2024年になって本格的に始めたNFTアート。
日本でも知名度が上がってきていますが、NFTを始めようと考えている人が少ないのが現状です。
NFTが日本で受け入れられにくい理由を、NFT初心者であるデジタルアート作家の僕が調べてみたので、その情報を共有します。
NFTは使い方を理解すれば、安全に利用することができるので、あなたの芸術活動の1つとして検討してみてください。
目次
日本のNFTの保有率が「3.2%」の原因
現在の日本のNFTの保有率、つまりNFTを利用している人はわずか「3.2%」ほど。(サイト「NFT認知率は3割、保有は3% スポーツ・アニメが人気 MMD調査」を参考)
そもそもNFTを知っていると言う人が「30.8%」なので、日本での知名度はまだ低い方だと言えます。
ではなぜ日本でのNFTの保有率が「3.2%」と低いのかと言うと、次のようなことが原因ではないかと思います。
- 興味はあるけど詳しく説明してくれる人がいない
- 手数料が安定しないと聞いた
- 仮想通貨と聞いて不安になる
- サイトが英語表記で使い方がわからない
- 「NFTは詐欺だ」という噂がある
といった感想をよく聞きます。
興味はあるけど詳しく説明してくれる人がいない
日本でNFTの認知度は「30.8%」で、興味を持っている人はある程度いるようですが、NFTを始めようと思った時に、参考になるサイトや詳しく説明をしてくれる人が少ないことが、NFTを利用しない原因の1つと言えます。
以前に当サイトの中で、NFTについてかなり単純化して解説した記事を書きました。
上記の記事は、2024年にNFTを出品した経験を踏まえて、僕が「こんな言い方にすればわかりやすいのでは?」と思って書いた記事で、どのサイトでも見ることができない言い方でまとめています。
興味があっても「ブロックチェーン」だとか「マーケットプライス」だとか、聞き慣れない専門用語ばかりでイメージができないんですよね。
なので僕自身がNFTを出品して「マーケットプライスって簡単に言えばNFTを売っているお店って感じだよね」と言ったように、できる限り専門用語を普段使い慣れている言葉に置き換えればイメージできると思うんです。
なのでまずNFTを説明するなら、シンプルに簡単に伝えることが大切で、さらに詳しく知りたければ色々なサイトで専門用語を調べればいいんです。
まずは、NFTがどのような仕組みなのかを理解することが大切だと思います。
手数料が安定しないと聞いた
NFTを利用する場合は何かと手数料がかかり、しかも、その手数料は時間によって変動するので高くなったり安くなったりします。
NFTでは手数料のことを「ガス代」と言って、仮想通貨での売買が基本になっているため、日本円を仮想通貨に両替する作業も必要になってきます。
例えば、NFTを出品する際に必要となる「コレクション」の作成時に発生したり、デジタルアートを「NFT化」する際に発生したり、出品したNFTを削除する際に発生したり。
いろいろなタイミングでガス代が発生します。
ガス代が発生するタイミングについて詳しく解説している記事があるので、そちらを読んでみてください。
ガス代(手数料)は、対応している仮想通貨の種類によって値段が違い、時間によって変動するので「これくらいが目安」と言うことができません。
例えば、僕が使用している仮想通貨「ETH(イーサリアム)」の場合、コレクション作成時に日本円でいうと「約2,000円」、デジタルアートをNFT化した際に日本円で「1,500円」ほどかかりました。
でも2日後にもう1点のデジタルアートをNFT化した時は、日本円で「800円」ほどでした。
こう言った、仮想通貨の価格が変動することで、ガス代(手数料)が違ってくる部分の、NFTは複雑で難しいと思われる原因の1つなのでしょう。
仮想通貨と聞いて不安になる
先ほど話したように、NFTでの売買は仮想通貨が基本になります。
「仮想通貨」と聞いてFXや株のと同じ「ギャンブル」と思ってしまうようで、NFTが日本円で売買ができないことに不安に感じるのかもしれません(日本円でも売買する方法はあるようですが複雑で断念しました)。
しかも、仮想通貨取引所にアカウント登録をして、日本円を仮想通貨に帰る作業も難しく感じるようです。
僕は、FX、株などには全然興味がなく、知識もありません。
ただNFTを始める上で仮想通貨が必要だったため、仮想通貨取引所に登録をして日本円をETH(イーサリアム)に変える作業、ETH(イーサリアム)の値動きを見るようになりました。
NFTはギャンブルに思われますが、使い方を理解すれば事業資金を稼ぐツールとしても使えると、僕は思っています。
実際に出品してみて、NFTの活用法のイメージができました。
サイトが英語表記で使い方がわからない
NFTを売買するサイトを覗いてみると、英語表記ばかりです。
例えば、僕もNFTを出品する際に利用している「OpenSea(オープンシー)」と言うサイト。
「OpenSea」のようにNFTの売買に利用するサイトのことを「マーケットプレイス」と言い、わかりやすく例えると「NFTを売っているお店」と言うイメージ。
基本は英語表記で、NFTを出品する場合も英語で入力する必要があります。
ちなみに僕は英語ができないので、マーケットプレイスを見るときはGoogle翻訳でサイトに表記されている項目を調べながら利用しています。
もちろん出品するときも、Google翻訳で日本語を英語変換しています。
こちらが僕が出品している、NFTのコレクションページ「Mysterious clock」です。
翻訳機能は100%完璧ではないですが、伝えたいことくらいは理解してくれます。
僕はこれまでに海外に向けた写真サイト、オンラインショップ、デジタルアートのポートフォリオを使ってきましたが、海外の人から届いたメッセージに対して翻訳機能を使って返事を送りますがちゃんと理解してもらえてます。
世界中の人に作品を見てもらいたい場合は、翻訳機能やAI機能を活用すれば言いたいことは伝わります。
「NFTは詐欺だ」という噂がある
「NFTは詐欺だ!」という意見が多いのも、日本でNFTが受け入れられにくい原因の1つ。
僕が2024年にNFTを初めて、作品を出品したことをインスタグラムで投稿した途端、海外のアカウントから「あなたの作品を90万で購入したい!」というような、怪しいDMが届くようになりました。
その時僕は「自分の作品を90万円で購入してもらえる!」と喜んでいましたが、返事を出す前に、念のためにそう言ったDMについて調べてみました。
すると、そのDMが「詐欺」の可能性が高いことがわかりました。
詳しくは、こちらの記事で僕の経験談を語っているので、ぜひ読んでみてください。
「NFTが詐欺」と言うのは、独自で作った偽のマーケットプレイスに誘導して高額なガス代を請求してきたり、高額なNFTを購入した後、そのNFTの価値が急落したところから噂になったこと。
僕もインスタのDMについて、調べずに返事をしていたら今ごろ高額なガス代を請求されているところでした。
NFTを始める前に、どのマーケットプレイスが安心できるか、SNSからのDMを信じていいのかを見極めること。
安心できるマーケットプレイスについて言うと、世界で多くの人が利用している「OpenSea」。
SNSのDMのメッセージを見極める方法については、SNSのDMから「あなたのNFTを購入したい」と言う人は、90%の確率で詐欺だと思っておいてください。
もし本当に自分が出品したNFTを購入したいのなら、利用しているマーケットプレイスの中でやり取りをするはず。
万が一、SNSのDMから「NFTを購入したい」とメッセージが届いたらすぐに返事をせず、ネットで調べてみてください。
最後に、NFTの仕組みを理解することが大切
今回は、日本でNFTガ受け入れられにくい理由について話してきましたが、いかがでしたか?
2020年からNFTと言う技術はありましたが、2022年のNFT高額落札者が出たことで、興味を持つ人が増えてきました。
だけど日本ではいまだに認知度は低く、NFTの保有者はわずか「3.2%」しかいない状態です。
日本でもNFTを上手く活用できているのは、ほんの一部の人たちです。
だけど、NFTの仕組みを理解すれば事業資金を稼ぐために活用することもできるはずです。
僕はデジタルアート作家としては8年目ですが、NFTアーティストとしては2024年1月から始めたばかりの初心者です。だけど実際に、デジタルアートをNFT化して出品することができました。
行動すれば良いアイデアが浮かんでくると言うのは本当のことで、僕はこれからNFTを活用してデジタルアートの市場を広げる1人として貢献したいと思います。
当記事を読んだ感想を、下記のコメント欄に書いていただけたら嬉しいです。
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