EOSシリーズくらいは持っておきたいところ。

カメラのキタムラの中古サイトは、商品の状態がわかりやすく確認できるので、これからもレンズの購入などはカメラのキタムラを使いたいと思っている。


アート×写真家リョウ

アート×写真家リョウ

京都でアート×写真家として理想の芸術生活を目指し始め、これまでに失敗してきたことや学んだことを、これから芸術生活を目指す人へ伝えるために「理想的芸術生活ブログ」を立ち上げました。現在は、グラフィックデザイナーで身につけたスキルを使ったデジタルアート制作、約10年間趣味だった一眼レフで身につけたスキルをつかったストーリー性のあるシネマティック写真撮影の活動をしています。

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アート×写真家リョウ

アート×写真家リョウ

デジタル画家から『アート×写真家』へと進化し理想の芸術生活を歩き始める。美容師、デザイナー、ブライダル業に関わっていたことで芸術の世界に興味を持つ。2018年8月に京都のギャラリーで開催した『時間の導き』展で個展デビュー。2019年12月には横浜赤レンガ倉庫でのグループ展に出展し、自身のアートや写真の作品が人の心を動かしていることを知る。

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