「絵が評価されない!」あせって売り込みをする前に、今の状況を把握することで解決策が見えてくる

芸術家

「自分の絵がなかな評価されない!」

そう悩んでいる画家は多く、その焦りからSNSで売り込み投稿をしたり、個展で絵を売り込んでしまうことがある。

だけど僕の経験上、その焦りから売り込みをするのは良い方法ではないと言っておこう。

その理由は、『信頼関係』をつくれていない画家からの売り込みは、相手にとってはストレスにしかならないからである。

信頼関係、いわゆる『ファン』を増やさなければ、いくら優れた絵を描いてもその絵が高く評価されることはない。

たとえSNSでフォロワーが多くても、そこに信頼関係ができていなければ、売り込み投稿は逆効果になってしまう。

焦る気持ちはわかるが、まずは今の自分の状況を把握して信頼関係をつくる方法を考えることが、絵の評価を上げる一番の近道である。

絵が評価されない理由

まずは『自分の絵が評価されない理由』について考えてみよう。

これから画家を目指そうとしている人、画家をしているがなかなか評価されずに悩んでいる人の多くは、ブランディングができていないことが理由である。

「ブランディングとは」と検索すると、

ブランドに対する共感や信頼などを通じて顧客にとっての価値を高めていく、企業と組織のマーケティング戦略。

引用元 : ウィキペディア

を元に説明されているサイトが多くて、「結局どういう意味?難しくてわからない」となってしまうので、ここではかなり簡単に説明をしてみよう。

ブランディングとは、画家が絵に対する想いや、なぜその絵を描いた理由をSNSやブログで発信して、それを見た人に画家の想いに『共感』してもらって、絵の価値を高めていくこと

今回の場合は『画家のブランディング』として話になるので、ブランディングは上記のような説明になるが、ブランディングができていないと絵が評価されることはない。

重要なのは画家の名前ではなくコンセプト

絵が評価されるために必要なことについて、よく間違って認識している人が多いことがある。

それは、『画家の名前の知名度を上げる』と思い込んでいること。

だけど、テレビで取り上げられることがない限り、画家名で知名度を上げることはとても難しく、画家名を聞いたところで『共感』できる人はいない。

そこで重要になってくるのが『コンセプト』を伝えることである。

コンセプトとは、ブレることのない想いであり『概念』と表されることが多く、企業などで言えば、その商品を提供している想いを伝える部分になる。

僕の場合で言えば、『デジタルアートに触れて豊かな芸術生活を過ごす』と言うのがコンセプトになって、それには次のような想いが込められている。

「芸術の魅力に触れることで視野が広がり、心にゆとりを持つことができる。新しいデジタルアートの魅力を身近に感じて豊かな生活を過ごす」

デジタル画家リョウのコンセプト

「豊かな生活が過ごせるようになるデジタルアート」でアピールすることで、「豊かな芸術生活=デジタルアート」と印象付けることができる。

つまり、コンセプトを伝えた方が共感されやすく、認知されやすいと言うことである。

焦りから生まれる間違えた画家活動

どんなに知名度がある人でも『焦り』が出ることはあるが、大切なのは焦らずに『今の状況』を分析して把握すること

もし今の状況を把握できないまま、焦って売り込みを続けているとどうなってしまうのか、ここでイメージしてみよう。

絵が評価されずなかなか購入されないことで焦りがでてしまい、画家としての存在を広げるためにSNSで画家名と絵の画像を入れて投稿するだろう。

その投稿のコメント欄に「新しい作品を出品しました。今なら格安で販売しています。」「購入は画家〇〇まで」のように、オンラインショップへ誘導するコメントを書く。

人は、発信者の想いに共感できる部分があれば、コンセプトを覚えてそのあとに画家名(発信者名)を覚えるもの。

だけど信頼ができていない場合、「売り込みばかりの画家だなぁ」と一度不安を抱えると、コンセプトを見ずに画家名を見ただけでスルーしてしまう。

これは僕自身が経験して学んだことでもあるが、人は『共感』できる部分があると興味を持ち、たとえ優れた絵じゃなくても「信頼する画家が描いた絵だから欲しい」と思ってくれる

絵の評価ばかり気にしていてもダメ

画家にとって、自分が描いた絵が高く評価されることはとても嬉しいことである。

絵が高く評価されることでプロの画家として、理想の芸術生活を過ごすことができるのだから。

ただ絵の価値を上げる知識を学ばずに、絵の評価ばかりを気にしていても、絵が購入されることはないと思っておいた方がいい

では、絵の価値を上げる知識がどんな知識かと言うと、自分の価値を高めるために自分自身でブランディングする『セルフブランディング』である。

まずは『セルフブランディング』で、画家と絵の価値を高めていくことが優先である。

自身で得た知識は絵の価値につながる

絵の価値を高めるには『セルフブランディング』が必要だと話したが、、僕はこの理想的芸術生活ブログの中では『セルフブランディング』について詳しく説明をしていない。

その理由は、個人でビジネスをする人にとってとても重要な知識になるため、安易にブログで発信するとマーケターやコンサルからクレームがくる可能性が高いからだ。

それと、自分で調べることも価値を高めるためには必要で、自分で調べて得た知識は忘れることがなく、それがどんどん絵の価値につながっていく。

ちなみに、ここでは『セルフブランディング』と言っているが、次のように呼ばれていることもある。

  • 自分ブランディング
  • セルフプロモーション

これらの言葉を使ってネットで検索してみると、すぐに検索結果に出てくるだろう。

僕は今でもわからないことは、プロの芸術家に相談したり自分で調べることもある。

そのおかげで、自分のデジタルアートの価値を上げることもできているし、画家活動の成果もどんどん上げることができている。

そしてもう1つの理由は、セルフブランディングをして絵を購入に繋げるためには、仕組みを構築する必要もあり、ブログでは書ききれないという理由もある。

僕はこの『セルフブランディングの仕組み』を1年掛けて作ったが、安定して運営するまでは最低でも2〜3年は掛かる。

もしセルフブランディングに興味があるなら、お問い合わせページからメッセージを送ってもらえば、無料で相談はさせてもらう。

時代の流れに合わせて『今の状況』を分析する

時代は常に進化していくものなので、予期しない出来事もあり、また別の知識が必要になることもある。

そんな時代の流れに対応していくには、常にその時の自分の状況を客観的に見て分析し、その時代に合わせて軌道修正していくことである。

そう、これからの未来の変化に対応していく唯一の方法は、自分分析をして軌道修正することを続けていかなければいけない

そして時代に合わせて合わせて、『セルフブランディング』も強化していかなければならない。

SNSで絵を投稿するメリットとデメリット

僕がこれまでにSNSに作品を公開してきて感じた、メリットとデメリットをお伝えしておこう。

SNSに投稿するメリット

絵をSNSで投稿するメリットと言えば、短時間で世界に拡散できるという点である。

場合によっては、絵を見た人からの感想やコンタクトをもらえるかもしれないし、他の画家ともつながりができるかもしれない。

他の画家の絵を見れば、インスピレーションを湧かせることもできるだろう。

あとはごくまれなケースだが、作品展の依頼がくることもあるが、出展する費用は画家の負担になる場合がほとんど。

それを知名度を上げるために上手く使えるのであれば、費用を出して出展する価値はあるだろう。

SNSに投稿するデメリット

絵をSNSで投稿するデメリットは、無断で自分の作品の画像が使用されることもあると言うこと。

本音を言えば、無断で自分が制作したアート作品の画像を使う人はいないと信じたいが、今の時代は無断で使用される危険性も高い。

SNSやサイトの規約にも書かれていても、そのルールを守れない人も多い。

「人の作品だし、100%画像を使われることないだろう」と言いきれないのが正直なところ。

あとSNSで絵の画像ばかりを投稿していると、画家として安く見られてしまい、それが原因で、絵が評価されないことになるかもしれない。

たとえば制作途中や制作風景で使う場合は別で、その場合はどんどんアピールする方が良い

その他のデメリットは、芸術支援企業から「あなたの絵を是非、海外で出展しませんか。有料になりますが。」などのような収益目的の連絡、いわゆるセールス的な連絡がくる場合もある。

全ての芸術支援企業からくる連絡がセールス的なものというわけではないが、通常より高額な出展費用を請求されることもあるので、しっかりと正規の出展費用なのかを見極めることが大切だ。

芸術支援企業によっては出展費用が有料でも、しっかり画家のサポートに向けて最後まで支援してくれる企業もある。

もし芸術支援企業から気になる連絡があったら、あなたの気が済むまで何度かやり取りをして見極めればいい。

画家として見極める力も必要である。

このようにSNSで作品を投稿する場合に、メリットもデメリットもある。

今の時代の流れから考えてみても、SNSで絵の画像を投稿するよりも『セルフブランディング』を活用する方が効果的だ。

今より絵のスキルを上げる

絵の価値を高めるためには、当然、画力のスキルも磨いていかなくてはいけない。

僕が制作しているデジタルアートでも、グラフィックの知識とそれを扱う技術が必要になる。

時代によって主張するテーマも変わってきたり、成長すると同時に、新しい技術を取り入れていくことも必要になる。

Photoshopのアップデート後の新機能追加にも対応していかなければいけないので、頭の中でイメージした世界観をPhotoshopの中で組み立てていく工程は簡単なものではない。

Photoshopを少しでも扱ったことがある人なら経験したことがあるかもしれないが、印刷するときに思った色と全然違う色になってしまうことも多い。

これは色の規格が、印刷とモニターで違うのが原因である。

印刷の色の規格が『色の三原色(CMYK)』に対して、モニター上で作る時は『光の三原色(RGB)』になるからである。

色の三原色について、わかりやすいサイトがあったので参考にするといいだろう。

印刷後の仕上がり(色の出方)をイメージしながら、パソコンモニターの中で絵を描いていかなければいけないのである。

僕の場合は、最高品質の印刷技術を取り入れた『ジークレー版画印刷』で仕上げることに『こだわり』がある。

水彩絵の具、アクリル絵具、色鉛筆などいろいろな技法があるが、どの技法でも絵を描くスキルが重要になってくる。

自分の頭の中でイメージした世界をキャンバスに描いていくスキルは、オンライン講座でも教えてくれる。

しかし最終的には絵を描いて、描いて、描きまくって失敗を繰り返しながら上達していかなければならないのである。

ここでも決して『焦ってはいけない』と言うことを意識しておこう。

と言うわけで、

自分の描いた絵がなかなか評価されないと、どうしても焦ってしまうものである。

しかし、客観的に今の自分の状況を把握することが、絵の評価を上げるために効果的な方法なのである。

自分の今の状況を分析して、焦らずに軌道修正するには何が必要なのか、時間をかけて少しずつ進めていけばいい。

意外かもしれないが焦って無理やり次に進めるよりも、自分分析して今の状況を把握する方が早く軌道修正できて次のステップに進めることができるので、是非、試してみてほしい。


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リョウ

リョウ

アートマネージャー。1974年生まれ。大阪出身。現在は京都府でアート×写真家の活動をしながら芸術家を目指す人へ理想の芸術生活の過ごし方について提案しています。2018年に京都で個展を開催。2019年に横浜赤レンガ倉庫でのグループ展に参加。2021年に奈良のクリエイターイベントに参加。現在はAI生成NFTアートについても研究中。

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リョウ

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アートマネージャー。1974年生まれ。大阪出身。現在は京都府でアート×写真家の活動をしながら芸術家を目指す人へ理想の芸術生活の過ごし方について提案しています。2018年に京都で個展を開催。2019年に横浜赤レンガ倉庫でのグループ展に参加。2021年に奈良のクリエイターイベントに参加。現在はAI生成NFTアートについても研究中。

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