画像編集、グラフィック制作、写真加工など幅広く使えるPhotoshop(フォトショップ)。
Photoshopとは、デザイナーや写真家が使う定番のアプリですが、よく調べると『CC』と『Elements』があって、何が違うのか気になりますよね。
そこで現在、Photoshopを使ってアート制作をしているアート×写真家リョウ(僕)が、CCとElementsの違いについて解説したいと思います。
Photoshop CCとElementsの、どちらを使えば良いのかの参考にしてください。
最初はElementsを使っていましたが、デザインの自由度が低く「簡易機能なので仕事には向いていない」と感じました。
僕の場合は、仕事でアート制作や撮影した写真のレタッチをすることが多いので、色々な機能が付いているPhotoshop CCが合っています。
今回の記事を最後まで読み終わる頃にはPhotoshopに詳しくなって、クリエイティブな世界へ1歩前進です!
ー今回の記事を読むにあたってー
これから写真家、デザイナー、動画クリエイターとしてブランディングやマーケティングをしていくには必要になってくるツール、それがPhotoshopです。
SNSマーケティング、YouTuberに関わるならPhotoshopの基本を知っておくと、自身にとって強い武器になります。まずは、CCとElementsの違いを理解しておきましょう。
目次
Photoshop CCとElementsの違い
では早速、Photoshop CCとElementsの違いを解説していきますね。
Photoshop CC(サブスクリプション版)
Photoshop CCは、月額費用が発生するサブスクリプション版で、使用期間中は『¥1,079/月(税込)』を支払うことで永久的に使用することができるアプリです。
以前のバージョン『CS(買い切り版)』のように、バージョンアップするたびに数十万円を掛けてパッケージを買い換えなくても、常に新しいバージョンで使い続けることができます。
Photoshop CCを使っている人は、デザイナー、写真家、芸術家など、クリエイティブな仕事に関わる人が多く、プロ使用と言うイメージです。
Photoshop CCのメリットは、
- パソコン、タブレット、スマホでデータの同期ができる
- 自由度が高くプロのような仕上がりになる
- Photoshopが使えると仕事に繋がりやすい
- 常に最新バージョンで使える
- 外出先で作業したデータが自宅のPCでも開くことができる
Photoshop CCのデメリットは、
- 機能が豊富で複雑すぎて覚えきれない
- パソコンの動作が重くなってしまう
- 永久的に契約料を払い続けなければいけない
- 場合によってはパソコンのバージョンアップが必要
- ネット環境が必要になる
Photoshop CCは買い切り版のようにパッケージで購入するものではなく、アプリをダウンロードして使用します。
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Elements(買い切り版)
Elements(エレメンツ)は、Photoshop CCの簡易版と言う位置付けで、パッケージを購入してパソコンにインストールして使う買い切り版のアプリです。
主に、趣味で写真を撮っている人に使用されており、写真の加工、写真管理に必要な機能に集中し、CCの操作を簡単にまとめて使いやすくした簡易向けのアプリです。
価格も安く、2万円前後で購入することができるため、本格的な写真編集やデザイン制作ではなく、自身が撮影した写真を簡単に加工するだけで十分と言った人に向いています。
Elementsのメリットは、
- CCに比べて購入費用が安い
- CCのように複雑な操作がなくて簡単
- スマホアプリに比べるても加工の幅が広がる
Elementsのデメリットは、
- バージョンアップしたら買い換えなければいけない
- 仕事に繋げることはできない
そこまで写真加工に時間を掛けず、趣味程度に使うことを考えるならElementsで十分です。
Elementsは、初心者や趣味思考向けと考えておいてください。
ー外部リンクー
Photoshop Elementsのサイトはこちら
Photoshop CCとElementsの違いはイメージできましたか?次は、Photoshop CCの3つのプランについて解説していきますね。
Photoshop CCの3つのプラン
Photoshop CC(サブスクリプション版)には3つのプランがあるので、ご自身の目的に合ったプランを選ぶことで費用を抑えることができます。
Photoshop単体プラン
プランの料金 / 2,728円/月(税込)
- Photoshop デスクトップ版とiPad版
- Adobe Express(Web版およびモバイル版)
- Adobe Fresco(スケッチ&ペイントアプリ)
- クラウドストレージ / 100GB
購入前に7日間の無料体験することも可能です。
フォトプラン
プラン①の料金 / 2,178円/月(税込)
- Photoshop デスクトップ版とiPad版
- LightroomとLightroom Classic
- Adobe Fresco(スケッチ&ペイントアプリ)
- クラウドストレージ /1TB
外部ハードディスクに保存をする場合は、次の「プラン②」でも十分だと思います。
プラン②の料金 / 1,078円/月(税込)
- Photoshop デスクトップ版とiPad版
- LightroomとLightroom Classic
- Adobe Fresco(スケッチ&ペイントアプリ)
- クラウドストレージ /20GB
購入前に7日間の無料体験することも可能です。
上記2つの料金の違いは、クラウドストレージが『1TB』か『20GB』かの違いです。
フォトプランを利用する人は写真家が多く、撮影した写真をレタッチして、さらに加工をして作品を完成させるために使う人が多いです。
レタッチするアプリが付いているのに、単体プランより割安で利用できるところに魅力を感じます。
コンプリートプラン(個人/法人)
プランの料金 / 6,480円/月(税込)
- Photoshop デスクトップ版とiPad版
- LightroomとLightroom Classic
- Adobe Express(Web版およびモバイル版)
- Adobe Fresco(スケッチ&ペイントアプリ)
- クラウドストレージ100GB
- 20を超えるCreative Cloudアプリが使用できる
購入前に7日間の無料体験することも可能です。
20種類を超えるCreative Cloudアプリの中には、映像制作に必要なアプリ、イラスト制作ができるアプリなど、合わせて約20種類入っています。
主に、デザイン業や動画でマーケティングを目的にする人が使用しています。
ちなみに僕はデジタル画家と写真家をしているので『フォトプラン(20GB)』に加入しています。
ーここまでのまとめ1ー
①Photoshop CCは「プロクリエイター向け」
②Elementsは「趣味で写真を加工する人向け」
③Photoshop CCには3つのプランがあり、オススメのプランは『フォトプラン』
④動画編集の仕事をするなら、オススメのプランは『Creative Cloudコンプリートプラン』
ではこれまでの内容を踏まえて、どのプランを利用すれば良いのか解説していきます。
写真家にオススメ
写真家(カメラマン、フォトグラファー)にオススメするプランは『フォトプラン』です。
フォトプランには、PhotoshopとLightroomがセットになっているため、レタッチ作業、写真の管理、作品制作の効率化を上げることができます。
レタッチと写真管理を『Lightroom』で行い、写真作品は『Photoshop』で制作するのがオススメです。
デザイナーにオススメ
デザイナーにオススメのプランは『Photoshop単体プラン』です。
Web制作を中心に依頼を受けているデザイナーさんは、Photohopを使ってデザインカンプやクライアント様とやり取りをすることが多くなります。
印刷物をデザインする場合は、印刷物に向いているIllustrator(イラストレーター)を使うことが多いですが、Web制作をする場合はPhotoshopの方が効率よくデザインを制作することができます。
デザイン制作を受ける場合は、デザインに使用する写真をLightroomでレタッチすることは少なく、全てPhotoshopで画像の加工ができます。
パソコンのパフォーマンス的なことを考えると、あまり使用しないアプリは取り入れない方がパフォーマンスの向上に繋がります。
映像クリエイターにオススメ
映像クリエイターにオススメのプランは『Creative Cloudコンプリートプラン』です。
YouTubeを使って動画マーケティングを考えているなら、動画編集アプリや動画エフェクト制作が入っている『Creative Cloudコンプリートプラン』はオススメです。
映像制作、音声編集、イラスト制作、冊子制作など、クリエイティブな分野に関わるアプリが全て揃っています。
個人ビジネスとして、ブランディングやマーケティングのスキルを身に付けたい場合に持っておくと活動の幅を広げることができますよ。
写真が趣味な人にオススメ
「そこまで本格的に写真撮影をするわけではないし」
「簡単に写真の加工ができてSNSにアップできればそれで良い」
「ただ、少しプロに近い加工ができればいいかなって言う程度」
「そこまで本格的な機能はいらない」
「機能が豊富すぎると操作も難しくなりそう」
と思った場合は、Elementsがオススメです。
初心者にも扱いやすく設計されていて、写真の編集、管理、公開までができる上、コストを抑えることができます。
ー外部リンクー
Photoshop Elementsのサイトはこちら
それぞれの目的に合うアプリを選ぶことが、ストレスなく使う秘訣です。
Photoshopに必要なシステム構成
Photoshopを使うためには、どんな環境が必要なのかをまとめておきます。
Photoshop CC(Windows)
下記のように、Adobeのサイトより引用させていただいて、まとめてみました。
【CPU】
64ビットをサポートしている、Intel©︎ または AMD プロセッサー、SSE 4.2 以降の2GHz以上のプロセッサー。【OS】
Windows 10 64ビット(バージョン1909)以降、LTSCバージョンはサポートされていません。【RAM】
8GB 以上(オススメは 16GB 以上)【グラフィックカード】
・DirectX12をサポートしているGPU。
・1.5GBのGPUメモリ【モニターの解像度】
1280 x 800のディスプレイ【ハードディスク容量】
4GBの空き容量のあるハードディスク(インストール用に追加の容量が必要)【インターネット】
インターネットソフトウェアのライセンス認証、サブスクリプションの検証、オンラインサービスの利用にはインターネット接続と登録が必要です。
引用元 : 『Photoshopの必要システム構成』のページより
Photoshop CC(macOS)
下記のように、Adobeのサイトより引用させていただいて、まとめてみました。
【CPU】
64ビットをサポートしている、Intel プロセッサー、SSE 4.2 以降の2GHz以上のプロセッサー。【OS】
macOS Catalina(バージョン10.15)以降。【RAM】
8GB 以上(オススメは 16GB 以上)【グラフィックカード】
・Metal をサポートしているGPU。
・1.5GBのGPUメモリ【モニターの解像度】
1280 x 800のディスプレイ【ハードディスク容量】
4GBの空き容量のあるハードディスク(インストール用に追加の容量が必要)【インターネット】
インターネットソフトウェアのライセンス認証、サブスクリプションの検証、オンラインサービスの利用にはインターネット接続と登録が必要です。
引用元 : 『Photoshopの必要システム構成』のページより
【復習】Photoshopって何をするアプリ?
Photoshop(フォトショップ)とは、Adobe社が販売している画像編集アプリで、写真加工、デザイン制作、グラフィックアートなどで使われる定番のアプリ。
これまでに世界中で使用されていることもあり、知らない人はいないほど有名なアプリです。
これまでのPhotoshopは、クリエイティブな仕事に関わる人が使う業務用の高価な画像編集アプリとして認識されていました。
Photoshop CS版(買い切り版)の購入費用も数十万円と高く、購入したくてもなかなか手が出せないと言った人も多かったでしょう。
しかし、2012年のPhotoshop CS6を期にサブスクリプション版の『CC(Creative Cloud)¥1,078/月(税込)』の誕生によって購入しやすくなったことから使用する人も増えました。
現在では、Photoshop CC版(サブスクリプション版)とPhotoshop Elements(買い切り版)の2種類が販売されています。
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今回はPhotoshop CCとElementsの違いについて話してきましたが、ここでもう一度内容を振り返ってみましょう。
ーここまでのまとめ2ー
①Photoshop CCは「プロクリエイター向け」
②Elementsは「趣味で写真を加工する人向け」
③Photoshop CCには3つのプランがあり、オススメのプランは『フォトプラン』
④デザイナーとして使うなら『Photoshop単体プラン』
⑤動画編集の仕事をするなら、オススメのプランは『Creative Cloudコンプリートプラン』
⑥趣味で写真を楽しむなら操作がしやすい『Photoshop Elements』
⑦YouTubeなど動画マーケティングをするなら『Creative Cloudコンプリートプラン』
以前のように、数十万円を出してバージョンアップするたびに買い切り版を買い換えることがなくなり、常に最新バージョンを使えるのは魅力的ですね。
Photoshop CCが気になっているなら、話を聞くより7日間の無料体験の間に試す方が、自分に合っているのか確実に知ることができますよ。(※使いにくければ無料体験期間中に解約すれば費用は一切掛かりません。)
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