画家として知名度を上げたいのなら、購入したいと思われる絵を描くこと。

芸術家

「画家として知名度を上げたい!」

そういった焦りから、描いた絵をSNSに投稿する人は少なくない。

だけど、その行動が画家としての価値を下げてしまうこともある。

では画家として知名度を上げるためには、何をどうすればいいのだろう。

結論から言えば、自分をブランディングすることである。

いきなり『ブランディング』といっても知識がなければ難しく思えるが、やり方をマスターすれば知名度を上げることはできる。

今回の記事では、画家の知名度を上げるためのブランディングについて話そうと思う。

ブランディングとは

ブランディングとは、その人(ブランド)に対して共感や信頼などされることで、顧客によってその人(ブランド)の価値を高めていくこと

つまり、画家として共感できる部分を作ることで、その画家の絵を見た人にその画家の価値を感じてもらうこと。

絵や画家の価値を感じてもらうことで、そこに人がどんどん集まり、知名度を上げることができる。

https://artryo.com/digitalart/wp-content/uploads/2021/08/hukidashi01.jpg
リョウ

例えば、作品の誕生秘話を発信したり、画家を目指そうと思った動機などを発信し続けていくこともブランディングの効果があります。

『ブランディング=売り込み』ではない

まず、SNSでブランディングをするのはとても効果的だが、間違えたブランディングをしている人をよく見かける。

なぜかブランディングを、絵の売り込みだと思っている人が多い。

そこで冒頭の「描いた絵をSNSに投稿する人は少なくない」と言った部分に戻るが、僕はこの理想的芸術生活ブログで「SNSでの絵の売り込み投稿は失敗に繋がる」と何回か話してきたが、その理由について話しておこう。

現在のSNSは広告だらけである。

企業がマーケティングにSNSを使うことが必須になり、低価格での広告も出せるようになってきた。

「低価格で広告が出せる」と言うことは、個人でビジネスをする人にとっても広告が出せると言うことになる。

そうなると、企業や店舗、個人ビジネスの広告がどんどん増えてきて、プライベートでSNSを使っている人にしてみれば、投稿が広告だらけになるのはストレスにしかならない

フォロワーと楽しく交流するためにSNSを使っているのに、

「新しい作品が完成しました!A3サイズ/30,000円1点ものなので早い者勝ちです!」

と言うような投稿が流れてきたらスルーして、あまりにも売り込み頻度が多かったら、フォローを解除するだろう。

実は、僕自身ブランディングの知識がなかった時期、SNSに売り込み投稿をしていたことがある。

その結果、フォロワーは伸びず『いいね』すら付かなくなってしまった。

そこで気づいたことは、『ブランデイング=売り込みではない』と言うことである。

ただ絵を描くだけでは価値は生まれない

絵の価値を高めるには、絵を見てくれる人に描いた絵に共感できるポイントを作らなければいけない

例えば、近年話題になっている『バンクシー』の絵がなぜ高く評価されているのか。

もちろん、バンクシーの描く絵には画力もあるがそれ以上に、絵をアピールする時代のタイミングや描かれた絵の背景を伝えるスキルがある

描かれた絵の背景とは、その絵を描く理由や過程と言ったもの。

芸術というものは、描く人(画家)が美しさやこだわりをもって描いた絵を『アート』と言えば、それがアートになる。

一方で、見る人が何かのメッセージを感じて共感できる作品なら、それもまた『アート』と言える。

バンクシーの描く絵は、見る人がメッセージ性を感じて共感できるアート作品だから価値があると言われているのである。

僕のデジタルアートの価値

Behance リョウの作品

僕の芸術作品はまだ日本では受け入れにくい部分がある。

正直に言うと、イベントのポスターとしてはとてもインパクトがある作品になる。

だけど、部屋に飾るには今の日本の文化にはまだ馴染にくいの。

なのになぜ、デジタルアートをつくり続けているのか。

その理由は、今の時代に合った技法で心が揺さぶられる世界を表現したいからである。

デジタルアートは複製しやすいことが理由で、作品の価値が低く思われている。

だけど、僕なりにこだわりを持ってデジタルアートを作っている。

そのこだわりといのが、ジークレー版画で現物化すること。

ただのポースター印刷ではなく、最高品質の印刷技術を取り入れている印刷業者に依頼して制作する方法だ。

絵を購入したいと思う人の心理

もしあなたが自宅に絵を飾りたいと思った時、自宅に遊びに来る人に見て欲しい思う絵はどんな絵だろうか?

  1. 絵の説明はできないけどとにかく綺麗な絵
  2. 絵に込められたメッセージを話したくなる絵

なぜ、こんな質問をしたのかと言うと。

画家が描く絵というものは、画家本人がこだわって値段をつけた絵になる。

そこで上記の質問になるが、もしどちらも10万円の絵画があったとしよう。

「1」の綺麗な絵は作品説明も何もない、ただ綺麗な絵。

「2」のメッセージ性のある絵。

どちらに価値を感じて、どっちの絵の方が来客に自慢したくなるだろうか?

描き手はどうしてもインパクトのある絵を描こうとするが、見る人にとっては、絵のメッセー性に共感できなかった場合、10万円がとても高く感じられる。

ということは、バンクシーのように絵にメッセージ性がある方が共感されやすいし、購入したいと思ってもらえるものである。

画家として信頼されること

画家の知名度を上げて絵が購入されるには、画家としての信頼をつくることも大切である。

『信頼』とは?

「信頼」をGoogleの検索で調べてみると、

相手を信用し、頼りにすること。信用とは見返りを求めない事。

引用 : ウィキペディア『信頼』より

と記載されている。

みんなが知っている『武田信玄』は、信頼について次のように述べている。

信頼してこそ人は尽くしてくれるものだ

この意味は、家臣(将軍や大名に従える者)との会話を大切にして、先に自分から相手を信じることを大切にしていたと言われている。

決して偉そぶる事もなく、家臣からの言葉をすごく大切に聞いていた。

それを考えると画家の信頼とは、直接相手と話をする場をつくって交流して相談を聞いたり助言を聞いたりすることも大切なことだと言える。

僕は普段、

「自分がつくるデジタルアートにはこだわりがある」

と言っているが、オーダーメイドのデジタルアートをつくる場合は、相手の要望も聞いて打ち合わせをしながらデジタルアートをつくることもある。

つまり、自分らしい芸術作品に相手のイメージを組み合わせて、世界で1つの芸術作品にすると言うことである。

画家と交流できる場所をつくる

そして、『信頼』される画家になるには、直接画家と交流できる場所をつくることも大切である。

現代のビジネスの基本にもなるが、画家としてのメリットだけを考えて絵を売り込もうとするから失敗するのである。

描いた絵のメッセージ性や絵を描いた背景(過程)を伝えることが重要で、それを見て共感した人が絵を購入したくなる仕組みをつくること。

それには、画家と絵を見る人が直接交流できる場を企画するのも画家の仕事である。

画家として交流できる場所と言ってもいろいろある。

  • オンラインサロン
  • 個展に招待する
  • 画家のLINEに友だち登録してもらう
  • 自分が配信しているメルマガに登録してもらう
  • Facebookグループへの招待
  • オフ会
  • 交流イベントへ招待

など。

相手にメリットになる企画を考えることが『信頼』につながって、画家としてのファンになり知名度が上がる。

絵を売り込む自然な流れ『DRM』

ここで1つ、絵を売り込む自然な流れを共有しよう。

ここまで話してきた、画家の知名度を上げるための『ブランディング』。

そしてもう1つ、絵を売り込むための自然な流れは『ダイレクト・レスポンス・マーケティング(DRM)』と言う方法である。

詳しくはまた改めてお話しするが、簡単に説明しておこう。

ダイレクト・レスポンス・マーケティング(以降DRMと言う)は、購入見込みのあるお客様に直接セールスをして購入に繋げる方法である。

DRMの知識を身につけるためには、焦らずに順序よくステップを踏んでいくことが必要になってくる。

イメージとしてはSNSで拡散して売り込むのではなく、『リスト』と呼ばれる顧客情報を集めてその中でセールスメッセージを送る。

リストを集める方法には、

  • メールマガジン
  • LINE公式アカウント
  • 無料会員登録
  • オンラインサロン

などがある。

その『DRM』と『ブランディング』を組み合わせることで知名度が上がり、絵を購入につなげることもできる。

まとめ

今回は、画家として知名度を上げる方法について話してきた。

これから画家を目指す人や、芸術活動をしてもなかなか評価されないと悩んでいる人には参考になる記事である。

絵を購入したいと思う人の心理を考えることで、共感も信頼もされやすくなってくる。

焦ってSNSで作品の売り込み投稿を続けても効果が出ないと感じた時は、早めに『ブランディング』と『DRM』の仕組みを作った方がいい。

画家としての知名度を上げるには、焦らずに「購入したい」と思ってもらえる方法を考えてみよう。

最後に

これからの時代は、個人としての力がとても強いものになってくる。

なぜなら、企業のようにそれぞれの得意分野を生かしたグループの場合、1人が抜けると土台が崩れてしまう。

だけど、個人でブランディングやマーケティングの知識があれば、企業以上の収益を稼ぐこともできるだろう。

僕はまだ個人ビジネスとしては駆け出しだが、個人で成功している人を何人も見てきている。

僕はそう言った人たちと話をすることで、いろいろな知識を身につけることができている。

あとはその知識を焦らずに成長させていくだけ。


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リョウ

リョウ

アートマネージャー。1974年生まれ。大阪出身。現在は京都府でアート×写真家の活動をしながら芸術家を目指す人へ理想の芸術生活の過ごし方について提案しています。2018年に京都で個展を開催。2019年に横浜赤レンガ倉庫でのグループ展に参加。2021年に奈良のクリエイターイベントに参加。現在はAI生成NFTアートについても研究中。

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アートマネージャー。1974年生まれ。大阪出身。現在は京都府でアート×写真家の活動をしながら芸術家を目指す人へ理想の芸術生活の過ごし方について提案しています。2018年に京都で個展を開催。2019年に横浜赤レンガ倉庫でのグループ展に参加。2021年に奈良のクリエイターイベントに参加。現在はAI生成NFTアートについても研究中。

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