これから個人で仕事をするなら、常にその時の状況を把握し、その時代にあった行動をすることが大切だ。
そのためには、自分の得意なものや経験をどうやって活かすかがポイントになってくる。
新型コロナウイルスの影響で厳しくなった芸術活動。
その状況を把握し、どうやって未来を生きていくのかを考えたことで、「アート作家×写真家」として芸術生活を続ける目標ができた。
目次
デジタル画家を諦めたわけじゃない
僕は以前「デジタル画家」と自称で名乗って芸術活動をしていた。
僕はPhotoshopを作ったアート作品のことを「デジタルアート」と読んでいる。
ところが以前、理想的芸術生活ブログを読んでくれている人から、次のような質問を受けたことがある。
最近写真活動が目立ったいるけど、デジタル画家は辞めたんですか?
これまでの僕の発信の仕方がわかりにくかったようなので、ここで改めて話しておこうと思う。
結論から言うと、デジタル画家は辞めていないしデジタルアート制作活動も続けている。
考え方としては、デジタル画家の活動を進化させるために、これまで経験してきたデジタルアートの技術と好きな写真撮影を掛け合わせた「アート作家×写真家」としての芸術人生を始めたということである。
「アート作家×写真家」を目指す理由
「アート作家×写真家」を目指す理由は、2020年に新型コロナウイルス感染症の影響によって厳しくなってきた芸術活動を守るためである。
新型コロナウイルス感染症(以下、コロナと記載)が発生する前までは、デジタル画家として活動を広げていく予定だった。
ところがコロナの影響は予想をはるかに超えて、個展を開くこともできず、周りでも芸術活動を辞める人が増えていった。
そのショックから、僕も芸術活動へのモチベーションが下がりい「もうデジタル画家になるのを諦めよう」と考えるようになってしまった。
でも心のどこかで「理想の芸術家になる方法のブログを発信している以上は続けなければ」と言う責任も感じていた。
そこで「苦しくなったコロナ時代を生き抜いていく方法はないか?」と考えて、自分なりに導き出した答えが、理想の芸術生活を過ごす人生計画「アート作家×写真家の芸術活動」である。
好きな写真撮影とこれまで作品制作や作品展に参加した実績があるデジタル画家を掛け合わせた芸術活動。
この2つを掛け合わせて「ストーリー性を感じる芸術作品をつくって、人々の心に楽しい未来を想像してもらいたい」という想いを届ける活動を目指すことにした。
リョウの芸術実績
デジタル画家をしていた時の、僕の実績は次のような感じになる。
・2018年に京都のギャラリーで時間をテーマにしたデジタルアート展を開催
・2019年に横浜赤レンガ倉庫で約100名の芸術家が集まるグループ展に参加
2020.01.24
芸術家支援企業からのオファー | 断るか受けるかの判断はどこでする?
芸術支援企業のクオリアートからのオファー。芸術家を支援する企業からのオファーを断るか受けるかの判断基準を知りたい。芸術家支援企業は安心できる...
・2021年に奈良県でクライアント企業とクリエイターをつなぐイベントに参加
2021.03.25
クリエイターとクライアントを繋ぐ、奈良クリエイターズスパイラルに参加した話
絵を制作したりポートレート撮影を続けていることで価値のある人と出会いそれが新たなクリエイティブな活動へと繋がります。奈良でクリエイターとクラ...
他の芸術家と比べるととても少ないが、僕にとってこの実績がとても価値のある活動につながった。
本格的に目指し始めた「アート写真家」
2021年から写真家としても活動を始めることにしたが、僕はもともと約10年もの間、趣味で風景の写真撮影を続けていた。
当時僕が撮影した、3枚の写真を載せておこう。
とてもプロの写真家と言えるレベルではないが、アマチュアクラスの一眼レフを購入して風景写真を撮り歩いていた。
せっかくの一眼レフでの写真撮影について2021年から独学で勉強して1年、2022年〜2023年の1年間で約14名のモデルの方との作品撮りの実績を作ることができた。
僕の経歴や実績については、アート写真家リョウの紹介サイトにでまとめているので、興味があれば覗いてみてほしい。
僕の憧れの写真家
僕の憧れている画家は『サルバドール・ダリ』だが、写真家としても憧れている人物がいる。
その写真家とは、ニューヨークが生んだ伝説の写真家『ソール・ライター』である。
その伝説の写真家ソール・ライターについて、僕が運営しているアート写真家の紹介サイトで語っているので、ぜひ読んでほしい。
アート作家×写真家の「芸術人生計画」
デジタル画家と名乗っていた時は、デジタルアート制作活動だけに集中して作品をつくっていたが、作品の購入数がどんどん激減し、芸術活動もできない状態になっていた。
そんな状態が続いたことで、ブログの執筆、SNSの投稿、作品制作のモチベーションがどんどん低下し始めていった。
「このままじゃダメだ!」と強く思い、気分転換をするために好きな一眼レフを持って風景を撮り歩くことにした。
するとそれがストレス発散になって、心にゆとりを持てることに気づいた。
心にゆとりを持つことができたことで、焦りがなくなり、新しいアイデアが浮かぶようになった。
自分が撮影した風景写真を使ってデジタルアートを作り、その作品制作にかける想いをブログやSNSで発信し、時には作品制作の裏にある背景を発信する。それが意外と反応が良かった。
そこで思いついたのが、芸術家を目指す人のためのブランディングやマーケティングの仕組みについて届ける芸術活動。それが、僕が新しく考えた「芸術人生計画」である。
「心にゆとり」をつくるため
写真を撮ることで心にゆとりがもてるなら「これまでの実績と好きなことを掛け合わせた活動をすれば良いのでは?」と考えた。
そこで自分がどんな未来を目指していきたいのかを、次のように再確認してみた。
- 人の心を揺れ動かすような作品をつくる
- デジタル画家のスキルを取り入れた芸術活動
- 自分の強みである「ストーリーを感じる作品」を届けたい
- 認知度を上げて価値のある作品にしたい
- もっとたくさんの芸術家とつながりがりたい
- 活動拠点を広げたい
- 心と時間にゆとりをもてる生活がしたい
- これまでの自分がしてきた仕事の経験を活かしたい
- コロナに負けない強い仕組みをつくりたい
こうして未来の自分の姿を想像することで、ある1つの目標を再設定することができた。
その目標が『自分らしい芸術活動「アート作家×写真家」として理想の芸術生活を過ごすための仕組みをつくる』である。
この仕組みは「心にゆとりをもつ」一つの方法だが、今でもまだ理解できていない芸術家が多いのが事実。
だからまず、僕がその見本にならなければいけない。
失敗がアイデアを生む
デジタル画家をしていた時の目標は『画家になって絵で生活をしていくこと』だったが、それもコロナの影響で崩れてしまった。もちろん、コロナのせいだけではなく、そもそも僕の考えが甘かったこともある。
その失敗をしたから、新しいアイデアを見つけることができた。
人は窮地に追いやられるとそれを回避する能力を持っていて、どんな困難にも立ち向かうことができる生き物だ。
新しいアイデアが浮かばない時はたった1日でいいので、自分の好きなことを自由にやってみること。そうすれば、心にゆとりができて新しいアイデアが浮かぶ。
失敗なしに、ステップアップはないのである。
不安は定期的に訪れるもの
僕はコロナの影響でデジタル画家について悩んだが、その反対に得たものもある。
それは、仕組みを作る準備とその知識を身につける時間ができたことである。まさに、デメリットをメリットに変える「発想の転換」ではないだろうか。
仕組みの完成度は「100%」を目指す必要はなく「30%」でも「40%」でもいい。基礎ができていれば、あとはそれを続けて少しずつ成長させてればいいだけ。
どんな完璧な人でも『不安』と言うものは定期的に訪れるもので、それを回避するための基礎をつくっておくことが大切だ。
未来に向けて「仕組み化」する
今の時代はオンラインが日常的になっているので、オンラインを使った「仕組み」が個人としてとても強い力になる。
僕の場合で言う「仕組み」は、次のような感じになる。
- 理想的芸術生活ブログ
- アート写真家紹介サイト
- ポートフォリオサイト
- インスタグラム
- 商品やサービスサイト
などを単体で運営するのではなく、それぞれがつながっている「仕組み」を作ること。つまり「その仕組みを回すこと」である。
ホームページの間違えた認識
僕の周りでよく受ける相談が「ホームページがあるけど、そこからの集客はほとんどない」というもの。
厳しいことを言うようだけど、ホームページを1つ作っただけで集客する見込みはほとんどなく「0%」に近い。
大切なのは、そのホームページにどうやって誘導させてどうやってお問い合わせにつなげるのか「戦略」を考えることである。
ホームページの放置は、ホームページを持っていないのと同じこと。
もしあなたが、街中でお弁当を売る仕事を始めたとしよう。
周りにはスーパーがあり、コンビニもあり、同じお弁当屋さんがあると考えて、あなたは自分のお店にどうやってお客さんを誘導させる?
お店を出して何もしないでお客さんは来店してくれるだろうか?
もちろん最初は近所の人が来てくれるかもしれないが、またすぐに行きつけのお店に戻るだろう。
競合店が多い街中で、あなたのお店に人を集める方法は、あなたのお店がどんな店で、他のお店と何が違い、どんなメリットがあるのかを発信し続けなければいけない。
つまりホームページを立ち上げても、その存在やメリットを感じてもらわなければ誘導することはできないのである。
そこで必要になってくるのが「仕組みを作って仕組みを回転させる」ことである。
最後に
後半は少し熱くなって話がそれてしまったが、僕はデジタル画家を諦めたわけではなく「アート作家×写真家」と進化させたのである。
もちろん画家だけを目指すも写真家だけを目指すも自由で、「アート作家×写真家」というのは僕が閃いた方法で、それに便乗する必要もない。
ただ「仕組み」をつくることは、これからの時代は個人としての強い力になるので、努力してもいいと考えているなら、独学でも身につけることができるので意識してみてほしい。
コメント