仕事でたまったストレス。言葉にして吐き出したくても、その場の環境やその人の性格によってできないこともある。
だけどストレスを解消する方法は、言葉で吐き出すだけではない。他にも、芸術で感情を吐き出すことにもストレス解消の効果があるのを知っているだろうか?
今回の記事は「仕事でたまったストレスを吐き出したいけど何をすればいいのかわからない」と悩む人へ向けた内容である。
目次
はじめに
当記事では「芸術でストレス解消をすることができる」という話をしているが、ストレス解消をするには、なぜストレスを抱えてしまうのかを知る必要がある。
僕は精神科医でも心理学者ではないが、自分の経験から「芸術=ストレス解消」の記事を書くことにした。
当記事は「ストレスを抱えてしまう原因」から始まり、「ストレス解消する方法」「芸術はストレス解消になる」「芸術に触れて見る」といった構成で書かれているので、ぜひ参考にしてほしい。
ストレスを抱えてしまう原因
今の世の中は、テレビニュース、SNS、ネット社会の進化で、いろいろなトラブルが目立つようになってきている。
犯罪、事故、自然災害によるストレス、それらを引き起こす大きな原因は以下のようのものだろう。
- 仕事でのストレス
- 対人でのストレス
- 金銭に関わるストレス
- 何をしても上手くいかない苛立ち
それが積み重なって爆発すると、人を傷つけたり、ものを壊したりしてしまう。
自然災害に関しては人が起こすトラブルではないが、自然災害が起こった後の生活の中で、人によるトラブルが増える傾向にある。
そもそも人がなぜストレスを抱えてしまうのか、その原因から考えてみたい。
忍耐力の低下
ストレスを抱える主な原因として「忍耐力の低下」が大きいのではないだろうか。
「忍耐力」とは、辛い・怒り・苦しいと感じる感情をおさえて耐える力のこと。この忍耐力が低下してしまうと、苛立ちが行動に表れて、人や物に危害を加えてしまう。
だけど、忍耐力をもてるようになると辛い感情や怒りの感情をコントロールすることができるのでストレスを抱えることがなくなる。
ということは、忍耐力を鍛えればストレスを抱えることがなくなる。
運動する時間が減る
体を動かして汗を流す時間が減ると、新陳代謝が悪くなり、疲れやすくなったり体調を崩しやすくなる。そうなると、健康的なストレスを抱えてしまうことになる。
なので、運動の時間が減るのもストレスを抱えてしまう原因の1つである。
人は子供の頃にボール遊びをしたり、公園でかくれんぼをして走り回ったりしたことがあるはず。子供の頃は、とにかく体を動かすことが多かった。
だけど、大人になると子供のように遊んでいる時間がなくなる。仕事をすると、自分の好きな時間に仲間と遊んだり、旅行に出かけることが少なくなり、仕事が夜までかかることもある。
これではどう考えても楽しく遊ぶ時間も体を動かす時間をつくることができない。
だから運動する時間が減ると、ストレスを抱える原因になるのである。
回避能力が低下する
回避能力が低下してしまうと、「忍耐力の低下」にもつながってしまう。
何かトラブルを起きた場合、焦りもあれば落ち込んでしまうこともある。それは人間である以上避けることはできない。
だけど、それを自分自身で回避できるようにしなければいけない。
僕が過去に美容師をしていた話になるが、美容室の店長の知り合いで東京の芸能プロダクション関係者がいた。
当時の僕はバンドを組んでいて、ミュージシャンを目指していた。
そんなこともあって、美容室の店長を通じて芸能プロダクションの関係者に直接楽曲を聞いてもらう機会があった。
だけど返事は「音楽を舐めるな!」と怒られた経験がある。僕は芸能プロダクションの人から言われてことにとてもショックを受けた。
自分が苦労して作った曲が、なぜ認められないのかと悩むが、苛立ちだけがどんどん強くなっていく。
しかしそこで僕は、なぜ認められなかったのかを考えることにした。
それは必ず「未来の自分のための勉強になるはずだ」と気持ちを切り替えることにした。
そうやって考え方を変えることで、間違いに気づくことができたのである。間違いに気づくことができれば、あとは修正して新たに挑戦すればいい。
このように、トラブルの原因を分析して修正することで、あらゆるトラブルを回避することができるのである。
そうすれば、ストレスを抱えずに毎日を過ごすことができる。
ではここから、ストレスをどうやって発散すればいいのかを考えてみよう。
芸術でストレス解消
ストレスを解消する方法はいくつかある。
- ジョギングをする
- ヨガをする
- ボクシングをする
- 歌をうたう
- 映画を見る
- 旅をする
まだまだあるが「芸術に触れる」こともストレス解消になることを知ってるだろうか。実は、絵は言葉以上に自分を表現できるものである。
絵を描くとプラス思考になれる
子供の頃を思い出してみてほしい。男の子ならヒーローの絵を描き、女の子ならオシャレな服を着ている可愛い絵を描いて「すごいね」って言われると嬉しかったはず。
このように自分の好きなものを好きなように描いて、その絵を見た人が喜んでくれるというれしさから「明日も絵を描いて喜んでもらいたい」とモチベーションが上がる。
だから「絵を描く=人の役に立つ」というプラスな感情をもつことができてストレスがなくなる。
絵は感情を表現するもの
絵を描くというのは言葉と同じで、心の中の感情を外に吐き出すことができるため、ストレス発散にもなる。
たとえば、日本のゴッホと言われていた『山下清』という画家。
彼は小さい頃からイジメにあっていたらしく、それががトラウマとなり「人に会えばまたイジメられる」と思ったことで放浪するようになった。
彼は全国をめぐり、印象に残った風景を写真を撮らずに作品にしていた。えのベースはその風景だが、アレンジを加えて自分の思いのままに描いていった。
こうして彼は、心の中の感情を自分なりに表現した芸術を使ってイジメと言うトラウマをおさえていたのである。
それほど絵には、感情をコントロールする力がある。
芸術作品に触れる
なぜ芸術に関わることで、ストレスを発散させることができるのだろう。
その理由は、今までの自分の心の中になかったものを受け入れることで、心の変化を感じることができるからである。
芸術に関わると言ってもいろいろあるが、例えば次のような芸術作品が思い浮かぶ。
- 映画を見る
- 個展に行って画家の作品を見たり聞いたりする
- 音楽を聴く
- 舞台を見る
- SNSを見ていて気になる写真を見る
このように、見るだけでもストレス発散の効果にもなる。
自分で芸術作品をつくる
自分で芸術作品をつくることで、ストレスを発散させることもできる。
なぜかと言うと、今感じている感情を芸術作品で表現することで、外部へストレスを放出することができるからである。
上手く作ろうと気を張らなくても良く、作品をつくる知識がなくても自分なりに表現して自分自身が納得できればそれでいい。
絵を描いて表現してもいいし、お花で表現してもいいだろう。
形にしなくても、文を書くことも心の中のストレスを発散させることもできる。
手紙と同じで、普段言えないことを文に書くだけでも気分が変わる。
『6秒』と言う時間が与える心への効果
映画やドラマなどのストーリーの中で、危険が訪れた時や問題が起こった時に、
「まずは深呼吸してから次の行動へ」
「焦らずに少し落ち着かせてから行動へ」
と言った場面を見ることはないだろうか?
これには、苛立ちを抑える方法として最も効果的だと言われている。
「カッ!」
となったり、
「イラッ!」
としたら何もせず、6秒間の深呼吸をすることで気分が落ち着く。
実際やってみるとわかるが、この『6秒間』というものがとても長く感じる。
僕も実際にやってみたが、「カッ!」となったり、「イラッ!」とした時、この『6秒間』の間に怒りが収まってしまう。
この『6秒間の効果』と言うものは、精神医学的にも効果があるとされている方法なので、怒りと言うものは、突発的に感情として出てくるものである。
その理由から、
「6秒経てば怒りが半減し、深呼吸することで感情が抑えられる」
という、感情をコントロールする技術なのである。
『6秒』と言う時間は、ストレスをなくすのには短い時間だが、突発的に出る『怒り』なら抑えることができるだろう。
そしてストレスを抑える方法に効果的なのが『気分転換』が一番良い。
これらの方法を試すことで、『怒り』や『イライラ』する感情をコントロールすることができるだろう。

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感情をコントロールしてみよう
これまでに話してきたことを、ただ読むだけでは何も変わらない。
まずは今の自分に何が足りないのか考えて、実際に行動に移していくことが大切である。
忍耐力が低下しているのなら、格闘技を体験してみたりヨガを習ってみたり。
仕事以外で思い切って自分ができないことに挑戦してみたり。
体を動かすことが減っていると感じたら、まずは手軽に家でできるストレッチをするのも効果的だ。
イメージトレーニングも効果的
回避能力が弱ってきているのなら、イメージトレーニングを取り入れたり気分転換をしてみたり。
ストレスを発散させる方法を知るだけで、感情をコントロールすることができるようになる。
感情をコントロールするには、『6秒の効果』を試してみてほしい。
そう考えれば世界のアート作品を見ることも、人々の心の苛立ちやストレスを発散するためにメンタルをケアしてくれる1つの方法になる。
抽象的なアート作品は思考力がアップする
抽象的とは、
『あいまい』
『具体的なものではない』
という意味があるが、僕はこの抽象的な世界をデジタルアートで表現するようにしている。
その理由は、人の気持ちには『感情』というものがあり、嬉しい、楽しい、悲しい、辛い、怒り、のように、その時の状況によって心の浮き沈みや表面的な部分へと現れてくる。
『喜び』は、大切な人から心がこもったプレゼントをもらうと、
「ありがとう」
という言葉で相手に感謝する気持ちとして表現するもの。
『怒り』は、嫌なことがあったり相手から理不尽なことを言われると、心の底から苛立ちや怒りが湧き上がり、最終的には行動に出てしまって人や物を傷つけてしまう場合がある。
その感情をコントロールするキッカケをつくるために、僕の抽象的な世界を表現したデジタルアートを見て、自分を分析してほしいのである。
そして、デジタルアートの説明を読んで、自分の今の状況に置きかえた時に、
「どうしてイライラしているのだろう?」
「そもそもストレスを抱えている原因は何だろう?」
ということを考えてほしい。
もっとシンプルに物事を考えてみると、ストレスや苛立ちを減らす方法が見つかるはずだ。

2020.04.19
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現代アートを見て客観的に自分の姿を見る
僕の場合はその時の気分を、画像編集アプリPhotoshopで制作するデジタルアートで表現することもある。
それが、僕のストレスの発散にもなっているのである。
そのために僕のデジタルアートは、全体的に暗い世界観になってしまうことが多い。
しかしただ暗いイメージを見てもらうだけでは、ただストレスを増やしてしまうマイナスのアートになってしまうだろう。
僕のデジタルアートには、
「今の自分の姿を映し出して、客観的に今の自分を見てほしい」
というメッセージを込めている。
そのデジタルアートは『芸術で地球を塗り替える』がコンセプトになっている。
僕のデジタルアート を見る人の気分が、ネガティブからポジティブへと塗り替えられることを願っている。
僕がグラフィックソフトPhotoshopで描いているデジタルアートの一部を、タイトルと説明つきで紹介しよう。
青い世界「水の音」
『水の音』をテーマにしたデジタルアートである。
僕の名前にも使われている『水』をモチーフにしたデジタルアート。
その作品の説明は、
私は静かに過ごせる癒しの青い世界を想像し、そんな世界を目指しているのかもしれません。あなたにも私が想像する『青い世界』をお届けしたいと思います。
アート×写真家リョウ
360°Clouds.
この作品の説明は、
永遠に続く雲のトンネル。この雲のトンネルは私の頭の中で芸術のアイデアです。私はその気持ちを永遠に決して忘れません。
アート×写真家リョウ
「3」が持っている神秘的なチカラ
この作品の説明は、
私たちは「3」という数字が持つ不思議な力を知らずに使っていることがある。仕事で課題をまとめる時や、物語の世界で出てくる「三兄弟」や「三銃士」など。その理由は「3」と言う数字には「創造の安定」があるからです。私たちは創造の安定を求めるために「3」と言う数字に最大の力を発揮できると感覚的に知っているのかもしれない。
アート×写真家リョウ
そこに存在する、主の肖像画
この作品の説明は、
そこの椅子にあなたが座っているのを想像してください。あなた今何を始めようとしていますか?そこにあるリンゴは今のあなたの姿を現したリンゴです。丸くて綺麗に育ったリンゴのように、あなたも堂々とした存在感のある世界を目指しますか?それとも床に落とされた傷のついたリンゴのように、誰にも気付かれずにどんどん老いていくのを待ちますか?あなたの存在を必要としている人は必ずいるはずです。
アート×写真家リョウ
最後に
芸術に触れることで、抱えたストレスを発散させることができたり、怒りや苛立ちをコントロールすることができる。
さらに、視野を広げることができるため、新しいアイデアを浮かばせる効果もある。
絵画を見るだけではなく、音楽や映画、ダンスやヨガなど、ストレス発散には効果的だ。
注意しなければいけないことは、『感情のままに行動すると傷つけてしまうものもある』と言うこと。
『カッ!』となって物を壊したり、人を傷つけてしまうことで、自分の人生自体が崩れてしまうこともある。
ストレスを抱えていると感じたなら、まずは絵画を見に行ってみよう。
苛立ちがおさまり、ストレスも減る、そして視野が広がって、良い仕事や活動につなげることができる。
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