【絵が購入されない原因】自分で自分の価値を下げていませんか?

ブランディング

「新作ができるたびにSNSで絵の画像を公開したり告知しているのに購入つながらないのはなぜ?」

そんな悩みを抱えている画家は多いのではないでしょうか。

僕の経験上、絵が購入につながらない原因の多くは、相手の立場になって考えず作品の売り込み投稿ばかりしているからなのかもしれません。

それを聞いて「確かに!」と思ったら、今すぐ改善することをオススメします。

今回は、作品が購入につながらない原因と、それを改善する方法について話したいと思います。

【今回の記事のポイント】
・作品が購入につながらない主な原因と改善点
・SNSの売り込みは効果があるのか?
・自分で自分の価値を下げないこと

という部分にスポットをあててお話しします。

ちなみにネタバレ覚悟で紹介しますが、下記の記事で効果的に作品をアピールする方法を書いているので、「早くアピールする方法を知りたい」といった場合は、そちらを読んでください。

本記事と合わせて読むことで、作品を購入につながらない悩みを改善することができるでしょう。

作品が購入につながらない主な原因と改善点

さっそく、作品が購入につながらない主な原因と改善点について考えてみましょう。

その前に『画力』についてはここでは割愛いたします。

なぜなら、画力は購入に直接関係なく、今の時代は、画力がなくてもAIの進化で画力をカバーすることができるからです。

芸術家としては複雑な気持ちですが、進んでしまった技術は止めらるないので、画力については個人個人の見解にお任せします。

では、作品が購入につながらない主な原因についてお話しします。

僕の経験上、作品が購入されない主な原因は、下記のつだと考えています。

・ブランデイングができていない
・作品購入までの流れがイメージできていない
・そもそも販売の知識がない

ブランデイングができていない

作品が購入につながらない一つの理由として、ブランディングができていないことが挙げられます。

以前に書いたの記事の中で、

ブランディングとは、相手に「この芸術家じゃないといけない」とか「〇〇の作品といえばこの芸術家」というように、相手にとって価値のある作品だと認知してもらうこと。
引用 : 本文『ブランディングとは』より

と話しましたが、その記事がこちら。

その記事の中で、ブランディングに必要なものも書いているので、そちらを参考にしてください。

作品購入までの流れがイメージできていない

次に、作品購入までの流れがイメージできていないと、売り込み感が強くなって、欲しくない人に無理矢理作品を押し付けているのと同じことをしてしまいます。

例えば、何気なく入った洋服屋さんを思い浮かべてみてください。

購入する予定もなく、暇つぶしにお店に入っただけなのに、服を見ているとスタッフの方さんから「何か気になるものありますか?この服おしゃれで似合いそうですし試着してみませんか」と言われると、嫌な感じになりませんか?

まさにそれと同じ感覚で、SNSで作品を「今なら割引します」と投稿するのは、相手からすればストレスになります。

ではどうすればいいのかと言うと、相手からあなたの作品が欲しいと言わせることです。そこで必要になのが『ブランディングの知識』です。

購入されるまでの自然な流れを作る

あなたがこれまで歩んできた人生をさらけ出し、失敗や成功した話、作品に込めた思いをブログで発信し続ける。そうすれば、そこに共感してくれる人が集まって『あなた』と言う人の価値を感じてファンになります。

ファンになると言うことは、あなたの作品に価値があると思ってもらえるので、作品の購入率が上がります。

極端に言えば、芸術作品じゃなくても他の商品をすすめても「あなたがすすめてくれた商品だから買う」となります。

そもそも販売の知識がない

そもそも販売の知識がないと言うと失礼かもしれませんが、僕も以前は販売の知識がなく、SNSで「買って買って」を繰り返していました。

ある日、プロの芸術家の先生から言われたことが「販売の知識がないのに売り込んでも購入率は0%だよ」でした。

つまり、先ほどの項目『購入されるまでの自然な流れを作る』知識が必要になってきます。

それを話しているのが、以前に書いたこちらの記事です。

作品の価値を下げているのは自分自身

ではここで「作品の価値を下げているのは自分自身だ」と言う話をしておきます。

まず『自分』の価値は誰が決めるものなのでしょうか。

  • アート作品を集めるのが好きなコレクター
  • 芸術家の支援をしている企業
  • 絵を見にきてくれる人たち

もちろん、間違いではありません。確かにいろいろな人から評価されることで、作品の価値が上がります。

だけどそれは、ある程度の認知度がある芸術家であって、無名のうちは、自分で自分の作品の価値を発信し続ける必要があります。

芸術家にとっての価値には『ブランドという価値、作品という価値、お金という価値』の3つの価値があると僕は考えています。

ブランドという価値

ブランドという価値は、作家として影響力がある人で、「画家〇〇さん」と聞くと「あー全国を旅して行く先で絵が購入されている人」というように、作家名を聞いてその人のストーリーが思い浮かぶケース。

どちらかというと、作品より芸術家名としての印象が強く、その人が歩んできた人生を思い浮かべて共感する状態で、画家の山下清先生のようなイメージです。

ランニングシャツにハーフパンツ、リュックを背負って旅をする画家という印象があって、ドラマ化にもなるような認知度のある画家です。

作品という価値

作品としての価値は、「この絵は〇〇さんの絵だ」と作品を見て認知されているケースです。

例えば、ストリートアートのバンクシーのようなタイプで、いつの間にか街に描かれた、ハートの風船を見上げている子供の絵が特に有名ですが、画家の姿は今だ謎に包まれています。

匿名で謎に包まれたバンクシーですが、これまでにオークションで売却された作品点数は1200点にのぼり、その総売上額は約2億ドル(日本円で約280億円)と言われています。

お金という価値

お金という価値は、その作品にどれくらいの価格になるのかという価値になります。

無名のうちは、自分自身で作品の価格を設定するのですが、正直僕は自分の作品に妥当な金額なんて存在しないと思っています。

例えば、下記の写真の部屋の壁にかけられている作品は、僕がデジタルアート作家時代に制作した作品ですが、この作品の価格は『A1サイズ / ジークレー版画 / 45万円』です。

「45万円」と聞いて、おそらく「高い」と思ったのではないでしょうか。なぜなら、僕は世界的有名な画家ではないし、たまたまこのブログ見ているあなからすると「リョウって誰?」となっているからなんです。

そんな画家からSNSで「45万円のところ30万円で販売してます」と言われても、作品を買おうとは思わないですよね。これこそが、自分で『自分の価値』を下げているということです。

つまり、『ブランド(作家)』という価値を上げて『作品』の価値を作ることで、その作品が『お金』という価値に変わります

まずは、ブランドの価値と作品の価値を作ることから始めなければ、作品を購入につなげることは難しいということです。

その価値を作るために必要な知識が『ブランディング』なのです。

まとめ : 絵を購入につながらない原因

絵が購入につながらない原因は主に次の3つ。

・ブランデイングができていない
・作品購入までの流れがイメージできていない
・そもそも販売の知識がない

それを改善するには、次の考え方に変えること。

『ブランド(作家)』という価値を上げて『作品』の価値を作ることで、その作品が『お金』という価値に変わる

SNSで作品販売の告知をするなら、まずは上記の仕組みを作ってからの方が購入につながりやすくなります。

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その余白を表現したアート作品です。

その本質を知るために、
『幻想生活』ページをご覧ください。

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リョウ(写真作家)

京都を拠点に活動をする写真作家。1974年生まれ、大阪出身。現在は京都府で写真やデジタルアートの活動をしながら理想の芸術生活の過ごし方についてのブログを発信しています。2018年にプロの芸術家からブランディングやマーケティングの知識を学び、2018年に京都でデジタルアート展を開催。2019年に横浜赤レンガ倉庫でのグループ展に参加。2021年に奈良のクリエイターイベントに参加。クリエイティブ事業RSD Proの事業者。

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リョウ(写真作家)

京都の写真作家。1974年生まれ、大阪出身。現在は京都を拠点に東京でも『幻想と日常の静けさ』をテーマに創作活動をしています。2018年にプロの芸術家からブランディングやマーケティングの知識を学び、2018年に京都でデジタルアート展を開催。2019年に横浜赤レンガ倉庫でのグループ展に参加。2021年に奈良のクリエイターイベントに参加。クリエイティブ事業RSD Proの事業者。

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