デジタルアート「静寂」シリーズが誕生したストーリー

デジタルアート

僕のデジタルアートの中には、静寂をテーマにした心が穏やかになる作品があります。

  • 青くて涼しげな作品
  • 緑色した心が和む作品
  • 赤色でチカラが湧いてくる作品

今日は、静寂をテーマにしたデジタルアートの作品制作背景をお届けします。

夜の公園で見た幻想的な世界

夜の公園は暗く人も少ないため危険な感じに思いますが、ときには夜の公園心を落ち着かせてくれます

自由が好きな僕は、夜の公園を1人で散歩することがあります。

ある日、気分転換をするために夜の公園を散歩していたときのことでした。

その公園は、どこの地域にもあるような少し広めの公園。

デジタルアートの新作を作るために、パソコンに集中していて固まった体をほぐすために、夜の公園を散歩していたら、目の前にとても幻想的な光が見えてきたんです。

その時に撮影した写真が下記の3枚の写真。加工など一切していない撮影したままの写真です。

青く照らされた木。

緑に照らされた葉っぱ。

赤く照らされた草。

僕は念のために持っていた一眼レフで、3つの色に照らされた植物を撮ることにしました。


昼間は子供たちが楽しく遊ぶ公園でも、夜になるとその世界が一変します。


そういったギャップが好きで、夜の公園を散歩しているのかもしれません。


そんな暗くて静かな公園の中に植えられている、木の下からライトが照らされていました。


それは色とりどりの光に照らされて、木の姿が幻想的でまさに芸術でした。


僕が一眼レフを持ち歩いているのは、デジタルアート制作以外にも写真家としての活動もしているからなんです。


写真やアートの作品になりそうなモノを撮り、デジタルアートの素材として写真を使うこともあります。


この時に公園にいたのは、一眼レフをもった僕と数組のカップルや家族。


おそらく、何かのイベントでライトアップされていて、それを知っている近くの人が訪れていたのでしょう。


そのため「誰もいない危険な夜の公園」という感じはしませんでした。


たまたま訪れた公園で、たまたまライトアップのイベントをしていたのは運が良かったとしか思えません。


もしかすると「新しいデジタルアートのアイデアがここにくれば見つかるよ」って教えてくれたのかも。

いや、そう思いたい。


なぜなら、実際にその時撮影した3枚の写真がデジタルアートの新作になったのだから。

作品のアイデアが浮かぶ瞬間

作品のアイデアが浮かぶ瞬間というのは、いつどこで訪れるのかわからないものです。


気分転換をするために訪れた公園で、偶然にその幻想的なライトアップに遭遇した瞬間だったり、休日に旅行に行った先で、いつもとは違う世界を感じるから浮かぶアイデアもあります。


そんな理由もあって、どこに行くときも一眼レフを持ち歩いて、印象的な場所があれば写真を撮るようにしています。

京都の自然公園に行ったときも、突然アイデアが浮かぶ瞬間がありました。


普通なら、散歩がしやすい広い公園にしか見えない場所。


僕が感じたそこの世界は、自分のデジタルアートのコンセプトにしている『芸術で地球を塗り替える』の素材に見えてきました。

家族で出かけた場所にある芝桜をモチーフにしたデジタルアートを作ったこともあります。

もちろん、無断で地域の情報や建造物を写して、それをデジタルアートに使用することはよくないことです。


肖像権というものはとても複雑で、許可なくその建造物が入った作品を公開すると、罪になることもあります


僕は撮影した写真をデジタルアートに使う場合は、場所の特定ができない写真しか使わないようにしています。


そして、作品を作る背景も伝えるようにしています。

3色の『静寂』作品の制作ストーリー

夜の公園で、色とりどりのライトに照らされている木を見ていると、子供たちが遊んだ後に手を洗う蛇口から1回1回したたり落ちる水滴。

その下にある水たまりに落ちる音が、僕の頭の中で静かにひびく。

静まりかえった夜の公園で、誰も使っていない水滴が「ピトッ。。。」ってひびく、静寂で心が浄化されるような青い世界。

僕はその時のイメージを、スマホのメモ機能に次のように言葉として記録した。

青く照らされた静寂な世界に1滴の雫の音が鳴り響く感じ

こう書いて残しておけば、次の日でもラフ絵を描くことはできます。

作品のキーワードはもう決まったようなものでした。

「青い世界、静寂、雫」

だけど夜の公園で僕が感じた世界は、青い世界だけじゃありません。

緑色の和む光もあったし、力が湧いてくるような赤い色の光もありました。

僕はもう一度、緑色にライトアップされたポイントと、赤い色にライトアップされたポイントに向かう。

そして直接肌で感じたことをデジタルアートにするために、緑色のキーワードと赤い色のキーワードを記録しました。

「緑の世界、穏やか、和み」
「赤い世界、力、源(芯)」

こうして、夜の公園を訪れたことで『静寂』をテーマにした3つのデジタルアートが誕生しました。

たった1点しか存在しないアート作品

僕がつくるデジタルアートは、僕のこだわりで1点しかつくらないことにしています。


デジタルアートはパソコンやタブレットで制作するアート作品で、データとして保存ができるため簡単に複製ができたり、いつでも修正ができることで価値が低いものだと思われています。


だけど僕のこだわりで、デジタルアートは1点しか制作しないようにしています。


それは、デジタルアートに特別感(価値観)を感じて欲しいからなんです。


ということは、作品が購入されるとそれと同じ作品を複製して再販することはなく、新たな作品ができるまで待ってもらう必要があります。


部屋に飾ってもらうためには印刷をして現物としてお届けする必要があるんです。


そんなデジタルアートの魅力を100%感じてもらえるには、ジークレーという印刷技術で版画を制作する必要があります。

ジークレー版画は通常のポスター印刷とは違い、作品の中の光を忠実に再現してくれるインクを使用した最高品質の印刷技術です。


このように僕は、自分が制作するデジタルアートにこだわりをもつようにしています。

デジタルアートの魅力は『光』の再現

そんな僕のデジタルアートの魅力は、RGBという光の三原色で描かれた光を感じてもらえるところ。


「綺麗な夕日を見ていると、嫌なことを忘れて心がリセットされるのを感じたことはありませんか?」

「外に出て太陽の光を浴びると、不思議と力が湧いてくることはありませんか?」

「暗い場所に光があると安心するのはどうしてだろう?」

『光』というものは、抱えたストレスを消してくれる効果があります


太陽の光、夕日の光、イルミネーション、部屋の電気など。
人と光の関係はとても深く、1962年にフランスの科学者ミッシェル・シフレ氏が行った6ヶ月の地下生活の実験で、時間の感覚がなくなり、心が破壊されて気分がどんどん落ち込んでいくという結果が出たくらいです。


もちろん、すべての人がこれに当てはまるわけではありませんが、人は光を浴びることで体内時計のリズムを安定させて心を調整しているのです。

デジタルアートのこだわり

デジタルアートは複製しやすいと思われることで、その価値は低いと思っている人が多いのは事実です。


先ほど、デジタルアートの魅力は『光』だと話しましたが、パソコンでつくったデジタルアートは、最終的には紙に印刷して完成させる必要があります。


一般的な印刷を使った場合、CMYという色の三原色を使ったインクで印刷するため、白い光がくすんでしまって、その魅力が落ちてしまうんです。


だけどRGBの色を再現するためには、RGB用のインクで吹き付けて印刷する最高品質の印刷技術『ジークレー版画』を使うことで、その魅力が保たれるんです。


これが僕のデジタルアートのこだわりで、ジークレー版画は1点しか作らないと決めている理由です。


ぜひ、僕のデジタルアートのこだわりに共感してもらえたら嬉しく思います。

リョウのデジタルアート

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リョウ

リョウ

アート写真家。1974年生まれ、大阪出身。現在は京都府でアート写真家の活動をしながら芸術家を目指す人へ理想の芸術生活の過ごし方について提案しています。2018年に京都で個展を開催。2019年に横浜赤レンガ倉庫でのグループ展に参加。2021年に奈良のクリエイターイベントに参加。現在はAI生成NFTアートについても研究中。

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リョウ

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アート写真家。1974年生まれ、大阪出身。現在は京都府で写真家の活動をしながら芸術家を目指す人へ理想の芸術生活の過ごし方について提案しています。2018年に京都で個展を開催。2019年に横浜赤レンガ倉庫でのグループ展に参加。2021年に奈良のクリエイターイベントに参加。現在はAI生成NFTアートについても研究中。

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