田舎暮らしが失敗する理由 | 一度は目指した田舎暮らし。厳しいと言われているのはなぜ?

気になる話

のどかな風景の中で、自由に絵を描きながらのんびり過ごすために、田舎暮らしをしたいと思うことがある。

だけど、そんな安易な考えで田舎暮らしを始めると失敗する。

実際に、都会の生活に慣れている人が田舎暮らしを始めて成功する率は50%以下だと言われている。

数字を見れば約半分の人が成功しているように見えるが、2人に1人は安易な気持ちで田舎暮らしを考えていて、かなりの確率で田舎暮らしを失敗していると言うことになる。

今回はデジタル画家になった僕も、憧れていた田舎暮らしの厳しさについて話していこう。

憧れていた田舎暮らし

僕の目標は、画家になって自分らしく自由に理想のクリエイティブ人生を過ごすこと。

もちろんただ絵を描いているだけでは、理想の人生を歩くことはできない。

自分らしく自由に理想のクリエイティブ人生を過ごすためには、画家として信頼され絵の価値を上げながら、どこにいても収益につながる環境を構築するための知識が必要になってくる。

『田舎暮らし』という言葉を聞くと、のんびりと自由な時間を過ごせるイメージがある。

渋滞に巻き込まれることもなく、人混みにまぎれながら移動するわけでもなく、鳥の鳴き声や自然に囲まれて毎日癒されるというイメージを持っていないだろうか。

だけど田舎暮らしについて色々調べていくうちに、僕が憧れていた田舎暮らしは、思っているほど簡単ではないことがわかってきた。

人間関係・自給自足の生活・車が必要・物価が高いなど。

次から次とクリアしなければいけないことが多く、自由に時間を過ごすために田舎暮らしをすると考えると、理想的ではないのかもしれない。

田舎暮らし6つの厳しい理由

僕の知人で田舎暮らしを始めて田舎暮らしの厳しさを知り、移住を諦めて地元に戻ってきた人がいる。

その田舎暮らしをした経験者が言うことだから、すごく説得力がある。

その中でも田舎暮らしが厳しいと言われている代表的な理由を6つを紹介しよう。

人間関係

田舎暮らしで慣れてきたとき、苦痛に感じてしまう主な原因は『人間関係』である。

ここで勘違いして欲しくないが、田舎の人たちが悪いと言っているわけではない。

田舎暮らしをしていると、田舎ならではの接し方がある。

例えば、田舎は都会に比べると人と人との心の距離が近くなる。

自分のことであっても周りの人に話や相談をしてコミュニケーションを取りながら生活していかなければならない。

「今は誰とも話したくないから、できる限り1人の時間を過ごそう」

と考えて周囲の人との関わりを絶ってしまうと悪い印象を持たれて、その地域に住みにくくなってくる。

ひどい場合は、その地域から出なくてはいけなくなる場合もある。

これは田舎に住む人たちの地域の環境だが、田舎で住む人たちは、住民同士が家族みたいに濃い人間関係をもっている

誰かが悩んでいれば、一緒に解決するためにみんなで話し合ったり、何かを始めれば、それを手伝いたいと言う気持ちが強くなる。

そんなことから、田舎の人たちとのコミュニケーションは、都会よりも必要になってくる。

自給自足の生活は思っているより大変

僕も自給自足の生活に憧れを持っていた。

しかし田舎暮らしを経験した人からすれば、自給自足の専門知識を学ばないで生活すると言うことは、餓死しにいくようなものだと言う。

自給自足の知識がないと、栄養が足りずに倒れてしまうことになる。

そして自給自足の生活は主に畑仕事になる。

朝早くから日が暮れるまで、畑で作業をすることが多い。

季節によっては雑草をとの戦いもあったり、気温の変化にも対応して保存状態を確認して、それに合わせて対策をしていかなければならない。

さらに言うと自然が多いと言うことは、野生動物の出没も増えてくる。

畑を荒らされることも多く、それについても対策を考えていかなければならない。

夜、寝ている間に畑の野菜が食べられていることはよくあることらしい。

季節、災害、動物による被害を抑えるために対策する必要があるが、その設備も無料ではなく費用が掛かる。

田舎暮らしには車が必要

田舎暮らしをするためには、当然車が必要になる。

自給自足の生活だからと言って、車の維持費がなくなるわけではない。

毎日のように車を使用するためガゾリン代も必要になるし、車をよく使用することになると言うことは、車を点検する回数も増えてくる。

田舎暮らしでは、主に軽トラを使うことが多いが、車の寿命も都会よりは短く、維持するために必要な修理費用も掛かる。

その他にも都会と違って、スーパーまでの距離もあるため、生活用品をまとめて買い出しに行く必要もある。

しかも地域によってはスーパーの店舗数が少なく、生活用品の値段も少し高くなる。

都会に比べて物価が高いこともある

田舎暮らしをすると、たとえ自給自足がうまく言ったとしても、衣類、雑貨、家具、燃料が必要になる。

地域によっては、都会よりも物価が高い場合も多い

先ほどの『田舎暮らしには車が必要』で書いたように車が必要になってくるが、ガソリンスタンドの店舗数が少ない地域は、ガゾリンの設定料金が高いところもある。

配送料にしても、距離が遠くなるので高めになる。

田舎暮らしのトイレ事情

トイレについては、旅行などで経験があると思うが、田舎のトイレは水洗トイレがないことが多い。

最近になって外観は限りなく水洗に近い形のトイレになっている地域もあるが、汲み取り式のトイレが基本になってくる。

都会に住んでいると普段当たり前のように使っているトイレも、田舎暮らしを始めると環境が変わるためトイレに行きたくても我慢してしまう人もいる。

そうなると、体調を崩しやすくなってしまう。

ネット通販が対応していない場合が多い

ネット通販はどこでも配達してくれると思っているなら、田舎暮らしは諦めたほうがいい。

通販サイトによっては、本州以外は配達の対応をしていないこともある。

中には配達の対応地域に設定してくれているところもあるが、その代わり配送料が高くなってしまう。

「田舎暮らしでも、ネットがあるから通販で揃えてしまえば問題ない。」

と考えてしまうと、残念な結果になることが多い。

田舎暮らしは計画とコミュニケーション力が重要

田舎暮らしでに憧れているのなら、田舎暮らしをするための計画や勉強は必要になる。

これは自分自身の理想の生活を実現するためでもあり、田舎暮らしをする地域住民の人たちと上手に過ごして行くために必要なことである。

家族のような人間関係ができている田舎の住人は、他の地域からやってきた人をすごく警戒してしまうもの。

最初は周りの住人たちからよく思われないかもしれない。

しかし一度仲良くなれれば、長くその地域に住むことができる。

もし移住を考えているのなら、数年間は『よそもの』扱いを受けることもあるかもしれない。

もし田舎暮らしを考えているのなら、田舎暮らしを成功させている人と交流できる場所を見つけて、いろいろ話を聞くという方法もある。

まとめ

以前まで僕も田舎暮らしに憧れていて、のんびりした生活を目指していたが、田舎暮らしを経験した人から話を聞くと、

人間関係がうまくいかなかったり、自給自足の生活が思ったより大変だったり、物価が高かったり、どこにいくにも距離があり車は必要だったり、慣れないトイレで体調を崩したり。

自分らしく自由に絵を描いて生活するために田舎暮らしをするのは難しいものだと知った。

田舎暮らしをするのなら、それに集中しなければ生活をしていくことは難しい。

画家になって自由に絵を描いて理想の人生を過ごしたいのなら、田舎暮らしというより、どこにいても収益に繋げる知識を身につける方が効果的なのである。

ただ間違えてはいけないことは、田舎暮らしが悪いと言っているわけではない。

僕は今でも、大自然に囲まれて鳥の鳴く声や川の音や騒音が少ない場所で生活することができればどんなに素晴らしいことなのだろうと思っている。

僕自身も以前に田舎で住んでいる人と関わっていて、田舎暮らしがどんなものか経験したこともある。

そこに住んでいたわけではないが、何年かその家に通っていたことがある。

その場所は山の方になるが、田舎暮らしの大変さや楽しさを知っている。


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リョウ

リョウ

アートマネージャー。1974年生まれ。大阪出身。現在は京都府でアート×写真家の活動をしながら芸術家を目指す人へ理想の芸術生活の過ごし方について提案しています。2018年に京都で個展を開催。2019年に横浜赤レンガ倉庫でのグループ展に参加。2021年に奈良のクリエイターイベントに参加。現在はAI生成NFTアートについても研究中。

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リョウ

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アートマネージャー。1974年生まれ。大阪出身。現在は京都府でアート×写真家の活動をしながら芸術家を目指す人へ理想の芸術生活の過ごし方について提案しています。2018年に京都で個展を開催。2019年に横浜赤レンガ倉庫でのグループ展に参加。2021年に奈良のクリエイターイベントに参加。現在はAI生成NFTアートについても研究中。

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