今回は、PhotoshopやIllustratorでなどでつくる「デジタルアートの価値」について話したいと思います。
デジタルアートとは、パソコンやタブレットを使って描くアートのこと。
デジタルアートは、手描きのキャンバスアートと違って複製しやすく、量産しやすいことから作品の価値を感じてもらえないことが多いんです。
今回は、僕も制作している「デジタルアートの価値」について、考えてみたいと思います。
NFTが話題となったことで始める人が増えたデジタルアート。今の時代に乗り遅れないように、ぜひ最後までお付き合いください。
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目次
デジタルアートとは
ここで話す「デジタルアート」とは、Adobe社のPhotoshopを使って合成や加工を重ねて、非現実的な世界や幻想的な世界を作るアート作品のこと。
例えば、僕が制作した下記の作品もデジタルアートになります。
僕の場合はグラフィカルな作品になりますが、タブレットで描くイラストもデジタルアートになります。
僕がデジタルアートを始めたキッカケ
まず僕がデジタルアートを始めたキッカケについて、簡単に話したいと思います。
僕は過去に、グラフィックデザイナーをしていて、知人のフラワーデザイナーのクリエイターチームで映像クリエイターとして参加していました。
そんなある日、メンバーの1人から、次のような提案がありました。
「相手に合わせた作品ではなく、自分らしさを表現した作品をつくってみたら」
その言葉が、デザイナーをしていた僕の悩みだった「自分らしい作品をつくりたい!」と言う縛りが解放された瞬間でした。
その言葉に甘えた僕は、相手に合わせるデザインではなく、自分らしく自由な作品をつくることにしました。
その時に制作した作品がこちら。
2016年制作 : アート×写真家リョウ
フラワーデザイナーの写真を使って、僕がイメージしたアートな作品。
この作品が僕のデジタルアートのデビュー作品となり、デジタルアート制作活動を始めるキッカケになりました。
デジタルアートと手描きアートの違い
デジタルアートと手描きアートの違いは、パソコンの画面で描くアートか絵の具を使ってキャンバスに描くアートかの違い。
色の規格にも違いがあって、手描きアートは『色の三原色(CMY)』、デジタルアートは『光の三原色(RGB)』です。
光の三原色(RGB)は、R(赤)G(緑)B(青)の三色。全部混ぜると「白」になり、パソコンの画面、テレビ、スマートフォンなど、モニターに使用されている色の規格。
色の三原色(CMY)は、C(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)の三色。全部混ぜると『黒』になり、紙媒体に印刷するときに使用されている色の規格。
色の三原色『CMY』は、三色を混ぜるだけでは綺麗な黒を表現するのが難しいため、黒を表現する『K』を合わせて『CMYK』と表記されるのが一般的です。
光を再現するデジタルアート
デジタルアートの魅力の1つが、自然界の「光」が再現できるところ。
「光」は人にとってすごく大切な存在で、人は光がなくなるとストレスを抱えてしまう生き物。
僕たちは自然の光(太陽の光)を浴びることで、体内時計が安定してストレスを抱えないメリハリのある日常生活を過ごせているんです。
その「光」を再現したデジタルアートを見ることで、「ストレスなく日常生活を過ごしてもらうことができるのでは?」と僕は考えました。
もちろん、自然界の光(太陽の光)のように、直接体に感じることはできませんが、光を再現した作品を見ているだけでも、心が和んでくるのを感じることができます。
例えば僕の作品で言えば、下記のような「光」を再現した作品。
僕のデジタルアートは、幻想的で不思議な世界をパソコンで制作して、最終的には「ジークレー版画」で完成させるアート作品になります。
ジークレー版画についてくわしく解説している記事がこちら。
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デジタルアートに価値はあるのか?
パソコンで作るデジタルアートは「複製がしやすい」だとか「修復がしやすい」と言われることが多いのですが、そんなデジタルアートには価値があるのでしょうか。
そもそも、作品の価値は何で決まるのかというと、
「影響力がある人がつくった作品」
「みんなが知っているけど数枚しか存在しない作品」
「メッセージ性のある作品」
などが考えられますが、作家の人生や作品に対する想いに共感できるということも大切なんですねなんです。
アート作品を見るときは次のことを意識すると、その作品の価値を感じることができます。
- どんな画家が何を伝えるために表現した作品なのだろう?
- なぜこの作品を制作したのだろう?
- この画家はどんな人生を歩んできたのだろう?
- この作品をつくった時はどんな状況だったんだろう?
そこを想像しながらアート作品を鑑賞してみると、今までとは違った作品の価値を感じることができるはずです。
デジタルアートは現代アート
油絵やアクリル絵の具や水彩絵の具のように、手描きでアートで描く人も増え、日本でも芸術家を目指す人が多くなってきました。
それはとても嬉しいことですね。
さらにNFTアートが話題になり、デジタルアートの魅力にハマるアートコレクターもいて、ようやくデジタルアートの価値を感じてもらいやすくなりました。
最近僕が気になった話は、『新R25』というサイトの中で語られている、アートの本当の価値について書かれていた記事です。
GO三浦さんに「アートってビジネスに役立つの?」と聞いたら、説教混じりに“本当の価値”を教えてくれた
https://r25.jp/article/1101024098841636115引用元サイト : 新R25のサイトより
そこに書かれた記事では「アートの一番の価値って“所有できる”ことだと思っている」と語られていました。
芸術に触れることで、視野が広がって日常生活にメリハリが出てきます。
たとえば、仕事で疲れて自宅に帰ってきたら、そこに飾られているアート作品を見ると「明日も頑張ろう!」って思えてきます。
だって、非現実的な世界を見れば「現実逃避」できるのですから。
現実逃避と聞くとマイナスなイメージがあるかもしれませんが、僕は心を休めるためには必要なものだと考えています。
日常生活においても仕事においても、心が疲れることは必ずあります。
そんな時は、一旦今の状況から離れて違うことに集中してみることも必要です。
それを僕的には「現実逃避」と表現していますが、「逃げる」のではなく「離れてみる」のです。
そうすれば、客観的に今の状況をみることができて、改善する方法を見つけることができます。
アート作品を作っていると、自分が思い描いている非現実的な世界がどんどん出来上がると、その世界に入った感覚になります。
その非現実的な絵の中に椅子を置くだけで、自分がその絵の中に座っているのを想像してしまいます。
気づけばその世界が自分にとって、どんな世界に感じるのかを追求しているのです。
もしその作品に「幻想的な光」が表現されていたら、直感的には体に感じることはできなくても感覚的に心が安らいで力が湧いてくるんです。
人の感覚の中で視覚から伝わる割合が一番大きいといわれていて、その割合は下記の通り。
- 視覚が『83%』
- 聴覚が『11%』
- 嗅覚が『3.5%』
- 触覚が『1.5%』
- 味覚が『1%』
人が受け入れる情報の約8割が視覚からと言う結果が出ています。
デジタルアートの魅力を感じてほしい
ではここで、僕のデジタルアート作品を1つご紹介させていただきます。
[ タイトル ]
360°Cloud
[ キャプション ]
永遠に続く雲のトンネル。この雲のトンネルは、自分の頭の中にある無限に広がるアイデアです。アイデアは色々な方向から物事を見ることで浮かんできます。僕はその気持ちを忘れずにいつでも面白いアイデアを浮かばせて幻想的な世界を創造します。
この作品を見た感想を、Twitter(現「X」)で僕のアカウント「@risotekiartlife」をメンションして教えていただけたら嬉しいです。
光の魅力を感じるデジタルアートを見るだけでも心は和むが、タイトルやキャプション(作品説明)があると、よりその世界がイメージしやすくなって共感してもらえます。
手描き作品にはない魅力
デジタルアートだから感じる魅力もあります。
例えば、次のような魅力です。
- 表現の自由度が高く色や形の修正を重ねても劣化しないので制限なく表現の幅が広がる
- 3Dソフト、描画ソフト、グラフィックの技術が身に付く
- 完成した作品を簡単にSNSやWEB用にサイズ調整ができるため世界中に公開するのが効率的
- ジークレー版画制作の際の入稿に手間が掛からない
とくに「4」のジークレー版画を販売する場合、額装とセットで販売することもできます。
最近では、ジークレー版画と額装をセットで購入できるオンラインショップサービスもあります。
販売者はデジタルアート作品の画像をアップするだけで、ジークレー版画に印刷して額装し、発送までしてくれるサービス。
それが「Artgene(アートジーン)」というサイトです。
最後に
ということで、デジタルアートの価値について話してきましたが、少しはデジタルアートの価値をわかってもらえでしょうか。
現在は、決められた場所でしかデジタルアートの販売していません。
その理由は、デジタルアートの価値を上げるためです。
当ブログでは、芸術家になって理想の芸術生活を過ごすための情報を発信していきます。
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