【アート活動 vol,1】4人のクリエイターでデジタルアート制作企画を実行

デジタルアート

信頼し合える仲間とアート作品をつくると良い作品ができます。

信頼し合える仲間とアイデアを出し合い、一つの想いが詰まったアート作品。

僕がデジタルアート作家をしていたころ、デジタルアート作品集をつくる企画を考えました。

具体的な内容は、人物を入れてPhotoshopで幻想的なデジタルアートを数点つくって作品集にすること。

そのプロジェクトを実現させたことで、芸術活動の実績を作ることができました。

その企画で僕が実感したこと。それは、信頼できる仲間と活動をすることで作品の価値が高まると言うこと。

これから話す内容は「芸術活動は信頼できる仲間と活動をすることで価値のある作品をつくることができる」と言う話です。

自分らしい作品をつくるために一人(孤独な環境)で集中して作品をつくることも大切ですが、時にはチームと組んで1つの作品をつくることも大切です。

下記は、僕の企画に関わってくれた仲間とのデジタルアート活動の様子を短くまとめた動画です。


デジタルアートとは

デジタルアートとは、パソコンやタブレットといったデジタル機器を使ってつくるアートのことで、僕の場合は、デザイナー時代に身につけたPhotoshopを使った下記のようなアート作品だったり、

Adobe『Firefly』で生成されたアート素材をベースにしたアート作品になります。

デジタルアートといっても、アクリル絵の具や水彩絵の具で描く世界とそれほど違いはありません。

作品をつくる過程で、デジタル機器を使って表現するのか絵の具を使って表現するのかの違いでしょう。

ただ、デジタルアートは低く評価されてしまうことも多いので、どうやってデジタルアートの魅力を伝えるのかを考えなければいけません。

デジタルアートが低く評価されやすい理由として、デジタルアートはデータで保管ができるため、複製もしやすく何回でも修正できるからなんです。

だから僕は、自分がつくったデジタルアートにこだわりをもつようにしました。

そのこだわりについては下記で話しているので、ここでは割愛させていただきます。

デジタルアートの世界を共につくるプロジェクト

僕のデジタルアートはパソコンでつくるアート作品ですが、その作品をつくるのに必要なのが写真素材です。

その写真素材は、自分で撮影した写真だったり手描きで書いた絵をパソコンに取り込んで画像データにしたもの。

その素材をつくる方法は大きく分けて、次の2つ。

  1. スケッチブックに描いたイラストをパソコンに取り込んで画像データにしてPhotoshopで加工する方法
  2. 実際に人物・風景・建物などを一眼レフで撮影して、それぞれのパーツを切り抜いて合成していく方法

僕のデジタルアートは、「2」の一眼レフで撮影して各パーツに切り抜いていく方法が多いです。

今回のデジタルアート制作企画では、人物をいれて僕らしい『クリエイティブな世界観』をモチーフにしたデジタルアート作品。

モデルとフォトグラファーに依頼する

今回のデジタルアート制作企画に必要なモデルさんとフォトグラファーさんに依頼をしました。

芸術的な表現力のあるモデルさんには、デジタルアートのメインとなる素材になってもらい、そのモデルさんを撮影するために、知人のフォトグラファーさんに依頼。

僕自身が撮影する場合もありますが、僕が撮る写真はどうしても暗めで、デジタルアート向きではないんです。今回はチームでのデジタルアート制作でもあるので、フォトグラファーに依頼することにしました。

知人のフォトグラファーさんの撮る写真は、明るめで輪郭も綺麗に撮ってくれるので、デジタルアートの加工がしやすいんです。

ちなみに、僕が撮る写真は下記のポートフォリオサイトで公開しています。

デジタルアートの素材の撮影

メンバーが決まったので、メインの素材となるモデル撮影からはじめます。モデルとフォトグラファーのスケジュールを調整し、イメージに合う撮影場所を決める。

この時、撮影に利用した場所は『兵庫県の尼崎商店街』。

息を合わせて企画を進めていく

撮影当日は、デジタルアートのイメージに合う撮影ポイントを探しながら企画を進めていきました。

今回イメージした世界は、闇の世界から明るくクリーンな世界へと修復していくようなイメージなので、撮影の進め方も重要です。

ここで僕の反省点が、ロケ地の下見ができていなかったことで、当日に撮影ポイントを探しながら撮影をしなければいけなかったこと。

だけど、事前にフォトグラファーさんにイメージを伝えていたので、現場慣れしているフォトグラファーさんの提案で、モデルさんが車内で衣装の準備をしている間に撮影ポイントの確認をしました。

それが効率よく撮影を進めることができたので、チームで企画を遂行していく上で息を合わせることはとても重要だと知りました。

フォトグラファーに共有したイメージが、一眼レフのディスプレイを通して実現されていくのを確認する。

モデルもそれを確認しながら、クオリティーの高いしなやかな動きで空間を演出してくれました。

その2人のスムーズなやりとりを見て、フォトグラファーとモデルのリズムがとても重要なことだと知ることができました。

僕は撮影する二人を見ながら頭の中でどんどん『修復』の世界をイメージしていきます。

自分でも思うことですが、頭の中でイメージした世界観を撮影時に表現することは難しいと思います。

何故なら僕のデジタルアートのテーマは抽象的だし、僕のイメージする世界は、どちらかというとマニアックな世界だからです。

だからモデルさんもフォトグラファーさんも、イメージするのは難しかったはず。それなのに、僕のイメージ通りの写真を撮ってくれました。

その時に撮ってもらった写真がこちら。

光と影のコントラストを強くしてもらい、僕がイメージしているデジタルアートの世界観に近い素材に撮影をしてもらいました。

モデルの表情、フォトグラファーの光と影の操り方。隣で見ていると、もうその写真だけでアートな世界になっています。

そして、完成したデジタルアートがこちら。

デジタルアート 芸術 作品

他にも数点のデジタルアートをつくって、参加してくれたモデルさんとフォトグラファーさんに作品集をプレゼントしました。

「CREATIVE」をテーマにした作品集

信頼できる人とつくったデジタルアートは、僕にとってすごく価値のある作品になりました。

企画に参加してくれたメンバーにデジタルアート作品集をプレゼントすると喜んでもらえて、それもチームで作品をつくる価値だと知りました。

残念ながらその作品集は販売することはなく、参加メンバーのみがもつことができる、幻のデジタルアート作品集です。

デジタルアート作品集のコンセプト

そんなデジタルアート作品集のコンセプトはこちら。

現代の地球は自然災害や対人によるトラブルが多発している。地球がどんどん崩れてしまうのではないかとも思ってしまうことがある。しかし、現代のようなネット環境も無く通信手段も限られていた中で、昔の人々はどうやって協力してきたのだろうか?

自分自身も地球をクリーンな世界になるために“何か協力できる方法がある”ことを忘れているような気がする。そして、少しでも多くの人がその心を思い出し、協力し合う事で現代のトラブルやストレスの多い地球環境を修復できるはず。そのためには、まず自分自身が地球環境を修復することに貢献していかなければならない。

といったことを主張したデジタルアート作品集です。

今回のデジタルアート作品集『CREATIVE』の中には、『修復』という意味も込められています。

今の時代は、人と人のトラブルが増え、災害、事故、事件、戦争、誹謗中傷など、そのうち地球そのものが消えてしまいそうな勢いです。

そんな地球の本当の姿は、クリーンで綺麗な姿をしているのかもしれません。

そんな、クリーンな地球環境の修復に貢献できる芸術活動を続けていくために、『修復』との意味もこめました。

プロジェクトに参加してくれたメンバーに感謝

デジタルアート制作企画を主催する時は、参加してくれる人達が楽しく関われるようにイメージの共有は欠かせません。

僕はできる限りわかりやすく伝えるようにしていますが、正直、今でもイメージを伝えるのに苦戦しています。

だけど僕はイメージを伝える方法として、Pinterest(ピンタレスト)を使ってイメージを共有することが多いです。

Pinterestの検索窓に、イメージしている物に関連するキーワードを入れると、それに関連した高画質の画像がたくさんでてくるので、アイデアを探すときにとても役にたつツールなんです。

Pinterestについて解説している記事も書いたので、そちらをご覧ください。

最後に

今回のデジタルアート作品脊索企画を通して思ったことは、芸術活動も時にはチームで動くことも必要とされます。

現代の地球がストレスを感じやすい環境になってしまったのは、僕たち自身であり、それを修復するのも僕たち自身です。

チームで活動をする目的を明確にして、それに向けて1点でも作品をつくることができれば、その作品はとても価値のある作品となるでしょう。


『CREATIVE』作品集制作の参加メンバー

今回、僕のデジタルアート制作企画に参加してくれたメンバー。

本当にありがとうございました!

リョウ(写真家)

京都の写真家。1974年生まれ、大阪出身。現在は京都府で写真家の活動をしながら芸術家を目指す人へ理想の芸術生活の過ごし方についてのブログを発信しています。2018年にプロの芸術家からブランディングやマーケティングの知識を学び、2018年に京都でデジタルアート展を開催。2019年に横浜赤レンガ倉庫でのグループ展に参加。2021年に奈良のクリエイターイベントに参加。クリエイティブ事業RSD Proの事業者。

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リョウ(写真家)

京都の写真家。1974年生まれ、大阪出身。現在は京都府で写真家の活動をしながら芸術家を目指す人へ理想の芸術生活の過ごし方についてのブログを発信しています。2018年にプロの芸術家からブランディングやマーケティングの知識を学び、2018年に京都でデジタルアート展を開催。2019年に横浜赤レンガ倉庫でのグループ展に参加。2021年に奈良のクリエイターイベントに参加。クリエイティブ事業RSD Proの事業者。

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