「画家になるのに必要なことって何?」
あなたが理想にしている画家になるためには、絵を描き続けること。
絵を描き続けるためには、モチベーションを下げない工夫をする必要がある。
今回は、モチベーションを下げずに絵を描き続けていくことについて話したいと思う。
「画家になりたいけど将来が不安」
「絵を描き続けているが反応がなく自分には向いていないのかも」
と悩んでいる人は、ぜひ参考に読んでほしい。
目次
画家だけで生活していけるの?
「好きな絵を描いて生活できれば嬉しいけど、実際に画家だけで生活をしていけるの?」
「個展を開いてもイマイチ反応がない。自分は画家に向いていないのかなぁ?」
そんなことを考える前に、なぜそのような状況になっているのかを分析することが大切だ。
少しきびしいことを言うが、絵を描いているだけで生活していくことは難しいだろう。
もしあなたが有名人で認知度があるなら、画家になって絵で生活することはできるかもしれない。
だけど今から画家を目指そうと考えているなら、ブランディングやマーケティングの知識が必要になる。
現在の日本には「約4万人」の画家がいるが、その中で画家として生活できている人は「30人〜50人」ほどである。
そのほとんどが、有名画家や何かしらの影響力をもった人ばかりだ。
だからと言って、無名の画家が生活していくことができないかと言うと、そうでもない。
先ほど言った、ブランディングやマーケティングの知識を身につければ、理想の画家生活を実現できる。
その「ブランディング」について書いた記事があるので、興味があればぜひ読んでほしい。
2021.09.27
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「ブランディング」「マーケティング」と聞いて難しいと思うかもしれないが、身につけるとこれが結構楽しくて、芸術活動のモチベーションにもつながる。
芸術活動はモチベーションが命
画家でも写真家でも、芸術活動をする上で大切なことはモチベーションを上げること。
「モチベーション」をGoogleで検索すると、次のように書かれている。
人が何かをする際の動機づけや目的意識。
これではいまいちピンとこないので、僕なりに言いかえてみると、次のような感じになる。
「モチベーションとは、芸術活動をする目的を明確にして未来の幸せな姿を想像すること」
未来の幸せな姿を想像することで「やる気」が芽生えて「行動力」がアップする。
幸せな未来とは、世界で個展を開いてその収入で旅をしたり、定期的に絵が購入されてそのお金で両親にプレゼントしたり。
人は目標があれば、どんなことでも楽しく思えて「続けよう」と言う気持ちになる。
こうやってモチベーションを維持することは、芸術活動ではとても大切なことだ。
モチベーションは下がることもある
モチベーションを上げることは大切だが、このモチベーションには上がり下がりの波がある。
人はその日によって気分が変わるため、モチベーションも下がることもあるだろう。
もしモチベーションが下がっしまったら、どうすればいいのかと言うと、モチベーションが下がる原因を知ることである。
要するに、今の自分の状況を客観的に見て、なぜモチベーションが下がってしまったのかを焦らずに分析すること。
芸術活動でモチベーションが下がる原因として、次のようなことが思い浮かぶだろう。
- 納期に追われている
- 作品のイメージが浮かばない
- 告知をしても作品が購入されない
- いつも無理難題な要求をされる
- 周りの人から反対される
では、その対処法について話したいと思う。
納期に追われている
納期に追われていると言うことは、1人でこなす仕事量が多いことが原因である。
僕が過去にデザインの仕事をしていたときの話だが、1人でこなせる案件以上の依頼を受けていたことがある。
最初は「売上を上げるために、どんな格安案件でも受けよう」と考えていた時期があった。
ところが、「安く依頼を受けてくれる」と言うイメージがついてしまい、依頼の案件の数が1人の作業量をオーバーしてしまった。
夜も寝ずにオンラインでデザイン修正の問い合わせが殺到し、ひどいときは「明日の朝9時までに仕上げてほしい」と言う無理な要求もあった。
その結果、他のデザイン制作の納期が延びてトラブルになったケースも少なくない。
その時に気づいたことは、何でもかんでも受けてしまうと、クライアントさんにも迷惑がかかるし、信頼関係もなくなって悪い噂ばかりが流れてしまう。
大事なのは、「自分にとって重要な依頼か、自分の仕事量に合っている依頼か」を見極めることが大切である。
作品のイメージが浮かばない
芸術活動を続けていると、作品のイメージが浮かばないこともよくあること。いわゆる「スランプ状態」ってやつだ。
毎日、作品制作をしていると集中のしすぎで脳が疲れてストレスになってしまう。
脳が疲れを感じると、思考能力が低下してイメージが浮かばなくなってしまうのである。
と言うことは、定期的に脳を休ませてあげる必要がある。
脳を休ませるには、環境を変えて1〜2時間ほどゆったりした時間を過ごすのが効果的だ。
もし休む時間を作れなかったら「雨の日の休む」と決めておくと、休む日をつくれるだろう。
雨の日は憂鬱な気分になって集中できなくなるので「ゆったり過ごす日」として設定してもいいだろう。
雨の音には、心をリラックスさせてくれたり集中力を上げる効果があるので、窓際で本でも読みながらゆっくり休むことができる。
2021.11.25
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告知をしても作品が購入されない
芸術活動をする上で「告知」をすることは大切だが、告知をするタイミングを間違えると逆効果となる場合がある。
例えばSNSで告知をする場合、フォロワーとの信頼関係が築けていなければ、ただの「迷惑な売り込み」にしか思われない。
SNSで告知をする前に、画家のあなたを「応援したい!」と思ってもらえる活動をしなければいけない。
例えば、SNSやブログでユーザーのためになる情報を発信して興味をまってもらい、交流会を開いて画家とユーザーが交流できるイベントをする。
直接話ができたことで、画家である「あなた」の想いに共感してもらいファンへと繋げる。
僕はこれを「集客の仕組み化」と言っていて、この知識を身につければ作品の購入につなげることもできる。
いつも無理難題な要求をされる
もし作品制作の依頼がきて、無理難題な要求をされているなら、それはあなたに「こだわり」がないからである。
デザイン制作の場合は、クライアントさんの悩みを解決するデザインをすることが大切なので、ある程度、クライアントさんの要求を聞かなければいけない。
だけどアート作品の場合は、画家の想いを表現した作品になるため、作品に対する「こだわり」が必要になる。
それがデザインとアートの違いであり、アートは「価値」を買ってもらうもの。
それなのに、いつの間にかクライアントさんの心の中にある世界観を作らされてしまっては、画家としての価値が下がってしまう。
そこでアート作品に対する「こだわり」をもっておけば、無理難題な要求を受けることはないし「断る」という境界線をつくることができる。
デザイナーは、依頼者の悩みを解決できるデザインを作品に落とし込むもの。芸術は、自己主張した表現を作品に落とし込むもの。
この違いを意識しておけば、アート作品に「こだわり」をもつことができるはずだ。
周りの人から反対される
自分の人生は自分で決めればよく、周りの人に言われたからといって、自分の芸術人生を諦めてしまうのはもったいない。
あなたの「夢」を反対する人は、自身が経験した「安定の世界」を押し付けてくる。
そして経験したことがない、あるいは興味がないものに対しては「未知の世界」で想像できないから、とりあえず反対をしているだけ。
どんな仕事を選んでも反対する人は必ず現れるもの。両親だったり、親友だったり、会社の上司だったり。
周りの人の反対意見を受け入れずに、自分らしい理想の人生を歩けばいいのである。
個人でビジネスをすると言うことは、そう言った周りの意見に惑わされないように見極める力も必要になってくる。
2019.10.06
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難しいことに進んで挑戦するから「夢」が叶う
難しいことに挑戦することもモチベーションを上げる方法の1つである。
簡単なことはやり遂げても、「できて当たり前」という気持ちにがあるため達成感がない。
万が一、できて当たり前のことで失敗してしまうと、「こんな単純なことなのに失敗するなんて」と言うショックも大きい。
ではここで、難しいことに挑戦する2つの価値について考えてみよう。
苦手なものがなくなる
難しいことに挑戦すると言うことは、これまでに苦手だったことにも挑戦できるようになるため、苦手なものが改善できる。
僕がイベントの映像制作を担当していた時の話だが、僕は当時、あるクリエイターチームに参加していた。
昔の僕は、難しいことや苦手なことをなるべくやらずに避けてきた。
チームで良いイベントをつくるためには、嫌なことから逃げるということは許されないもの。
僕が参加していたクリエイターチームのイベントでは、舞台に立つ演者の背景に映像を映すと言う演出がメインだった。
その映像は、ただのスライドショーではなく、特殊効果(エフェクト)を入れてインパクトを出した約15分の映像。
当時の僕は、イベントの映像制作の経験がなく、自分の頭の中にある映像のイメージを独学で作っていた。
映像制作の経験がない僕からすれば、15分の映像をつくることはとても難しいことだった。
しかも、本番の数日前までどんなテーマでいくのかがまとまらない時があって、数日間の徹夜作業は当たり前だった。だけど僕は、あえてその難題に挑戦することを決めた。
本番ギリギリまでに完成できなかったこともあり、チームから映像の内容についてのクレームを受けることもあった。それでも僕は、諦めずに最後までやりきろうと思っていた。
その結果、イベントに「映像クリエイター」として、レギュラーで参加することができたのである。
難しいことに挑戦することで自分の力になる
最初は心が折れそうになったが、何度か打ち合わせをしていくうちに、クリエーター同士の飛び交う意見や衝突にも対応できるようになっていた。
こうして、自らが難しいことに挑戦することで行動力が身につき自分らしい芸術人生を歩くことができたのである。
今の日本では「芸術ただけで稼ぐことはできない」と言われていることぐらいはわかっている。
たとえ海外で芸術家として認知度が上がったとしても、日本での認知度がない限り見向きもされないだろう。
こうした環境で画家として稼ぐには、画家である『自分』というブランドに価値を感じてもらわなければならない。
「どうしてもこの画家の情報が欲しい」
「この画家を応援したい!」
と思ってもらわなければならない。
それには、他の画家にはない自分らしい芸術活動を続けることである。
最後に
少し話がそれたが、画家になるキッカケは、絵が好きということだけで良いが、モチベーションを下げずに芸術活動を続けていくこと、自分の価値を高めるために難しいことに挑戦することが大事である。
そうすることで、自分らしい理想の芸術人生を歩くことができる。
僕もまだまだ挑戦しなければいけないことがあって、今はデジタルアートの価値を高めるために「NFT」に挑戦している。
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だからこれからも信頼できる人と共に、理想の芸術人生を歩いていきたいと思っている。
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