「独学でも画家になれるの?」
「独学で画家になった人はいるの?」
それにこたえるとするなら、実際に独学で画家になった人はたくさんいる。
その中の1人が「アンリ・ルソー」と言う画家である。
今回の記事では、独学で画家になった「アンリ・ルソー」の紹介と、独学で画家になる方法について話そうと思う。
今の日本でも画家を目指す人が増えてきている。
デジタル機器の進化もあって、手描きではなくパソコンやタブレットを使って画家を目指す人も多い。
画家になるには美術学校に通うことが必要だと思われているが、美術学校を卒業したからといって画家になれるというものでもない。
あくまでも美術学校は絵の基礎を教わる場所であり、画家として芸術生活をしてくには、自分自身で調べて学ぶしかないのである。
目次
独学で画家になった『アンリ・ルソー』
ずいぶん昔の話になるが、1800年代までフランスの美術界は「画家になるためには、ちゃんと美術学校で教育をうけること」といわれていた。
その一方で「好きなようにアートを描こう」と主張する『バルビゾン派』という、風景画を描く集団が増えてきた。
そんな中、配管工でパイプをつくる父親をもつ手先が器用でものづくりが得意だった人物がいた。
その人物が、この記事の冒頭でも出てきた『アンリ・ルソー』だった。
アンリ・ルソーは、24歳にパリで公務員をして、28歳になると税関職員へ転職をする、普通のおじさんだった。
だけどアンリ・ルソーが42歳になった頃に本格的に絵画をはじめて、無審査で自由出品を原則とする『サロン・ド・アンデパンダン展』に出品をする。
もちろん、画家の知識がないアンリ・ルソーの描いた絵は、評価どころか見向きもされなかった。しかし、それでも懲りずに自分の作品をサロン・ド・アンデパンダ展への出品を続けていた。
すると『熱帯嵐のなかのトラ』という作品を出品した時にはじめて「絵画のルールをやぶった、新しい作品だ!」と評価され、その後の作品の評価もどんどん上がったいった。
画像引用元 : 熱帯嵐のなかのトラ(作/アンリ・ルソー)
こう考えると、アンリ・ルソーは普通のおじさんだったが、絵が好きになって出品を続けていたことによって、独学でも画家になれることを証明してくれた人だといえるのでないだろうか。
しかも「画家になるためにはしっかり美術学校で教育をうけること」と言われていた時代に、40代でも画家になることができるという証明にもなる。
独学で画家になるには
2017年からデジタルアート制作を始めた僕も「画家になるためには美術学校に通わなければいけない」と思っていたが、アンリ・ルソーの話を聞いて独学でも画家になれることを知った。
諦めずに絵を描き続ける
手描きでもデジタルアートでも、絵を描き続けることが大切である。
絵が上手とか絵が下手とかよりも、あなたの想いを表現することが大事。
その上で、絵を描いた「見えないストーリー」をSNSで発信していくことで、興味を持ってくれる人が増えてくる。
つまり「ブランディング」を身につけることが、独学で画家になる方法である。
極端に言えば、絵が下手だけど「ブランディング」を上手にしている画家と、絵が上手だけどSNSでただ絵の写真を公開している画家とでは、ブランディングができている画家の方が興味をもってもらいやすい。
「画家になりたいけど絵が下手だから無理なのかも」
そう思っているなら、ブランディングができる画家を目指せばいい。
画力を上げるには絵を描き続けなければいけないが、ブランディングを学ぶなら、いくらでもインターネットで知識を身につけることができる。
絵を描き続けながらブランディングを身につける。
これが「独学で画家になる方法」である。
オンライン画家講座を活用する
Googleで「画家、講座」と検索すれば、オンラインで画家になるための講座がたくさん出てくる。
たとえば、アクリル絵の具の描き方について、こちらの『ジンジンアートch』さんの動画がとてもわかりやすい。
『ジンジンアートch』さんのすごいところは、絵の描き方だけを教えているのではなく、画家として生活をしていく方法についても配信しているところである。
その内容は美術学校でも教えていないもので、『ジンジンアートch』さん自身が経験して身につけた方法だと語っている。
画家にとってすごく重要な知識であり、実は僕も『ジンジンアートch』さんにオンラインで学んで、現在とても役に立っている。
このように、オンライン講座などをうまく活用すれば、美術学校に通わなくても画力を上げる方法や、画家になるために必要な知識を学ぶことができる。
デジタル画家が増えてくる時代
「基本的な画力は必要になってくる」と言っても、最近はデジタル機器もどんどん進化してきているため、パソコンやタブレットでアートをつくる画家も増えている。
パソコンやタブレットで制作するデジタルアートでも、画力が必要なことには変わりはない。
たとえば、僕のようにAdobe社が販売している画像編集ソフトPhotoshopを使ったり、Illustratorでイラストを描いたり。
僕もデジタルアートを制作してBehanceと言うサイトで公開しているが、手描きの絵が苦手というわけではない。
ただグラフィックデザイナーで身につけた、画像編集ソフトのスキルを活かしたアートをつくりたかったからだ。
アート作品を収益につなげる仕組み
いくら画力があっても、自分のアート作品が購入されなければ、理想の芸術生活を過ごすことはできない。
クオリティーの高い絵を描いたからといって必ず購入につながるわけではなく、自然な流れでアート作品を購入につなげ仕組みが必要になってくる。
下記の画像が、その仕組みのイメージ図である。
簡単にまとめた図だが、このような仕組みを無料で公開するとマーケティングやブランディング業界からクレームがくるかもしれないので、簡易的な図にしている。
もちろん、この図を見ただけでは仕組みを理解することは難しいだろう。
有料級の仕組みになるのでここでは公開できないが、どうしても知りたい場合は当サイトの「お問い合わせページ」から相談してほしい。
画家になるための知識を学ぶ場所
画家として理想の芸術生活をするために必要な知識は自分自身で調べて学び、失敗を繰り返してステップアップしていくしかないのである。
僕の場合は、先ほど紹介したYouTubeで絵の描き方を配信している画家『ジンジン先生』に、約1年間オンラインで学んできた。
もちろん無償では教えてもらうことはできないが、とても濃い内容の講座を教わることができて、僕は講座を受けてよかったと思っている。
この理想的芸術生活ブログを立ち上げたキッカケにもなったし、理想の芸術生活を過ごすための仕組みを作る参考にもなった。
その仕組みを収益につなげるには、自分自身でアイデアを考えて自分らしくモチベーションを下げない方法を考えなければいけないが、基礎的な部分はしっかりと教えてもらえる。
画家もビジネスとして考える
これから画家を目指そうと考えてる人は、個人事業主という考え方をもっておいた方がいいだろう。
理想の芸術生活を過ごすためには、個展を開いて絵を販売したり絵の描き方を教える講座をして収益ポイントを作る必要がある。
それには「ブランディング」「マーケティング」「販売」などの知識が必要になってくる。
個人は企業と違い、グループ行動じゃないため責任も全て自分自身に掛かってくる。
それに、収益につなげる仕組みも自分自身で作っていかなければいけないのである。
独学の道は厳しいもの
独学で画家を目指すには、それなりに厳しい時期がやってくる。
「自分は絵に自信があるから問題ない」
「これまでの日本にはない絵が描けるから知名度を上げるのは楽勝」
と思っているなら、それは危険な考えだ。
独学で画家になるということは、それら全ての知識を身につけ必要があり、それは美術学校では教えてもらいない知識。
特に、下記の知識は自分で調べて勉強していかなければならない。
- 作品の想いを伝える方法
- 絵を収益に繋げる仕組み
- 自分の価値を高める知識
理想にしている芸術生活を過ごすには、知名度を上げなければいけないが、一番大切な要素は「ブランディング」である。
2021.01.13
画家として知名度を上げたいのなら、購入したいと思われる絵を描くこと。
画家として知名度を上げるには描いた絵を購入されるようになることが一番良いことなんですけど、絵を購入されるには購入者の気持ちになって描くことこ...
独学で画家になる方法を発信する知識が身に付く
独学で画家になることができれば、その経験がこれから画家を目指す人の役に立つ情報として発信することができる。
- 画家を目指そうと思った理由
- なぜその絵を描いているのか
- 失敗してきたこと
- 成功した話
- 画家をしていて苦しかったこと
- 画家をして良かったと感じたこと
そのような実体験を元にしたストーリーは、ブランディングにとってすごく強い力になる。
その実体験をSNSやブログで発信していけば、必ずそこに共感してくれる人が集まり、どんどんファンへとつながる。
最後に
ここまで独学でも画家になれることについて話してきたが、いかがだっただろうか。
アンリ・ルソーのように美術学校に通わなくても、独学で画家になった人もいるのは確かだ。
美術学校では教えてもらうことができない「ブランディング」は、自分自身で調べて学んで身につけていくしかない。
だけど独学で画家になれた時に、その実体験をSNSやブログで発信し続けることで、これから独学で画家を目指そうとしている人の役に立つ情報になり、それが自分自身の強い力になる。
役に立つ情報を発信し続けていると共感してくれる人が増え、そこからファンがどんどん増えていくため、絵を購入につなげることもできるだろう。
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