もしあなたが、これから写真家を目指そうとしているなら、撮影した写真をインスタグラムでアピールすることが多くなるだろう。
そこで、さらに写真技術を高めたいと考えているなら、海外に向けて自身の写真技術を知るために「[YouPic](ユピック)」と言う写真公開サイトを使うことをオススメする。
もし、あなたが撮影した写真が海外で認めてもらうことができれば、写真家としての自信にもつながるだろう。
そこで今回は、海外にも拡散されやすい写真公開サイト[YouPic](ユピック)について話したいと思う。
写真撮影に慣れてきたら、さらに写真技術を高めるために[YouPic]で世界に発信してみると新しい発見ができるので、海外の写真公開サイトを活用するのがオススメです。
目次
はじめに
写真家として活動を続けていると、自分の写真技術に行き詰まることがある。
とくに個人(フリーランス)で写真家の活動をする場合は、自分の写真の悪い部分を自分で分析して改善していかなければいけない。
そこで、日本の写真家たちの作品だけではなく、世界中の写真家たちの作品を見て、勉強したり刺激を受けることも必要になってくる。
僕が以前「奈良のクリエイターイベント」に参加した時、お客様から、写真技術を高めるために活用できる海外の写真公開サイトについての話を聞いた。それが[YouPic](ユピック)だった。
[YouPic](ユピック)とは?
[YouPic](ユピック)とは、2012年に設立されたスウェーデンが発祥の写真投稿SNSといった感じで、自身で撮影した写真を世界に向けて公開できるサイトである。
現在[YouPic]は、日本ではごく一部の写真家が登録しているサイトだが、公開した写真が反応がされやすいと言うことで「今後は登録者数がどんどん増えるだろう」と予想されている。
公開できる写真は一眼レフで撮影したクオリティーの高い写真が多く、これから写真家を目指す人の写真技術高めるために活用できるだろう。
実際に僕も[YouPic]にユーザー登録をしていて、数枚の写真を公開しているが、海外からの反応(評価)の率が高いと感じている。
これまでの写真公開サイト
現在では、写真家が自身で撮影した写真を公開できるサイトとして、次のようなものがある。
- 誰もが使っている映え写真を公開する『Instagram』
- 色々なアイデアを集めたいのなら『Pinterest』
- プロの写真として反応を知りたいのなら『500px』
まずは、それぞれの特徴を見ていくことにしよう。
Instagram(インスタグラム)
今では誰でも知っているインスタグラムは、10代〜20代を中心に「映える写真」を投稿したり、企業のマーケティングに使われたり、ブランディングには欠かせないSNSになっている。
独自のセンスで映える写真をハッシュタグ(#)を付けて投稿するのが基本の使い方だったが、最近では、情報を発信するSNSとして効果があるSNSになってきている。
たとえば、フォトグラファーを目指すために一眼レフで撮影した写真を公開したり、ヘアーメイクの作品実績を投稿して美容の仕事に繋げたり、デザインのスキルを企業にアピールしたり。
一方では個人でも簡単に広告を出して売り込むことができるため、「広告フィードが増えて見るのがめんどくさい」と言う声も多い。
インスタグラムの投稿の仕方を工夫すれば、とても強い集客効果を生むこともできるため、人の役に立つ情報や仕事の様子を投稿している人が増えてきている。
ちなみに僕も自分が撮影した写真をInstagramに投稿しているので、この機会にフォローをしてもらえると嬉しい。
Pinterest(ピンタレスト)
Pinterest(ピンタレスト)は、画像ブックマークシステムとして、2011年の3月頃にiPhone用アプリケーションとして公開が始まった。
そのダウンロード数が予想よりも多かったため、その後にiPad版やWeb版を立ち上げることとなる。
Pinterestに登録しているユーザーは、アイデア探しのツールとして使われることが多い。
たとえば、ヘアーショーなどのようなイベントに参加する場合、Pinterestに公開されている画像を見ながら作品をイメージする。
部屋の模様替えをする場合にも、『インテリア』と検索して色々な部屋の画像を見て、自分なりのレイアウトのアイデアを考えたり。
いわゆる、世界中のアイデアをストックするためのSNSとして使われることが多い。
2022.05.10
作品のアイデア探しにとって必要なツールになるPinterest(ピンタレスト)の活用法。
クリエイティブな活動をしていると日によってアイデアが浮かばないこともあります。僕がデジタルアートや写真撮影をする時のアイデアを浮かばせるとき...
500px(ファイブハンドレッドピクセル)
「500px(ファイブハンドレットピクセル)」は、オンライン写真コミュニティサイト。
500pxで写真を公開する人は、自身で撮影した写真の中で最もよく撮れたと感じた写真を公開して、世界の人たちの反応を見ながら撮影技術を学んでいる。
その他にも、自身の写真を公開することでアイデアを浮かばせたり、写真家とのつながりをつくる場所として使われている。
そのため、公開されている写真はどれもクオリティーが高く、ほとんどが中堅クラス以上の一眼レフで撮影した写真になる。
2009年にトロントで、オレグ・ガットソル、エフゲニー・トチェボタレフが共同で500pxを設立されたサイトである。
世界ハイレベルな写真が集まる500pxを使って写真の見せ方を身につけることもできる。
500pxは無料版でも十分に使える
500pxには無料版と有料版があり、無料版は1週間に7枚できないため、1日に1枚ずつ投稿していく使い方がオススメになる。
こういった写真公開サイトというのは、『1日1枚』というのが基本なので、無料版でも十分に使うことができるだろう。
例えば、一気に複数枚の写真をアップしてしまうと、写真の評価がばらけてしまい、1枚の写真の評価がなかなか上がりにくい。
それを考えると、無料版で1日1枚公開して、1週間で7枚をアップする方が写真の評価は上がる。
ただし1度公開した写真を「やっぱり違う写真にしよう」「この写真はレタッチがイマイチだから公開し直そう」となって削除してしまうと、それが1枚の公開としてカウントされてしまうので気をつける必要がある。
[YouPic]との違い
ここまで[YouPic]の簡単な説明と、他の写真公開サイトについて説明してきたが、それらの写真公開サイトと[YouPic]と何が違うのか。
[YouPic]を見てみると、写真を公開した後の反応がされやすいところ。
[YouPic]を見る人は、趣味で写真を撮る人が多いため、自分の気に入った写真に気軽に『♡』を押してくれるという印象がある。
その理由もあり、写真を公開した後の反応はどの写真公開サイトよりも早いと感じて、さらに、写真を見た海外のユーザーからの公開した写真の感想が送られてくることもある。
もちろんその中には『勧誘』らしい内容のコメントも多いので、メッセージが届いて嬉しいからと言って、気軽に返信しない方が良い。
しっかりメッセージを読んで見極めることができれば、相手がどんな人なのかをイメージすることができるだろう。
[YouPic]のメリットとデメリット
では、[YouPic]に登録するメリットとデメリットについて話していきたいと思う。
[YouPic]で写真を公開するメリット
[YouPic]で写真を公開する一番のメリットと言えば、公開した後の写真の反応や評価がされやすいということ。
僕も現在、数点の写真を公開しているが、公開した瞬間に高く評価がつくこともあり、数秒で『1000ビュー』つくこともある。
さらに良い写真だった場合は他の登録ユーザーからシェされやすく、そのユーザーのオススメ写真としてアピールさしてもらえる。
たとえば、シェアしたユーザーが影響力のある人だった場合、自分の写真がさらに多くの人に見られることにもなるだろう。
[YouPic]の場合は気に入った写真を『シェア』したり、Instagramのように『いいね』をすることができる。
僕の場合、[YouPic]に登録して最初に公開した写真が『3時間で約2,000ビュー、フォロワー30人』付いたこともあり、全て海外からのアクションだったが、短時間でここまでの反応するサイトは初めてだった。
たくさんの人から反応がくると、モチベーションの向上にもつながる。 ちなみに、[YouPic]は無料と有料があり、無料は12時間に1枚しか公開できず、1週間に合計7枚の写真が最大の公開枚数になる。
僕は今のところ無料でも十分に利用できているので、有料にすることは考えていない。
[YouPic]で写真を公開するデメリット
[YouPic]のデメリットは、海外向けの写真公開サイトと言うこともあり、日本の企業から反応をもらいたい人には向いていない。 どちらかと言うと、海外からの評価がほしい人、自分の写真をとにかく見てもらいたい人向けだと感じた。
そして[YouPic]は、設定すれば日本語表記にも対応しているが、コメントやDMは英語のメッセージがほとんど。 それに、海外向けの写真公開サイトのため、英語で写真の説明を書く必要がある。
僕は英語を話せないので写真を公開する場合は、翻訳制度の高い「Google翻訳」を使って、日本語を英語に変換して写真の説明やタイトルを入力している。
Google翻訳の翻訳機能は100%完全ではないが、英語で伝えようとしているその気持ちは必ず海外の方に伝わる。
翻訳語の文法が不自然でも、海外の方はニュアンスを読み取ってくれるので、怖がらずに翻訳機能を使ってどんどん海外へ向けてアピールした方が良い。
どんな写真が評価されやすい?
僕が[YouPic]に登録して、どんな写真が評価されやすいかもテストをしてみた結果、次のような写真の反応がよかった。
- モデルを撮影した写真
- 日本の風景を撮影した写真
モデルを撮影した写真は、ただポージングをしただけのポートレート写真ではなく、ストーリー性を感じるシネマティックな写真。
シネマティックな写真は、僕が現在写真撮影のコンセプトにしている写真で、下記の写真家公式サイトで解説している写真である。
『ストーリー性を感じる写真ってどんな写真?映画のワンシーンのように心を揺さぶる写真の撮り方』
引用リンク元 : アート作家×写真家リョウの紹介サイトより
ただ撮影しただけの写真を公開しても評価は低く、Lightroomで自分らしい質感にレタッチした写真を公開する方が評価は上がりやすい。
そんな自分らしい写真を公開したことで、[YouPic]の中でシェアされ評価もされた経験がある。
人はストーリーを感じるものに惹かれると言う心理があり、インパクトのある写真を1枚だけ公開するよりもストーリーを感じる写真を数枚公開する方が見られやすい。
あいにく[YouPic]の無料は12時間に1枚の写真、つまり1日2枚のしか公開できないが、それでもストーリーを伝える方法はある。
たとえば、写真の説明欄に次の写真をアップするためのコメントを書いて、次に公開する写真につなげればいい。
ストーリーを書くと言っても物語をつくるのではなく、その写真を撮影した時の心境を数枚に分けて書くとか、なぜその写真を撮影したのか、その時の想いを数枚に分けて書くといいだろう。
実はこの方法は、「自分というブランドの価値を高める方法」でもある。
個人ビジネスの仕組みをつくる
ただし、自身が撮影した写真を[YouPic]で公開したからと言って仕事につながるわけではない。
[YouPic]は、個人ビジネスにつなげるための一部だと考えておいた方がいい。
公式サイトを持っているが撮影した写真をアピールする場所がないため、[YouPic]をポートフォリオサイトのようにしている写真家も多い。
個人で写真家を目指していくのなら、
- オフィシャルサイト
- 紹介サイト
- ポートフォリオサイト
などを作った方がいいだろう。
僕の場合で言うと、下記のようなサイトになる。
僕が2009年に開業した個人事業の「RSD Pro」で、主に「地域の魅力発信とコンテンツ制作の提案」を行なっている。
京都府宇治市で「アート作家×写真家」として活動をしている、僕の紹介サイトの「Creator Of Art」。芸術活動への想い、コンセプト、僕の経歴などをまとめたサイト。
僕が制作したデジタルアート作品やこれまでに撮影した写真の一部を公開している、ポートフォリオサイト。
このようなサイトを持っておくことで、24時間365日オンラインで自動で営業をしてくれているツールとなる。
最後に
ここまで[YouPic]について紹介してきたが、写真家を目指すのなら自身の写真を海外に公開するのも1つの方法である。
海外向けの写真公開サイトだが、良い写真が撮れた時は海外に向けて発信するチャンスだと思った方が良い。
他のSNSで公開する場合と違った反応を見ることができ、良い写真ならシェアされてバズる可能性もある。
自分がよく撮れたと感じた写真は、まずは反応されやすい[YouPic]で公開してみよう。 そうすることで海外の人から高く評価されたことで、芸術活動のモチベーションにもつながるだろう。
ただし、海外向けのサイトになるので、英語での説明書きは必須になる。 その場合は、Google翻訳などを使って何とか伝えようとしている印象を与えることが大切だ。
[YouPic]について知ることができたら、次はシネマティックな写真を撮ることについて意識してみるといいだろう。
とくに、雨の日の写真はシネマティックな写真が撮れるチャンスだと僕は考えている。
ほんのり暗めだけど心が惹きつけられるストーリー性のある写真を公開中
▶︎https://www.instagram.com/ryo_creativephoto/(インスタグラム)
▶︎https://creatorofart.net/(アート×写真家リョウの紹介サイト)
▶︎https://artphotoryo.myportfolio.com/(ポートフォリオサイト)
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