自分の絵には価値がない | 絵が評価される法則をアート×写真家が公開

芸術家

絵を描いてSNSなどで公開しているけど、なかなか評価されなくて悩んでいる。

「自分の絵をSNSで公開しても、『いいね』や『フォロワー』が全然増えない。」
「ネットショップで絵を販売しても、なかなか購入されない。」

このように、自分が描いた絵がなぜ評価されないのか?いや、そもそも自分の絵には価値がないのだろうか?そうやって悩んでいる画家は少なくはない。

正直に言うと、芸能人や著名人のように知名度がなければ、絵を見てもらうだけで絵の評価を上げることはできるはずがない。

なぜなら、無名の画家がどのような人物なのか、なぜその絵を描いているのかが見えてこないからである。

無名の画家が絵の価値を高める方法はただ1つ、「画家への想い」と「描いた絵のストーリー」を発信し続けるしかない。

今回の記事を読むことで、絵の評価を上げる方法や信頼される画家になる方法についてイメージができるはずだ。

相手に画家の人物像がイメージしてもらえるか?

有名画家たちの絵は、なぜ高く評価されているのだろうか?

インパクトを与えることができる絵なら、その絵が話題となって自然に拡散され、高く評価されることもあるかもしれないが、それはごく稀なケース。

『バンクシー』は稀なケース

バンクシーのように、現代社会や政治に対する批判を、独特な技法と絵のユーモアを組み合わせて描いて話題の波にうまく乗れた場合が稀なケースに入る。

バンクシーが描く絵は、インパクトも強く、いつ壁に描かれたのか姿が見えない、謎の画家として話題になったからだ。しかも今の時代にあった主張と、それを公開するタイミングが良かったのだろう。

と言うことは『』も味方につけるということになるが、バンクシーのような画家を目指すのは、計画的に現実するのは簡単なことではない。

無名の画家が自分の絵の価値を高めるには、計画的に行動し「画家への想い」や「描いた絵のストーリー」を発信し続け、画家であるあなたに興味を持ってもらう必要がある

画家の価値を高める方法

画家の価値を高めるためには、自身が画家になろうと思ったストーリーを発信し、芸術に対する想いやなぜその絵を描こうと思ったのかを発信し続けること

今の時代は昔のように、限定された発信方法しかないわけではなく、SNSやブログを使えば一瞬にして世界中に発信することができる時代。

それをうまく活用すれば、相手に画家の人物像イメージしてもらうことができるので、とても効率よく営業することができる。

画家の価値を高めるには次の2つのことを発信し続けること。

  • 画家活動への想いを伝える
  • 描いた絵の背景(過程)を伝える

画家活動への想いを伝える

昔のようにネットが普及していない時代では、個展を開かなければ画家としての存在をアピールする方法がなかった。だけど、今の時代は一瞬でネットで拡散できる時代。

どういった想いがあって画家になることを決めたのか、画家活動をしていてどんな失敗や成功などをしてきたのか。

このように、画家にまつわるストーリーをSNSやブログで発信することで、画家の人物像が明確になる。

もしかすると、同じ想いで画家を目指し始めた人もいるかもしれないし、その発信を見て画家になることを決意する人もいるかもしれない。

さらに人のためになる情報を届け続けていると、芸術家支援企業からオファーがくることもある。

そのオファーが、良いオファーか悪いオファーか自分自身で見極める必要があるが、受けても受けなくても確実に画家としてのステップアップになる。

描いた絵の背景(過程)を伝える

少しでもあなたが描く絵に興味がある人は、絵のクオリティーだけでその絵を好きになるのではない。

その絵が描かれた背景(過程)を想像し、共感して初めてあなたの描くえに興味を持つ。

絵に興味がある人は「なぜこの風景を描いたのだろう?」「なぜこの色使いになったのだろう?」というように、その絵を描いている画家の状況を想像したくなる。

画家自身が普段からSNSに絵を描く過程や制作の様子を発信しておくと、その絵のストーリーに「共感」が生まれてどんどんあなたの絵に引き込まれていく。

画家の絵に興味を持った人がとる行動

そもそも絵を鑑賞する人は「この絵を描いている画家はどんな人物なんだろう?」と知りたくなるのが自然の流れ。

そこで画家のことを知りたいと思った人が、次にどんな行動をするのかイメージしてみよう。

Googleなどで画家について検索する

画家のホームページ・ブログ・SNSなどを見て過去の作品や活動を見る

画家の活動に興味が出て最新の活動情報をチェックする

画家の話を直接聞きたくなる

画家が開催している個展に行って交流する

大体、こんな感じの行動になるはずだ。

この時に重要な部分が、画家のサイト・ブログ・SNSなどを見て過去の作品や活動を見るという部分。

とくにSNS(Twitterがおすすめ)を使って、画家への想いや描かれた絵のストーリーを発信し続けることで、そこにどんどん人が集まってくる。

フォロワーの数やいいねの数なんて機にする必要はなく、あなた自身が思う「芸術の魅力」を発信し続ければいいのである。

現在の当ブログのTwitterフォロワー数は少ないが、

ブログの閲覧数はどんどん上昇している。

理想的芸術生活ブログの成長グラフがこちら↓

個人の強みになるブランディング

これから個人でビジネスをしていくには重要で、強みにもなってくるブランディング。

画家もビジネスとしての認識を持たなければ、理想の芸術生活をすることが難しくなった時代。

そこで重要なのが「セルフブランディング」である。

セルフブランディングとは、周りの人たちにとって「自分(画家)」が価値のあるものだと思ってもらうために、SNS、サイト、ブログなどで発信する知識

セルフブランディングを身につければ、画家としての価値を高めることができる。

僕の「アート×写真家」への想い

「自分」を表現することが苦手な僕は、グラフィックデザイナーのスキルを活かしたデジタル画家で、自分らしい表現を見つけたことで、芸術の世界を目指すことにした。

一方で、約10年間趣味で続けていた一眼レフの撮影を「せっかく覚えた撮影の技術を世の中の人のために使いたい!」と思うようになり、心が揺さぶられるシネマティック写真を撮る写真家として活動を始めた。

だけどそこで気付いたことは、アートでも写真でも、無名の僕が今アートの作り方や写真の撮り方を発信しても、その魅力を感じてもらうことはできない。

そこで思いついたのが、自分らしい「アート作家×写真家」を掛け合わせた芸術活動についての想いを発信していくことだった。

理想的芸術生活ブログで芸術に触れる魅力を伝え、アート×写真家リョウの紹介サイトでストーリー性のある写真の魅力について伝える。

芸術に触れるとその作家の感性に触れることで、1だった見方が色々な角度から見れるようになるため、視野が広がって日常生活を豊かに過ごすことができる

これが僕が伝えたい、芸術の魅力である。


簡単ではあるが、僕のセルフブランディングのストーリーを書いてみたが、いかがだろうか?

セルフブランディングは1度限りのものではなく、SNSへ投稿するときに常に意識しながら発信していくもので、それを続けていくことが大切である。

その投稿を見た人が「共感」して興味を持ってくれて、「フォロワー」になったり「いいね」をしてくれたり、時にはDMでメッセージを送ってくれることもある。

自分で調べて得た知識はとても価値がある

デジタル画家をする前、僕はグラフィックデザイナーをしていた。しかも、『営業』や『ブランディング』をすることがとても苦手なタイプのグラフィックデザイナーだった。

『セルフブランディング』という言葉は、以前からなんとなく聞いていたが「できるだけ、苦手なことはしたくない」という気持ちから、『営業』や『ブランディング』についての勉強を避けてきた。

やがてグラフィックデザイナーで身につけたPhotoshopの技術を活かして、自分が主張したい世界を表現するためにデジタルアートを始めた。

Photoshopとは、Adobe社が販売している写真家やデザイナーがよく使用している、画像編集アプリである。

しかし、自分が作るアート作品の知名度はなかなか上がらず、悩む日々が続く。

そんな時にあるプロの芸術家と出会い、その芸術家からこんな質問を受けることになる。

「世界の有名な画家の絵は、なぜ高く評価されているのか知っているか?」

僕はその質問に答えることができなかった。

そこで世界の有名な画家が描く絵の評価が高いのはどうしてなのか、自分で調べることにした。

ここで気づいた人は、画家として早く成長できる人かもしれない。なぜかというと、画家の知識を学ぶためには自分から調べることも必要なことだからである。

そして絵が高く評価されている画家について、ある共通点を見つけることができた。

その共通点が『セルフブランディング』である。

絵が高く評価されている人の共通点

絵が高く評価されている画家の共通しているところは、セルフブランディングを上手く活用しているところにある。

中にはセルフブランディングという意識はなく、これまでの自分が経験してきた人生を発信している人もいるかもしれないが、それが結果的にブランディングに繋がっているのである。

よく調べてみると、セルフブランディングを活用している人は画家だけではなく、個人としてビジネスをしている人も活用している。

よく考えてみると、個人でビジネスを成功させるためには、どんな人物がどんな想いでそのビジネスに取り組んでいるのか。

それが見えなければ、ユーザーはその人のサービスを受けたいと思えないのではないだろうか。

自分がどんな人で、どんな想いでビジネスをしているのかを伝え、そこに共感できるからどんどん気になってくる。

絵の価値を上げるための『こだわり』

絵の価値を上げるための『こだわり』

そして、絵の価値を上げるためにこだわりを持つことも必要である。

絵が評価されないと悩んでいる人は、作品を少しでも多くの人に購入してもらえるように安い値段設定をすることがある。

収益が目的では無いのであれば、安い値段設定でも問題ない。

ただし同じアート業界からのクレームを受ける可能性があるため、安易に安く値段設定をしないほうが良い。

絵に『こだわり』を持つことで、絵の評価も高くされることも多い。

僕がつくるアート作品は、自分で撮影した写真を素材にしてつくるデジタルアートと言うもの。

今後は、アートビジネスとして繋げることもできるデジタルアート。

ここで僕がデジタルアートを制作する上での『こだわり』をまとめてみた。

  • 好きな一眼レフカメラを持って、アート作品の素材を撮影する
  • 時にはプロのカメラマンやモデルに依頼する
  • 自由に好きな場所へ行って、好きなものを撮影する
  • デザイナーで身につけたスキルPhotoshopでアート作品をつくる
  • アート作品で描いている『光』は、自然界のように和む光の効果を意識している
  • 完成したアート作品は『ジークレー版画技術』で印刷して複製画にする
  • アート作品のジークレー複製画の販売は、会員登録専用にしている
  • 地球、自然環境をテーマにしたアート作品を意識している

これが僕のつくるデジタルアートの『こだわり』の部分になる。

ただ絵の価値を上げるために『こだわり』をつくるのではなく、

  • どうしてあなたがその絵を描くようにしたのか
  • その絵を描くにあたっての経緯や印象的な出来事
  • あなたがその絵に対する想い

などを伝えていくことで自分の絵の価値を上げることができ、いずれその絵が高く評価されることになる。

ここでも『セルフブランディング』を活用して発信していく方法が効果的だ。

焦って自分の絵を安く販売しないこと

焦って絵を安売りしない

少しでも早く、自分のアート作品が購入されたという実績をつくるために、作品の値段を下げてしまうことがある。しかし、安易に自分のアート作品の価格を下げない方がいい。

なぜなら、価格を下げることでそのアート作品の価値も下がってしまうからである。

自分の作品の価値が下がるだけなら良いが、芸術業界の価値を下げることにもなってしまう。作品に価値を感じてもらえていない時は、価格を下げても購入されないもの。

それよりも、画家としての価値を高めることに専念した方が良いと僕は思う。

焦りは正しい判断ができなくなる

「少しでも早く自分の絵の価値を上げたい」と思うのは当たり前のこと。

しかし焦ってはいけない。焦りは正しい判断ができなくなったり、やってはいけない画家活動をしてしまう。

例えば、

  • 描いた絵を破格で販売してしまう
  • SNSで売り込み投稿ばかりしてしまう
  • 販売の知識もないのに複数のオンラインショップに出品してしまう

そんなことを続けていては、すべてが中途半端になって失敗する。

最終的にそれが原因で、画家を諦めてしまうかもしれない。

焦ることが悪いわけではない。

焦っていることに気づいて少しずつ改善することが大切なのである。

焦りは負のスパイラルに陥りやすい

焦りは画家活動への意欲や集中力が低下し、描く絵にも荒さが出てしまう。

そうなると絵を描くことが好きだったのに、低く評価されてしまって絵を描くモチベーションが下がる。

そして悩み、さらにもっと焦る。

これがいわゆる『負のスパイラル』というものである。

『負のスパイラル』に気付いて軌道修正できればいいが、これのやっかいなところは正しい判断を狂わせてしまうこと。

そこから抜け出すには、物事をシンプルに考えるようにしなければならない。

物事をシンプルに考えることで、ストレスを抱えずに質の高い仕事ができるようになる。

画家はサービス業ではない

ここで1つ言っておくと、画家の仕事はサービス業ではないということ。

例えば、自分の絵が高く評価されたとしても、それが必ず購入につながるわけではない。

なかなか購入されないことに焦りを感じてしまう。

何とかして絵を購入してもらおうと必死になり、ネットショップで安く販売してしまう。

このやり方では自分の絵の価値を下げるだけではなく、芸術界の価値を下げてしまうことにもなる。

もしかすると、他の画家からクレームがくることもあるかもしれない。

画家として絵を描いているのであれば、自分の絵にこだわりを持ち、自信をもって値段を設定すること。

「この絵は〇〇日掛かったから少し高く設定しよう」
「自分の画家としての価値はこれくらいだ」
「信頼できる人にしか絵を販売しない」

などのようにこだわりを強くもつことで、絵が高く評価されることもある。

決して「周りに宣伝するから、安く売ってほしい」と言うような、根拠のない言葉には負けないように。

画家としても評価されている

絵だけでじゃなく画家としても評価される

これまで話してきた内容を参考に芸術活動をしていくことで、画家や絵の価値を上げることができる。

さらに自分分析をして、今の自分の状況を客観的に見ることで、軌道修正をすることもできる。

自分の絵が評価されない悩みを解決する方法のまとめ

  • 画家の信頼を作るために『セルフブランディング』をする。
  • 絵の価値上げるために『こだわり』を持つ。
  • 焦らずに『自分分析』をして軌道修正する。

時々、次のようなことを言ってくる人がいる。

「自分にはそんなことをしている時間が無い」

僕は理想の芸術生活を過ごすことに、年齢や時間は関係ないと思っている。

60歳になって画家を目指している人もいれば、違う仕事をしながら画家を目指している人もいる。

何が正解で何が間違いなのかなんて、他人が決めることではない。

大切なことは、自分にとって後悔しない道を歩くことが一番良いことなのである。

最後に

画家になるということは、絵を描くだけではない。『画家の信頼をつくる』ことも必要であり『絵にこだわりをもつ』ことも、評価されるために必要なことである

焦らずに少しずつ、絵の価値や信頼をつくっていけば良い。そして絵にこだわりを持つことができたら、次は自分の絵の販売経験を積んでいくこと。

いきなり自社のECサイトを持つと、費用も時間も掛かってリスクがとても大きいので、まずは無料で開設できるオンラインショップから、試験的に始めてみるといいだろう。

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リョウ

リョウ

アートマネージャー。1974年生まれ。大阪出身。現在は京都府でアート×写真家の活動をしながら芸術家を目指す人へ理想の芸術生活の過ごし方について提案しています。2018年に京都で個展を開催。2019年に横浜赤レンガ倉庫でのグループ展に参加。2021年に奈良のクリエイターイベントに参加。現在はAI生成NFTアートについても研究中。

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リョウ

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アートマネージャー。1974年生まれ。大阪出身。現在は京都府でアート×写真家の活動をしながら芸術家を目指す人へ理想の芸術生活の過ごし方について提案しています。2018年に京都で個展を開催。2019年に横浜赤レンガ倉庫でのグループ展に参加。2021年に奈良のクリエイターイベントに参加。現在はAI生成NFTアートについても研究中。

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