芸術活動をしていて嬉しかったこと、それは自分のアート作品をプレゼントした時に喜んでもらえたこと。
世界でたった1つのアート作品を贈ったことで、相手に「特別感」が伝わって心から喜んでもらえた。
今までクリエイティブな仕事をしてきたこともあり、色々なジャンルのアーティストと出会うことがある。
今回の話は、その出会った中の1人の音楽家の結婚報告を受けて、お祝いに僕のデジタルアートを贈った話である。
目次
お世話になった人からの結婚報告
ある音楽家に突然呼び出されて向かったのは、大阪のカフェ。
席に座るなり、突然「結婚します」とご報告をいただいて、いい意味で僕は言葉が出なかった。
突然の報告で「おめでとう」の簡単な言葉が出てこないほど嬉しく、ありきたりな言葉では祝いたくない気持ちもあった。
こう見えて僕は、喜怒哀楽を表に出して表現することが苦手なタイプ。
嬉しくても顔に出ないため、たまに勘違いされることもある。
だけど今回に関して言えば、古くからお世話になっている音楽家からの報告だったこともあり、珍しくにやけた顔になっていたかもしれない。
それほど嬉しいことなのである。
結婚式への贈りもの
結婚の報告を受けて僕は「何かを贈りたい」と強く思い、ちょうど写真家としても活動を始めたこともあったので、流行りの「エンゲージフォト」をプレゼントしようと考えた。
エンゲージフォトとは、ドレスを着て結婚の前撮りをするものではなく、2人の思い出の服を着て思い出の場所で自然な2人をおしゃれに撮る、新しい結婚写真。
2020.05.03
エンゲージメントフォト | 2人の自然の姿を残す人気の結婚写真のカタチ
結婚記念写真の費用を抑える方法として、エンゲージメントフォトモニターを活用する方法があります。エンゲージメントフォトは海外で人気がある結婚記...
ところが2人にはすでに考えていることがあったらしく、それが2人の姿を入れたデジタルアートのウェルカムボードを作って欲しいと言うものだった。
僕は写真家になる前は、Photoshopを使ったアート作品をつくるデジタル画家をしていたので、2人に喜んでもらえるなら時間をかけてでも作らせてもらおうと思い、ウェルカムボード制作を受けることにした。
個人の顔や名前が写っているので完成したウェルカムボードをお見せすることはできないが、ウェルカムボードに使用した背景を見てもらうことができる。
こちらの背景に、お2人の和装写真を切り抜いて合成したウェルカムボードである。
これからの人生を大切な人と一緒に過ごすと誓う結婚式。
そんな2人が親族や仕事仲間や友人達へ、感謝の気持ちを込めておもてなしをするために披露するイベント。
残念ながら僕は仕事の関係上、列席することができず申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
だけど、お世話になっているお2人と言うこともあるので、せめて結婚式当日にお祝いを届けたいと思っていた。
2人にとってはとても大切な結婚式。
2人にとって、その1日がとても大切な日になる。
印象に残る贈り物なら、親しい人からプレゼントされているだろう。
それなら、その人たちとは違った贈り物をするのはどうだろうか。
そこで、アート×写真家として活動をしている僕らしい芸術的な贈り物を思いついた。
これまで芸術活動をしてきてつながった作家たちと、共同で価値のある贈り物を作ることにした。
それが、アートな手作りの祝電である。
- 文字×書道の作家さん
- ペーパーフラワーを作る作家さん
3人で考えた、どこにもない芸術家らしい祝電を贈ることにした。
芸術家の繋がりで価値のある贈り物をつくる
ペーパーアート – Natsumi Hirokawa –
ウェルカムボードをつくるために、京都にある公園で2人の写真を撮っていた時のこと。
そこで偶然、自分たちの作品をSNSに投稿するために撮影に来ていた2人の芸術家さんと出会った。
ペーパーアート – Natsumi Hirokawa -さんのInstagram
その時は、あまり話しをする時間がなかったが、名刺がわりに僕のInstagramのアカウントを伝えた。
するとその場でフォローしてくれたので、僕もその日のうちにInstagramから挨拶と芸術に対する想いを込めてDMで送った。
タイミングとは不思議なもので、必要な時に出会うべき人と出会えることがある。
それは、2人の芸術家さんに想いを伝えるために行動したことが、今回のサプライズ作品をつくるキッカケができたのである。
2人の芸術家さんも結婚式関係で、自身のアート作品を贈る仕事をしている。
まさに、運命の出会いだろう。
そこで結婚する2人には内緒で、芸術家らしい祝電を贈ろうと考えた。
書道アート作家とペーパーフラワーアート作家のコラボ色紙で、感謝の言葉をプレゼントしたのである。
そのコラボ作品がこちら。
↓↓↓
Photo / 筆文字アート – Hitomi –
勿論、この祝電は僕が正式に書道アート作家とペーパーフラワーアート作家の2人に、有償で依頼した祝電である。
祝電は結婚式当日は嬉しいが、せっかく貰った祝電は寂しそうに引き出しの中に眠ってしまうことが多い。
だけど芸術家2人に依頼したのコラボ祝電は、部屋に飾ってもオシャレに飾ることができる。
その日だけのアート作品ではなく、日常生活でも取り入れれる価値のあるアートな祝電を制作してもらった。
言葉もアート調に書かれているので、家にオシャレに飾れていつでも見ることができる。
きっと結婚する2人には歓んでもらえるはずだ。
いつまでも笑顔を忘れない2人で過ごしてほしいと願いも込めている。
2人にとって結婚式は特別な日。
結婚式だけではなく、家族、両親、おじいちゃんやおばあちゃん、恋人への贈り物。
何にしようか悩んでいるなら今回の記事のように、その人だけの特別な贈り物をしてみてはいかがだろうか。
その特別な想いは、きっと相手には伝わる。
信頼関係があるから作品を受け入れてくれる
そもそも結婚の報告をしてくれた人は、僕がデザイナー時代からお世話になっている音楽家。
「あなたのデザインセンスはとても好きです」
と言ってくれて、音楽家としてのホームページ制作、名刺制作など、これまでに色々な制作の依頼をしてくれる。
以前にも1年間を通して、自身の写真集を作るために、撮影の依頼や写真集の制作の依頼をしてくれたり、さらにデジタルアートの被写体になってくれり、個展も見にきてくれたりして、僕の芸術人生に共感してくる人。
そして今回、結婚式当日に会場に置くウェルカムボードまで依頼をしてくれた。
「なぜ、そこまでしてくれるのだろう?」と思い、今でも関わらせていただいているホームページの打ち合わせで理由を聞いてみた。
僕の活動に共感してくれている
「どうしていつも僕に依頼をしてくれるんですか?」
そう尋ねて帰ってきた言葉が、
「“自分自身が自由人”だと言うことに価値を感じていて、芸術人生に対する想いに共感できるから」
と言うものだった。
その言葉を聞いて僕は、自由に価値を感じているのなら自由な人のままで良い、人の心を動かせるような芸術人生を歩けているのなら、今の自分は正しい判断ができていると思えるようになった。
『自由人』という言葉、これは僕らしさを一言で表すのに一番しっくりくる言葉だ。
だけど「僕は自由人だ」と言うと「落ち着きがない人なんだ」と後で付け加えられることが多い。
決して自由人は悪い言葉ではない。
自由人でも、自分らしい理想の人生を歩いている人はたくさんいる。
『自由人=ワガママ=自己中心的』
などのように連想されることが多いが、僕は『自由人』と言うことにとても価値を感じている。
その理由は、
・主張できる心を持っている人
・自分のイメージを表現できる人
・こだわりを持っている人
と言った想いをしっかり持っているからだ。
ただ自分の意見を押し付けることはしないように気をつけている。
親しい人ほど価値のある贈り物をする
最初に結婚の報告があった時、すでにウェルカムボードを贈ろうという考えがあった。
勿論、僕からのお祝いプレゼントとして考えていたので、制作費用はもらう予定ではなかった。
だけど、僕のアート作品を気に入ってくれている2人からすれば、
「無料にしてしまう事でそのアート作品の価値を下げたくない。」
と言われて、最終的には2人の言葉に甘えて有償で受けることにした。
作品を無料にしてしまうということは、自分で自分のアート作品の価値を下げてしまうことになる。
ウェルカムボードの制作を仕事として依頼を受けることで、2人にも価値のある作品になる。
そこまで考えてくれる2人に、僕からサプライズで感謝の気持ちを贈ることにした。
こんな自由な僕でも頼ってくれたり、敵的に連絡をしてくれる人がいる。
とても限られた人数だけど、僕はそういった人たちを大切にしていきたいと思っている。
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