芸術活動をしていると、時々、心も体も疲れてくることがある。
いくら好きなことでも、自分では気づかない疲れやストレスが溜まっている。
疲れやストレスが溜まる原因は、悩みだけではない。
作業に集中しているとそれだけ神経を使うことになるので、疲れていることに気づかないものである。
そこで疲れをとるために、定期的に自由な時間を過ごしに行くようにしているが、今回は、実家の両親と一緒に山梨県へ旅に出ることにした。
山梨県といえば富士山が有名だが、実は僕自身、約40年も日本に住んでいて富士山をテレビでしか見たことがなかった。
そこでようやく富士山の姿を見ることができ、その絶景に心と体の疲れが吹き飛んだという話である。
初日は静岡県で宿泊
今回の旅行は2泊3日。
初日は静岡県で宿泊。天気も良く空に雲ひとつなく青空が爽やか。
ところが、富士山側は厚い雲に覆われていて、頂上だけしか見ることができなかった。
噂では聞いていたが、富士山付近は天候が荒れやすく、なかなかその姿を見せてはくれないらしい。
山梨県に入るのは最終日なので、必ず富士山を見ることができると願いながら、静岡県の美味しいお寿司や海鮮丼を堪能する。
1日目の昼食は海鮮丼、2日目の昼食は浜松餃子と富士宮焼きそばを食べる。
僕が一番好きな食べ物が『餃子』なので、浜松餃子には感動した。
1日目も2日目も富士山は見えず、仕方がないと思いながらホテルへ向かう。
静岡県で宿泊した人気のホテル
宿泊したホテルは、静岡県焼津にある『松風閣(しょうふうかく)』と言うホテル。
晴れていたら、部屋から富士山が丸見えの人気のあるホテルだ。
夕日になるまで窓を覗いても富士山の頭しか見えず、流石に自然の力には勝てないと残念な気持ちになるが、雲に隠れた富士山も素晴らしいもの。
ホテル松風閣はブライダルもしているため、新型コロナウィルス感染症への予防対策もきっちりしていた。
2日目の夕方までに山梨県に到着する予定で静岡県を出発し、その途中で静岡県の観光と浜松餃子と富士宮焼きそばを食べる。
、、、が、この日も富士山は頂上が『ちょこっと』見える程度。
天気は晴れなのに、、、。
少し諦めモードになりながら、山梨県へ向かう。
この日に宿泊したホテルは『下部ホテル』と言うホテル。
静岡駅から『JR特急ワイドビューふじかわ』に乗り換えて約100分。
そして『下部温泉』駅に到着すると、すぐ目の前に下部ホテルがある。
これだけの時間をゆったり過ごせると、心にも時間にもゆとりができて疲れがどんどん和らぐ気がする。
不思議と心にゆとりができるとアート作品への新しいアイデアが浮かんでくる。
せっかく浮かんだアイデアを忘れないように、スマホのメモ機能にキーワードにして書き溜めたり、風景の写真を撮っていく。
僕はいつも、一眼レフやスマホのカメラでその時に感じた風景を撮影して、メモ機能にその時の気持ちを残すようにしている。
そんなゆったりした時間をホテルで過ごし「明日は富士山の全貌が見えますように」と祈りながら眠りにつく。
いよいよ念願の富士山へ
そしていよいよ富士山旅行の最終日。有名な富士山が見れる『本栖湖(もとすこ)』と『河口湖』を目指す。
天気は快晴、気温もちょうど良く雲ひとつなく、青い空がいつも以上に広く感じた。
「流石にここまで青空が広がっていれば富士山の全貌も見ることができるだろう」と期待しながら、案内人の車で山梨の山道を走っていく。
走っている途中に案内人が「ここが青木ヶ原樹海ですよ」と教えてくれた。
初めて富士山に来る僕からすれば、テレビの世界でしか見ることができないと思っていた、あの噂の青木ヶ原樹海。
「これまでに人生に悩んだ人がどれほど訪れたのだろう」
と想像しながら樹海を見るが、この爽快な青空の下では、自ら命を絶つ噂の場所には思えない。
幻想的で素晴らしい風景なのに裏の世界があるなんて。
こうして走り続けていると、とても広い湖に到着した。
この時僕は、諦めなければ願いは叶うものだと確信した。
1日目も2日目も、雲で頂上しか見えなかった富士山の全貌が、間近で見ることができたからだ。
初めて見る富士山の姿に写真を撮ることも忘れて、僕はどんどん引き込まれていった。
富士山、その周辺の低い山、湖、その全ての壮大な風景に圧倒されて、指を震わしながら撮影した写真がこちら。
上の写真は『本栖湖(もとすこ)』からみた富士山。
さらに車を走らせて、河口湖へ向かう。
そして、河口湖から見た富士山も撮影。山梨県側から見ると雲が1つもなく堂々とした姿だ。
最後に、旅行の魅力
今年になって事件や著名人の旅立ち、目に見えないコロナウイルスと戦いながら過ごす日々が続いている。
そうなれば当然、自分は大丈夫と思っていても疲れやストレスはどんどん溜まっている。
どんな人でもストレスを抱えているものだと思っているが、それを上手に発散できる人とできない人で、日常生活の過ごし方が変わってくる。
今回の僕は、ただ旅を目的としたわけではなく、行動することが必要だと感じ家族旅行に出ることを決めた。
もし今回の旅行で富士山が見れなかったとしても、ゆったりした時間を過ごせたので、価値のある旅行だったと言える。
旅行をしたことで心にゆとりができ、新たな芸術活動を思いつくことができた。今はそれに向けて動き始めている。
その活動とは「アート×写真家」として、自分らしく心を揺さぶる作品をつくる芸術活動である。
旅とは不思議なもので、
- 旅は人を進化させる
- 旅は心を浄化させる
- 旅は新しい1歩を踏み出すキッカケになる
たとえ国内の近場の旅でも、僕は価値があるものだと思っている。
ストレスを抱えてしまうと、考える力も低下してモチベーションも下がってしまう。
そんな時には無理せずに、今取り組んでいることから少し離れて休むことも大切だ。
そうすれば、新しい発見や新しいイメージが浮かびやすくなって、また違った方向から物事を見ることができる。
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