あなたは海外向けの写真公開サイト『500px(ファイブハンドレッドピクセル)』をご存知でしょうか?
世界中のハイレベルな写真が見れて撮影技術の参考にもなるので、写真家を目指すなら登録しておきたいサイト。
自身が撮影した写真を「500px」に公開することで、世界中から写真の評価を知ることができて写真技術の向上にもつながるでしょう。
目次
500pxとは?
「500px(ファイブハンドレッドピクセル)」は、2003年にエフゲニー・トチャボタレフが趣味でブログの中に写真公開サイトを作ったたことから生まれ、2009年に500pxを本格的な運営が始まりました。
当時のユーザー数は『1000人ほど』でしたが、2012年には『約150万人以上』へと増加していきました。
500pxは、写真家たちが自身で撮影した写真を公開するポートフォリオサイトのような印象があります。
ちなみにポートフォリオサイトとは、写真家、画家、デザイナーなどが自身の作品実績をアピールするために持っておくと良いサイトです。
僕が写真家として運営している公式サイトの方で詳しく話しているので、そちらを読んでもらうとポートフォリオサイトの重要性がわかるでしょう。
なので『500px』は、本格的に写真家を目指している人に向いていて、とくに海外に向けて自身の写真をアピールしたい場合に効果的な写真公開サイトになります。
500pxは写真公開サイトでは世界一
500pxは、世界に向けた写真公開サイトの中では、世界一のユーザー数を持っています。
下記が『500px』のトップページで、英語表記になっているので慣れないと少し不安になるかもしれませんが、僕も気が向いた時に写真を投稿しているので、詐欺サイトではないことは確認済みです。
500pxは、写真家として活動をしている人がさらに写真の技術を上げるために効果的なサイト。
似たような写真公開サイトで『[YouPic](ユピック)』というサイトも利用者が多いようですが、写真のクオリティーを上げたいなら500pxの方がオススメです。
500pxと[YouPic]との違い
当サイトでも[YouPic](ユピック)について紹介したことがあります。
[YouPic]は「とにかく撮影した写真をたくさんの人に見てもらいたい」といった場合にオススメの写真公開サイト。
[YouPic]を使う利点は、写真をアップした後の反応がされやすいところにあります。
写真をアップした後の「いいね」がつきやすく、写真のクオリティーが高いとシェアされやすくなるため、その写真の閲覧数が一気に上がることも多いんです。
なので[YouPic]は、写真活動のモチベーションを上げることを目的に使う場合にオススメできます。
・これから写真家としてどんどんアピールしたい人
・世界に向けての閲覧数を上げたい人
・さらに写真技術を高めたい人
・企業に向けたポートフォリオサイトとして使いたい人
僕は2つの違いを知るためにどちらも登録をしていますが、できればどちらか1つに集中した方が良いです。
500pxは「パルス」が評価方法
500pxを見ると、「Pulse(パルス)」と記載されている部分があります(下記画像のオレンジ枠の部分)。
この「Pulse(パルス)」が、公開した写真が世界でどれくらい評価されているのかの基準になっているようです。
Pulseは、写真を公開した後に「いいね」や「閲覧回数」によって数値が上がり、ハイクオリティーの写真の場合は「90」以上つくこともあります。
僕の中では「Pulse0〜60」だと評価が低いと考えているので、その写真を参考に改善するようにしています。
ちなみに僕の目安は下記のような感じ。
・Pulseが「80〜90」は、写真家として評価されているレベル
・Pulseが「90以上」は、ハイレベルな写真として評価されている
あくまでも僕の目安ですが、こうして自分自身で基準をつけることで写真撮影技術の向上心がでてくるんです。
500pxで写真の質を上げる
世の中には写真に特化した公開サイトがいくつかあります。
Instagram、Pinterest、Tumblr、Flicker、Behanceなど。
ですが、写真の技術を上げるためには、
- 世界のハイレベルな写真を見ること
- 自分の写真がどれくらい評価されているのかを知ること
が大切なんですね。
それに、500pxで写真を公開するとなるとミドルクラスの一眼レフは持っておきたいところ。
だけど、それなりに費用がかかります。
だけど今の時代は、一眼レフのレンタルサービスをうまく活用している人も多いので、試す価値はあると思います。
Instagramでは評価がわからない
Instagramは写真に特化したSNSですが、写真技術を上げるツールとしては向いていないんです。
Instagramは交流が目的になるため、同じ趣味同士でつながることに向いているツールになります。
「フォロワーさんが写真を投稿したから「いいね」をつけよう」
「フォローしている人が新しく投稿したからコメントしよう」
という使い方がメインで、交流して楽しくワイワイする方が楽しめるでしょう。
500pxは写真の基準を知ることができる
500pxの場合は、世界中の写真家からの評価がほとんどなので、あなたが撮影した写真の基準を知ることができます。
さらに写真家の活動をしているアピールとして、ポートフォリオサイトのように写真をまとめることもできるんです。
写真家を目指そうと考えている場合は、世界で評価される写真を探して研究してみてください。
下記の画像の白い部分ように、撮影時の設定を公開している人もいるので、もしかすると一眼レフの新しいスキルが身につくかもしれませんよ。
500pxは英語表記
500pxは、世界で一番使われている写真公開サイトなので、サイト内の表記は英語表記が基準になっています。
僕は英語を話すことができないので、写真を公開するときは「Google翻訳」を使って写真のタイトルや説明を書いています。
それでも、僕が公開した写真のPulseが「80以上」の評価がつくこともあります(下記画像のオレンジ色枠)。
ということは、何も記載せずただ写真を公開するよりも翻訳機能を使ってでも伝えようとしている気持は読み取ってくれるということになります。
大切なことは、自分が撮影した写真はどんな想いで撮影をしたのかを伝えようとしている気持ちです。
500pxの費用はいくら?
500pxに登録するための費用(プラン)は次の3つ。
- Free
- Awesome
- Pro
Freeプラン
500pxのFreeプランは、無料で写真を公開できるプランだが公開する枚数に制限があります。
Freeプラン(無料プラン)で写真を公開できる枚数は「1週間に7枚」まで。
「1週間でたった7枚!」と思うかもしれませんが、1日に1枚だけ公開することを考えると、Freeプランでもいいでしょう。
ちなみに僕は、現在「Freeプラン」で使用していますが、今のところ何不自由なく利用できています。
写真は1日1枚がベスト
なぜ写真は1日に1枚がベストかというと、1日に複数枚公開すると評価がばらけてしまうからです。
以前、有料プランに切り替えて1日に複数枚公開したことがありますが、評価がばらけてしまって1枚の写真の評価が落ちてしまった経験があります。
ある程度の知名度がある写真家の場合は、1日に複数公開するほど評価はされるかもしれません。
だけどまだ無名のうちは、どんな写真が評価されやすいのかを知るために、1日に1枚の写真を公開して反応を見ることが重要です。
僕が今も「Freeプラン」を使い続けているのは、そう言った理由があるからです。
Awesomeプラン
Awesomeプランは、月払いの場合は6.49ドル(日本円で約700円)、年払いだと月4.99ドル(日本円で約600円)で使用できます。
※2024年現在のAwesomeの価格
Awesomeプランは写真の公開枚数に制限がなく、好きなだけ写真を公開することができます。
とくに写真の評価を目的というより、写真をたくさん公開してアピールしたい人には安くて使いやすいプランになっています。
Proプラン
Proプランは、月払いの場合は12.99ドル(日本円で約1,500円)、年払いだと月9.99ドル(日本円で約1,200円)で使用できます。
※2024年現在のProの価格
こちらもAwesomeプランと同じように、無制限で写真を公開することができる。
その他にもポートフォリオサイトが作れたり、写真を販売できたり、プロフィールページをカスタマイズできたり、オリジナリティーのある500pxサイトにすることができます。
アート写真家リョウの500px
アート×写真家として活動をしている僕も、500pxに表現力のあるモデルの方と共に撮影したシネマティック写真や、雨の日の写真を公開しているので、興味があれば覗いてみてください。
良いと感じた写真があれば、ぜひ「♡」を押してくださいね。
そんな500pxにもメリットやデメリットがあるので、次の項目でまとめてみました。
500pxのメリットとデメリット
世界に向けて写真をアピールすることができる500pxですが、メリットもデメリットがあります。
メリット
僕が感じたメリットは、無料で世界中のハイレベルな写真家の作品を見て研究できるところです。
写真家としての技術を上げるためには、ハイレベルな写真を見ることも大切です。
「この心に響くような写真はどうやって撮るんだろう?」
と思った時に、先ほども話した撮影時の一眼レフの設定や使用したレンズの情報を見ることができます。
そこを参考にすることで、その写真家のような写真に近づくことができます。
そして、1日1枚を目安に写真を公開することで、写真活動の楽しみが増えてきます。
つまり500pxに写真を公開することで「世界中の写真家と一緒に写真活動をしている」という気持ちを持つことができるため、写真活動のモチベーションを上げることができるんです。
写真活動を続けるには「モチベーション」を維持することが大切です。
デメリット
500pxを使って感じたデメリット1つ目は、写真を世界に公開したことで英語の営業メールが届くことがあります。
とくにFreeプランを使っていると、英語で「有料プランにしませんか?」のようなDMが届くことが多いんです。
もちろんスルーすれば問題なく、有料プランにしないからと言ってアカウントが削除されることはありません。
500pxを使って感じたデメリット2つ目は、Freeプランでは仕事につながることはほとんどないということです。
写真撮影の仕事につなげるなら、サイト、ブログ、SNSの仕組みを作ってマーケティングを身につける方が確実に仕事につながります。
写真を公開して待つよりも、自然と依頼の流れてくる仕組みを構築した方が、よっぽど効果的です。
500pxは、自分らしい写真をアピール一つの場所として考えておいた方が良いでしょう。
自分自身で体験することが大切
どの写真公開サイトが自分に合っているのかを見極めるためには、実際に登録をして自分が体験してテストするしかありません。
口コミや評価は『他人』が感じたことで、評価が低いものでも、あなたには合っているものかもしれません。
僕のこれまでの経験上、口コミや評価が低いものでも試しに始めてみると、意外としっくりきたものが多いです。
その反対もあります。
良い評価がつくものでも、自分には合っていなくて辞めたものもあります。
無料で登録できるサイトに関して言えば、実際に登録してみて使ってみる。
そこで合わなければ登録を解除すればいいだけ。
登録する時間はかかりますが、費用はかからないので登録解除してもストレスになりません。
個人は見極める力が必要
僕の場合、企業に属さずに個人で芸術活動をしているため、どうしても自分自身で見極めることが必要になってくるんです。
たとえば、次のようなことを意識しておけばトラブルを事前に防げることができるでしょう。
- 良い言葉には軽い気持ちで乗らないこと
- 善人になるのではなく「こだわりのある人」になる
- 何でも屋になってはいけない
- 条件に合わなければ断ること
これらを意識すると、ストレスを抱えない生活を過ごすことができます。
500pxを使う前に、どんなサイトかをリサーチしたことがあって、そこには、
「趣味思考の写真家が登録するサイト」
と書かれていました。
もしあの時、その記事を信じて経験ていなかったら、500pxの情報をあなたにお届けすることはなかったでしょう。
それどころか、写真撮影を趣味のまま終わらせていたかもしれません。
実際に500pxに登録をして公開したことで、海外の素晴らしい写真を参考にすることができたし、自分の写真のクオリティーの低さを知ることができました。
そこから猛勉強して、自分らしい「シネマティック写真」を撮ることができるようになりました。
ちなみに僕の写真のコンセプトは、下記のアート写真家リョウの紹介サイトで公開しているので、興味があれば見てください。
最後に、良い写真は良い機材で撮る
「良い機材を持っているからと言って魅力のある写真が撮れるわけではない」とよく言われてます。
もちろんそれは正しいと思いますが、僕の考えは少し違います。

魅力的な写真が撮れる人は、良い機材を使えばさらに写真の魅力を上げることができる。
これが僕の考えです。
魅力のある写真を撮れるようになったら、さらに機種の質を上げて、より鮮明な画質や背景のボケの綺麗さ、輪郭のシャープさに追求すべきで、それが、写真家として常に追求する部分だと思います。
と言っても、良い機種を購入するとなると、かなり高額になってしまいます。
そこで僕は『一眼レフのレンタルサービス』が思い浮かびました。
作品撮りというものは、そこまで頻繁に一眼レフを持ち出すわけではないので、必要な時に必要な一眼レフを自由に試すことができる。
これが一眼レフのレンタルサービスを利用するメリットだと言えるでしょう。
Leica(ライカ)のような超高級ブランドの一眼レフをレンタルできるサービスもあるので、レンタルサービスも写真家にとっての魅力の一つになるでしょう。
良い写真作品を作るために、いろいろなことにチャレンジするのが写真家。
一眼レフのレンタルサービスのメリットを知って、いろいろな作品にチャレンジしましょう。
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