独自性のある作品って何?デジタル作家が語る、クリエイティブの本質

アート思考

「自分の作品に個性がない気がする」

創作をしていると、そんな悩みにぶつかることがありますよね。

僕自身、デジタル作家として芸術活動をしてきて、何度もそう感じました。

そもそも、“クリエイティブ”とは何でしょうか?

独自性とは、誰かと違うこと?
それとも、自分らしさを表すこと?

本記事では、僕がこれまでに向き合ってきた経験をもとに、「独自性のあるクリエイティブな作品とは何か」を一緒に考えていきます。

「個性がない」と悩むあなたが、少しでも前を向けるきっかけになれば嬉しいです。

【この記事はこんな方におすすめです】
・作品に“個性がない”と感じてしまう
・自分の表現が何か足りない気がする
・クリエイティブって何なのか分からなくなった

『クリエイティブ』とは何か?その本質を考える

クリエイティブとは?

「クリエイティブって、結局どういうこと?」

これは、創作をしている多くの人が一度は抱く疑問だと思います。

辞書的には「創造的」「独創的」といった意味があり、芸術の分野では、“他と違う表現”や“新しいアイデア”を指して使われることが多いようです。

だけど実際は、「何がクリエイティブなのか?」は人によって捉え方が違うので、すごく曖昧な言葉に感じます。

写真や絵画、音楽、映像など、あらゆるジャンルで「クリエイティブな表現」が求められる今、僕たちは無意識のうちに「人と違うことをしなくては」と焦ってしまいます。

だけど、僕はこう思うんです。

クリエイティブとは、
特別な才能ではなく、ものごとを自分の視点で捉えて、自分の言葉で表現すること。

誰かの評価を気にする前に、自分の中にある問いや感情に向き合ってみる。

それこそが、クリエイティブの出発点ではないでしょうか。

次は、その『視点』や『独自性』がどのように人の心を動かすのかを考えてみましょう。

独自性のある作品がひとの心を動かす理由

どんな時代でも、独自性のある作品は強く求められています。

それは、他と同じでは目立てないからです。

競争の激しい世界で自分の存在感を示すには、これまでにない「新しい視点」や「斬新な発想」が欠かせません。

実際、予想もしなかったヒットを生み出すのは、常に独創的なアイデアを持った人たちです。

彼らは周囲に流されることなく、自分の目でじっくりと世界を観察し、課題や違和感を見つけ出します。

そしてそれを、作品や表現の中に巧みに落とし込んでいくのです。

「でも、そういうセンスは生まれつきのものじゃないの?」と感じるかもしれません。

だけどクリエイティブな発想力は、決して生まれもった才能だけのものではありません。

誰でも訓練や経験を重ねることで磨くことができ、年齢や環境に関係なく身につけられる力です。

次の章では、そんな発想力をどうやって育てるか、一緒に考えていきましょう。

クリエイティブな作品は無からは生まれない

クリエイティブな作品を生み出す人(クリエイター)は、決して無から何かを作っているわけではありません。

僕たちがこれまでに経験した不満や問題、不便に感じたこと。それらを解決したいという思いから生まれるアイデアを、形にして作品へと落とし込んでいるんです。

つまり、ゼロから完全に新しいものを生み出すのはほぼ不可能ということです。

クリエイティブな作品とは、何かの課題や想いに向き合い、それを表現したものなのです。

だからこそ、本記事のタイトルにもあるように、クリエイティブな作品は『未完』であり『独自性』を持つものだと僕は考えています。

クリエイティブな発想力を磨く方法

では、そんな発想力をどうやって鍛えれば良いのでしょうか?

僕の経験から言うと、何よりも「周りを多角的に観察する習慣」が大切です。

通勤中の電車の中、
街を歩く人々の動きや表情、
建物や車、
看板のデザイン、
聞こえてくる音、
風に揺れる木々の葉や水面の波紋。

こうした日常の細かな変化や違和感に敏感になることで、クリエイティブなアイデアがふと浮かぶことが多いです。

デジタル作家としてのクリエイティブなアイデア

例えば僕は、デジタル作家をしていますが、作品のテーマに『雨』を取り入れています。

そんな雨をテーマにしたデジタルアートを作る上で思いついたアイデアが、実際の雨を撮影して、その写真を使って『静けさ』をテーマにした作品をつくること。

そうすることで、自分らしい表現のデジタルアートが完成しました。

写真作家リョウのデジタルアート

上の作品は、実際に撮影した雨の写真をもとに、AdobeのFireflyとPhotoshopを使って作ったデジタルアートです。

いつでもアイデアが浮かぶ状況をつくる

日常生活で観察力を磨き、常にアンテナを張る癖をつけることが大切です。

例えば、電車に乗ったらスマホばかり見るのではなく、周囲の人や風景に目を向けてみてください。

今まで気づかなかったものが見えることがあります。

そうした小さな気づきが、思いがけないアイデアを生み出すキッカケになります。

こうした習慣が身につくと、どんな場所でもアイデアをキャッチできるようになり、自分らしいクリエイティブな作品を生み出す土台ができあがるのです。

クリエイターは苦労するもの

クリエイターとして活動する道は決して楽ではありません。

僕もかつては「クリエイターはカッコいい」と漠然と思っていましたが、実際には多くの苦労が伴います。

世界的に活躍するクリエイターたちも例外ではありません。

例えば、お笑い芸人のキングコング西野さんも、最初は「誹謗中傷や炎上に悩まされていた」と言っていました。

もし自分がそんな状況になったら、誰もがくじけそうになるはず。しかし西野さんは諦めずに自分の考えを発信し続け、やがて多くの支持を得ることに成功しました。

このように、クリエイターにとって苦労は避けられない道のりであり、そこをどう乗り越えるかが大切なんです。

クリエイティブな作品を生み出す方法

クリエイティブに向いている人

では、クリエイティブな作品を生み出すにはどうすればいいのか。

僕が意識しているポイントは、次の4つです。

・自分の人生経験からイメージする
・ひとつの物事を多角的に観察する
・浮かんだアイデアをストックしておく
・周りの声に惑わされない

自分の人生経験からイメージする

新しい作品は無から生まれるものではなく、これまでの人生経験からヒントを得ることがほとんどです。

僕自身も、過去の失敗や苦労、楽しい思い出や感動を作品のアイデアに落とし込んでいます。

例えば、理不尽な上司に怒鳴られた経験や、子供の頃の冒険体験など、どんなクリエイターにも共通している『人生の蓄積』が表現の根底にあります。

自分の経験を見返して、それを作品に活かすことが、自分らしい独自性を作り出す第一歩です。

ひとつの物事を多角的に観察する

クリエイティブな作品をつくるには、ひとつの物事を様々な角度から見ることが重要です。

たとえば、目の前の林檎(リンゴ)ひとつでも、

「なぜ赤いのか?」
「どうして美味しそうに感じるのか?」
「色や大きさを変えられるのか?」
「世の中に好きな人はどれくらいいるのか?」

など、疑問を持ち続けて深掘りしていくことで新しい発想が生まれます。

さらに、今ではAIツール(例えばChatGPT)を活用し、別の視点や新しいヒントを得るのも効果的です。

浮かんだアイデアをストックしておく

アイデアをストック

アイデアは思いついたときにすぐメモやラフスケッチに残す習慣をつけましょう。

頭の中だけに留めておくと、時間が経つと忘れてしまうことが多いからです。

僕は日々、メモ用紙やノートにアイデアを書き留め、必要なときに見返しています。

完璧でなくても構いません。

とにかく形に残すことが、クリエイティブな発想の種を育てるコツです。

周りの声に惑わされない

クリエイティブな活動をしていると、時に、

「無理だよ」
「そんなの意味ないよ」

と否定的な声が周囲から聞こえてきます。

これはいわゆる『ドリームキラー』と呼ばれる人たちです。(※決して差別的な意味ではありません)

彼らはあなたの夢や挑戦を阻もうとしますが、全てをシャットアウトする必要はありません。

もちろん、聞き入れることが大事な時もあります。

大切なのは、話を聞きつつも自分が信じた道を歩み続けること

僕もそうしていますし、あなたもぜひ自分を信じて創作に向き合ってください。

最後に

デジタル作家として活動している僕が強く感じているのは、クリエイティブな作品は「完成された万人受けの作品」よりも、「未完で独自性のある作品」の方が価値が高いということです。

なぜなら、いつの時代も独自性を求める人や企業は多く、他と違うものにこそ本当の価値が生まれるからです。

今回お話しした4つのポイント

・自分の人生経験からイメージする
・ひとつの物事を多角的に観察する
・浮かんだアイデアをストックしておく
・周りの声に惑わされない

を意識しながら、ただインプットするだけでなく、印象に残ったことをメモに書いてアウトプットする習慣をつけてみてください。

そして、自分にとって「心を揺さぶる作品とは何か?」を改めて考えてみる時間を持ってほしいと思います。

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デジタル作家 R.i.

デジタル作家 / R.I. デジタルアートを中心に、PhotoshopやFireflyを使った制作を続けている。 表現を続ける中で、「才能」よりも「環境」と「道具」の重要性を強く感じるようになり、制作を支えるツールや考え方を記録する場として、理想的芸術生活ブログを運営。このブログでは、作品そのものよりも、作家として制作を続けるための思考や制作環境について発信している。

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