【リョウのアートな人生 vol.1】子供の頃に遭遇した事故から目覚めたアート人生

リョウの人生

「あなたは子供の頃に死にそうになった経験はあるだろうか?」

僕は落ち着きがない性格なので、
子供の頃に死にそうになった経験がある。

僕が今無事に生活できているのは、
ある事故にあった僕を助けてくれた人がいたおかげだ。

その事故があったことで、
人に感謝する気持ちを忘れないようにアートで表現するようになった。

今回は僕が子供の頃にある事故にあったことで、感謝を伝える大切さを知ったという話をしようと思う。

子供の頃に感じた危機感

子供というのは、
どんなものにでも興味をもつもの。

僕もいろいろなものに興味をもち、
危険なことだと知らずに、親に怒られることも多かった。

子供の頃の僕は、
とにかく落ち着きがなかった。

親が目を離すと、必ず何かのトラブルを起こす。

ウミガメに指を噛まれる

家族で淡路島の海に旅行に行った時のことだった。

旅館の玄関先には、
子供の膝くらいでの高さがある、石でできた水槽があった。

その水槽の中には、
大きなウミガメが暇そうにゆっくりと泳いでいた。

幼かった僕は、
大きなカメを見たことがなかったため、とても興味があった。

水槽の縁に膝をのせ、
興味深く水槽の中にいるウミガメを観察していた。

僕がウミガメ見ていた時、
父と母は旅館の周りから見える風景の写真を撮っていた。

僕との距離はそこまで離れていなかったので、父も母も安心していたのだろう。

しかし、
僕はそこまで安心できる子供ではない。

突然僕の指に
大きな刺激が走ったのである。

旅館中に響き渡る大きな鳴き声、
旅館の従業員が慌てて外に飛び出してくる。

旅館に響く大きな鳴き声の正体

そう、
旅館に響く大きな鳴き声の正体は僕である。

騒動になった原因は、
水槽の中にいる大きなウミガメが、僕の指を噛んだこと。

噛まれた経験がない僕は、
それに驚いて大きな声で泣いてしまったのである。

そこまで痛くはなかった記憶があるが、
突然のことでショックだったのだろう。

もちろんウミガメと言っても、
旅館で飼われているので危険ではないはず。

ウミガメからすれば、
僕の指をエサと間違えて軽くくわえただけなのかもしれない。

旅館に来るお客さん、従業員さん、
近所の人たちが心配で見にくるほどの大騒ぎ。

今ではそれが笑い話になっているが、
さらにこの後「“死”まであと数秒の世界』を経験する事になる。

家族旅行で遭遇した海の恐怖

僕の家族は、とても旅行好きな家族。

夏になると、必ず海へ旅行に行く。

空は青く、雲の姿もない。

青空の中に飛んでいる飛行機が、
海を渡る船みたいにも見えた。

とても良い天気だったので、
毎年の家族旅行がすごく楽しみだった。

初めて泳ぐことを経験した

まだ泳ぐことができない僕は、
父と砂浜で山をつくったり、家族でスイカ割りをしたりして遊んでいた。

もしかしたら、
この時に初めて『泳ぐ』ということを経験したのかもしれない。

初めての経験だったが、
海で泳ぐって楽しいことだと思って、しばらく浅瀬で遊んでいた。

もちろん、
僕は初めて泳ぐので浮き輪をつけていた。

父も母も近くで泳ぎながら、
僕が危険な目に合わないか気にしてくれていただろう。

海は予測ができない

そんな父と母が、
遊び道具を取りに海から上がる。

と、その瞬間、
急に僕の足が『フワッ』と浮いた。

今だから言えるが、
海は予測ができないから危険な場所。

安心して泳いでいても、
海の中では崖のように突然深くなる場所もあれば、潮の流れが急に変わることもある。

子供の僕は、
偶然に予測ができない危険ポイントへ入ってしまったのである。

崖のように突然深くなる場所で、足がとどかない。

さっきまで足がつく場所で遊んでいたので、浮き輪をしていない。

どうやって泳ぐかも知らない、
そんな僕の体はどんどん海の中へと沈んでいく。

目の前が真っ暗になり、だんだん怖くなっていく。

“死”への恐怖から救ってくれた温かい手

その時の僕は、
子供ながらに“死”への恐怖を感じていた。

それを時間にすると、
ほんの数秒だったのかもしれない。

しかし子供の頃の僕でも、
その数秒がとても長く感じた。

その数秒の間、必死で海の中で叫んだ。

「お父さん!お母さん!」

だけど、海の中に沈んだ僕の声は誰にも届かない。

海の中で大泣きしていたのかもしれないが、涙なのか海の水なのかわからない。

暗い、、、。
怖い、、、。

僕の感覚では、
あと数秒もすれば、真っ暗な世界になってしまうのかもしれないと感じた。

その瞬間だった。

僕の手が何かに『グイッ!』と引っ張られた感覚があった。

気がつけば暗くて怖かった周りの世界が、
さっき遊んでいた時と同じ青い色へと変わった。

青い空が見えた、息ができる。

ただ違うことといえば、
僕の心臓がとても早く動いている。

しばらくして横を見ると、
僕の腕をつかんだまま海から上がろうとしている、知らない男の人がいた。

そう、溺れた僕を浅い場所に連れて行こうとしてくれている人だった。

その手は父や母の手ではなかったけど、
とても温かく、そして力強く安心する手だった。

これが僕が幼い頃に遭遇した、
“死”への数秒前の世界だったのである。

大人になってからこの話を父と母にしたが、

「あの時、そんなことがあったの!?」
「なんで言わないの!?」

と怒られてしまったが、
当時は子供だったから、どうすることもできなかった。

危険なことは鮮明に憶えているのに、
どうしてもその男の人の顔を思い出せない。

名前を聞いたわけでもなく、
父と母がその人に会ったわけでもない。

助けてもらった後は、
とにかく怖い思いをしたことで泣くしかなかった。

溺れた時の記憶は今でも憶えているが、
助けてくれた人の姿はシルエットでしか思い出せない。

よくドラマで見るような、
太陽が逆光で大人の顔が見えない、あの光景が実際にある。

いくら僕が小さな子供だったとしても、
助けてくれた時にお礼が言えなかった事は、今でも後悔している。

最後に、感謝をカタチにしたくて始めた芸術活動

今でも、助けてくれた男の人にお礼がしたいと言う想いはある。

その経験があった僕は、
感謝を伝えれるようになるために、表現ができる芸術の道を目指し始めた。

あの時に助けてくれた人は、
どこで暮らしているのかわからないが、
命の恩人にお礼をするためにアート作品を贈りたい。

このブログ読んでいるあなたも、
お礼や想いを伝える方法で悩んでいるかもしれない。

想いを伝える方法は、絵・歌・小説などいろいろある。

以前に僕は、
家族に感謝を伝えるためのデジタルアートを作ってプレゼントした。

その作品がこちら。

家族で芝桜を見に旅行に行った時に、
お気に入りの一眼レフカメラで撮影した写真を使って制作したデジタルアート。

いつまでも落ち着きがない僕を、
いつも優しく見守ってくれている父・母・姉をデジタルアートの中に入れた。

僕は言葉で伝えることが下手なので、
アート作品で感謝の気持ちを伝えたいと思う。

そして溺れていた幼い僕を救ってくれた男の人に、心から「ありがとう」の言葉を贈ります。

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リョウ

リョウ

アートマネージャー。1974年生まれ。大阪出身。現在は京都府でアート×写真家の活動をしながら芸術家を目指す人へ理想の芸術生活の過ごし方について提案しています。2018年に京都で個展を開催。2019年に横浜赤レンガ倉庫でのグループ展に参加。2021年に奈良のクリエイターイベントに参加。現在はAI生成NFTアートについても研究中。

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リョウ

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アートマネージャー。1974年生まれ。大阪出身。現在は京都府でアート×写真家の活動をしながら芸術家を目指す人へ理想の芸術生活の過ごし方について提案しています。2018年に京都で個展を開催。2019年に横浜赤レンガ倉庫でのグループ展に参加。2021年に奈良のクリエイターイベントに参加。現在はAI生成NFTアートについても研究中。

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