ホームページを立ち上げた人からよく受ける相談が「検索順位が上がらない」と言ったこと。
せっかく費用を出してホームページを作ったのに、検索順位が上がってこないのは失敗?
と思ってしまう人が多く、ホームページの本質について間違えた認識をしているようです。
今回は、ホームページの順位が上がらない理由とホームページを運営する上で重要なことについてお話しします。
この記事を読めば、ホームページが存在する意味と検索順位を上げる知識についてイメージができます。
目次
検索順位が上がらない5つの原因
そもそもホームページの検索順位が上がらない原因には、主に次の5つが考えられるので、それに当てはまっているのなら、今すぐに改善してください。
- ホームページを放置してしまっている
- ターゲットを設定していない
- 適当にキーワードを決めている
- 無料のホームページ作成ツールを使っている
- SNSにリンクを貼っていない
では、1つずつ解説しますね。
ホームページを放置してしまっている
ホームページの検索順位が上がらない一番の原因は、ホームページを立ち上げたまま放置していること。
ホームページに詳しくない人は、ホームページを立ち上げれば集客できると思っていますが、それは間違いです。
肝心なのは、ホームページを立ち上げたあと、その時の世界の状況に合わせてサイト内容をアップデートしていくことなんです。
例えば、現在「正しい」と流れている情報は、数年後には間違えた情報になっていることが多くあります。
医療系の情婦、ダイエット情報、金融情報、ファッション系など、正しいと思ってホームページに記載したつもりが、数年後には「間違えた情報」となっていて、見る人を混乱させてしまうサイトになってしまいます。
そうなりと、Googleから「嘘の情報を発信している価値のないサイト」と認識されて、検索順位がどんどん落とされます。
それに長年更新されていないサイトは、「現在は動いていないサイト」として思われて誰も見なくなります。
せめて、6ヶ月に1回はホームページの内容(デザイン、コンセプト、プロフィール、使用写真など)を、今の時代に合わせてアップデートすることが大切です。
サイトを放置するリスクについて、下記の記事でも話しています。
そこで、ホームページを定期的に更新する方法として効果的なのがブログです。
ブログで人の役に立つ情報を発信することで、興味をもってくれる人をどんどん増やすことができて、検索もどんどん上昇します。
ターゲットを設定していない
ホームページを立ち上げる場合、ターゲットを設定することがとても大切です。
不特定多数に向けたホームページは内容にまとまりがなく、見にくいホームページとなってしまいます。
「少しでも多くの人に見てもらいたい」という気持ちはあかりますが、「自分ごと」として見てもらえないホームページは、内容が薄くなって、結局何をしているサイトなのかわからなくなります。
よく、上部のメニューナビに数多くの項目を並べる人がいますが、かえってサイトを見にくくしてしまって、Googleからの評価も下がってしまうんです。
※上記の画像は、当サイトのメニュナビで見やすくシンプルにしています。
「どこをどのように見れば何のページに飛ぶの?」「目的のページへ行く方法がややこしい」など。
どうしてもサイトボリュームを増やしたいのなら、メニューナビ部分は大まかな項目でシンプルにまとめて、各ページに関連するページへ誘導するように、見る人の気持ちを考えて、サイトを見る流れを作るとかなり見やすいサイトになります。
サイトの項目があれこれ増えてしまうのは、ターゲットの設定ができていないことが原因です。
ターゲットの設定として例えると、この理想的芸術生活ブログは次のようなターゲットを設定しています。
●東京在住(クリエイティブな活動をするなら東京と考えている人)
●「個展につながらない」「絵が購入されない」と悩んでいる人。
●理想の芸術人生を過ごしたいと本気で悩んでいる人。
ターゲットを決めるコツは、不特定多数の人に向けてではなく、1人の架空の人物を設定することが大事です。
ターゲットを設定することで「誰のための役に立つサイトなのか」が明確になって、内容にまとまりが出てきます。
そうすることでGoogleからの評価も上がり、検索順位を上げることができます。
適当にキーワードを決めている
ホームページに入れる「キーワード」を適当に決めていると、これもまたまとまりがなく伝わりにくいサイトになってしまいます。
以前までは、「サイトにキーワードを多く盛り込むのが有効」と言われていましたが、近年では、キーワードを盛り込みすぎるとGoogleからの評価が下がる傾向にあります。
その理由は、文章が不自然になってスパムサイトと間違われるからです。
もちろんキーワード選定は必要で、サイトに関連するキーワードを入れることも重要です。ただし、違和感がなく自然に文章に入れることが検索を上げる秘訣です。
そこで「ターゲット」や「カテゴリー」に連動したキーワードを選ぶことが重要になってくるわけです。
そう言った意味でも、しっかりターゲットを決めて意図をもったキーワード選定をすることが大切です。
そのキーワードに関係する知識が「SEO」と言う知識になります。
SEOの知識について、下記でくわしく解説しているので、ぜひ読んでみてください。
無料のホームページ作成ツールを使っている
ホームページを立ち上げる費用を抑えるために、無料で開設できるホームページ作成ツールを使う人も多いですが、僕はオススメしません。もちろん、仕事としてホームページを立ち上げる場合で、趣味で立ち上げる場合は問題はありません。
仕事で無料ホームページ作成ツールをオススメしない理由は、そのサービス自体が終了したら自分のホームページが見れなくなるからです。
そのような、ホームページ作成サービスに依存したサイト運営は、毎日ヒヤヒヤながら運営をしなければいけないので、SEO対策に集中することがでません。
個人の趣味を載せるだけのサイトにするなら、無料ホームページ作成ツールでもいいかもしれませんが、今後、仕事に繋げると考えるなら、サービスに依存しないサイトを作る方が安心してサイト運営を続けれます。
オススメはWordPress
そこで、オススメのホームページ作成ツールが『WordPress(ワードプレス)』です。
WordPressでホームページを立ち上げるには、ある程度の費用は掛かります。といっても、WordPress自体は無料でダウンロードできますが、オリジナルドメインを取得をしたりレンタルサーバーに契約スル場合に費用が掛かります。
あと費用がかかるといえば、WordPressで使用するテーマ(デザインテンプレート)にも費用が掛かる場合があります。
「掛かる場合がある?」と曖昧な表現をしたのには理由があり、WordPressには無料で使えるテーマ(デザインテンプレート)もありますが、仕事でWordPressを運営するなら有料のテーマの方が効果があるからです。
WordPressの有料テーマにについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
WordPressを使用したサイト作成に掛かる費用の目安としては、下記のような感じです(内容によって変わります)。
- お名前.com などでオリジナルドメインを取得する費用「年 / 約2,000円〜」
- ロリポップ! などのレンタルサーバーを契約する費用「月 / 約1,000円〜」
- 有料WordPressテーマの購入費用「約10,000円〜」
ホームページの内容によって変わってきますが、自身でホームページを立ち上げれる場合は、最低でも「1〜3万円」程。ホームページの立ち上げを外注に依頼する場合は、最低でも「10万円〜」が目安となります。
もしこれから仕事としてホームページを立ち上げようと考えているなら、オリジナルのドメインを取得し、レンタルサーバーに契約し、WordPressでをサイトを立ち上げることをオススメします。
WordPressを使うメリットについて、下記で詳しく話しています。
SNSにホームページへのリンクを貼っていない
SNSを運営している場合は、SNSのプロフィール欄にホームページのURLを貼れば、少なからずサイトへの誘導率は上がります。
夢を壊すようですが、実際はSNSからホームページへの誘導率はとても低いです。
なぜかというと、SNSを利用するユーザーとホームページを見にくるユーザーとでは目的が違うからです。
SNSを利用するユーザーは、興味のあることをSNSの中だけで共有することが多く、外部サイトへ訪れることはほとんどありません。
大手企業、有名ブランド、芸能人は別として、個人で仕事を始めた人がSNSからサイトへの誘導率を上げるのは、とても難しいです。
SNSを利用するユーザーは、SNSの中だけで情報をシェアします。
運が良ければサイトへの誘導もできますが、SNSからサイトへの誘導率を上げるには、SNSで『バズる』ことが必須です。
一方で、サイトを見る人の目的は、相手が悩んでいることを解決したいからサイトへ訪れて解決策を探す人が多く、自らネットで検索をして気になるサイトを見て行動に移す。これが、ホームページの本質です。
つまり、SNSとホームページの違いをまとめると、次のようになります。
・ホームページは、何かに悩んでいる人が自らが情報を探して実際に行動へ移したい人が訪れる場所。
そう考えると、自社の商品の購入率を上げるためには、どちらを使えばいいのかイメージができるはずです。
当ブログの解析結果を公開
では、当サイトの誘導率はどうなっているかを思いきって公開するので、参考にしてください。
当サイト(理想的芸術生活ブログ)の場合、SNSからホームページへの誘導率はとても低く、GoogleやYahooからの自然検索が圧倒的に多いです。
下記は、当ブログ「理想的芸術生活」の1ヶ月のサイト解析結果です。
Sociall(SNS)よりも、Organic Search(自然検索)の方が圧倒的に多いことがわかりますね。
なぜGoogleやYahooからの検索が多いのかというと、記事の目的、ターゲット、キーワード選定を明確にし、それに合わせて記事を書いているからです。
SNSからの誘導率が低いのは、ターゲットがSNSをメインに芸術家になるための情報を求めていないからです。
だからと言ってSNSを活用していない訳ではなく、ほんの一握りの人だけでもサイトへ訪れてもらえば、いつか『拡散』のキッカケになるのではないかと思っています。
当サイト理想的芸術生活を運営している僕のX(旧Twitter)を見てもらうと、URLを貼っているのがわかります(オレンジ枠の部分)。
SNSからの誘導率は低いですが、自然検索をしない人からの誘導を獲得することができるように、プロフィール欄にホームページのURLを貼ってサイトを見てもらえるようにしています。
X(旧Twitter)はアルゴリズムの関係で、投稿にURLを貼ると閲覧数が大幅に落ちるため、できるだけプロフィール欄に貼ってそこからサイトへと誘導する、自然な流れを作る投稿がオススメです。
定期的に分析と改善を繰り返す
「ホームページは立ち上げたから安心」というものではなく、常にホームページの分析をして改善しながら運営を続けていくことが大切です。
ホームページの分析をするのに使われる有名なツールは、下記の2つ。
- Googleアナリティクス
- Googleサーチコンソール
この2つは無料で使えて「どのページが多く見られているのか」「どのキーワードで検索されたのか」を知ることができます。
ホームページを立ち上げたあとは、定期的に解析できるように導入しておきましょう。
閲覧状況がわかる「Googleアナリティクス」
Googleアナリティクス は、参照元、滞在時間、PV(ページビュー)数など、設定すればさらに細かく解析できるツール。
先ほど、自然検索とSNSの分析を見ていただいた画像も「Googleアナリティクス」です。
ビジネスとしてホームページを立ち上げる場合は、こうした閲覧状況の把握がとても大切なので、ぜひGoogleアナリティクスを導入してください。
キーワードが参考になる「Googleサーチコンソール」
Googleサーチコンソールは、主にホームページのキーワードに関する解析をすることができる解析ツール。
例えば、下記は僕のGoogleサーチコンソールの画像で、「クエリ」と書かれている部分には、どんなキーワードで検索されてホームページに訪れたのかと言うことが表示されています。
その他にも「クリック数」「表示回数」「CTR」「掲載順位」を参考にすることもできるので、Googleアナリティクスと連動して解析することをオススメします。
こうやって、月に1回はホームページを解析して改善していくことで、検索順位を上げることができます。
これは危険!「サイト運営に詳しい」という勘違い
ホームページを運営するときに危険なのが「サイト管理なら自分ででもできるだろう」と思い込んでしまうこと。
もちろんサイト運営の知識をもってい人は話が別ですが、WixやJimdoでサイトを作った経験が1、2回しかないのに「サイト運営に詳しい」と思ってしまう人が、僕の周りに実際にいました。
\少し愚痴っぽい文章も含まれてしまいますが、同じ過ちをして欲しくないのであえて書きました/
僕でもサイト運営について、まだまだ知識が足りないと思っているのに、自信満々に「サイト管理程度ならできるよ」と言ってくる人がいて、その人のサイトを見ると、レイアウトが崩れているし、メニューの項目が多くて見辛いし、時々「現在、サイトが表示できません」の文言が出たり。
定期的にサイト解析をしていないので、検索順位もどんどん下がっています。
そう言った人に限って「現在のホームページのリニューアルを格安でお願いしたい」と言ってきますが、当然、お断りしました。
「検索順位が下がってしまった」とクレーム
一番厄介なのが、「検索順位が落ちた」とクレームを受けたこと。
ホームページの立ち上げまでは僕が担当しましたが、その後の運営はクライアント側でするとのことだったので、僕は立ち上げ後は関わることはなかったんです。
納品して2年が過ぎた頃、クライアントから「検索順位がどんどん落ちている!」とクレームの連絡がありました。
実際に僕は、ホームページの運営には関わっていなかったのですが、お世話になった人なので、状況を確認して改善策を提案しようと思いました。
そこで僕が「サイトの分析をされていますか?」と確認したところ、
「してません、ただ思いつくキーワードをいっぱい文章に入れてるのに。。。」とのこと。
そのクライアントは、Googleアナリティクス のことは知っているようですが、その本質的な部分は詳しくないようです。
だけど僕は「定期的にGoogleアナリティクスを見て改善してください」としか提案できませんでした。
すでに契約が終わっているクライアントだったので、僕から提案することもできず「依頼された時に、もっと強くサイト運営の重要性について説明しておけばよかった」と後悔しています。
それが原因で、お互いの信頼を失い疎遠になりました。
ホームページは立ち上げたら終わりではなく、その時代に合わせて少しずつ改善して成長させるものです。
クレームを言いたい気持ちはわかりますが、自社でサイト更新をして問題が発生したからといって苦情を言われると、正直、不信感しか残りません。
このように、トラブルに発展する前に、ホームページを運営するリスクについての知識も知っておく必要があります。
ホームページは資産になる
ではここから、ポジティブな内容で話を進めていくことにしましょう。
個人で立ち上げたホームページは運営を続ければ続けるほど資産になります。
最新情報、定期的な更新、役に立つ情報発信を続けていると、検索順位がどんどん上がって露出が増えて企業との繋がりができます。
僕は現在、5つのサイトを運営しています。
その5つのサイトを運営して思ったことは「放置していたら仕事に繋げることができなかった」と思います。
この5つのサイトは、それぞれのサイトの足りない部分を補い合っていて、それを『仕組み化』にしているので、自分の好きな写真への収益につながっています。
個人ブランドサイト『雨の雫』は内容が完璧にまとまっていないため、現在は放置状態になっていますが、今後、内容をまとめてサイトをアップデートしていこうと思います。
ホームページは、24時間365日オンライン上で営業をしてくれているのと同じこと。なので、ホームページを立ち上げるなら放置せず、最新情報、定期的な更新、役に立つ情報発信し続けていると企業からオファーがきます。
もちろん、そこまでホームページの価値を上げるには最低でも「2年」は掛かりますが、個人で仕事を始めたいと考えているなら、今すぐホームページを立ち上げることです。
「もう自分は40歳だし、今から2年は長い」
そんなことはありません。
僕がデジタルアート制作活動を始めたのは「44歳」、理想的芸術生活ブログを立ち上げたのが「46歳」、写真家リョウの公式サイトを立ち上げたのが「47歳」。
ブログを続けていると、企業から直接「アフィリエイト」のオファーも届きます。年齢は関係ありません。サイト運営を諦めずに続けていると、サイトがどんどん成長して価値が生まれて「資産」になります。
最後に
ということで、今回は「ホームページの検索順位が上がらない原因とその改善方法」について話してきましたが、イメージできましたか?
ホームページの検索順位が上がらない原因は、主に次の5つ。
- ホームページを立ち上げて放置してしまっている
- 誰に見てほしいホームページなのかわかりにくい
- 適当にキーワードを決めている
- 無料のホームページ制作ツールを使っている
- SNSにリンクを貼っていない
これらを改善するためには、ホームページを立ち上げた後の分析、修正、情報発信が必要不可欠です。
定期的にサイトを分析して修正したり、ターゲットの見直し、キーワドの見直しなどをしましょう。
決して「放置」したり「ホームページのデザインが悪い」と思わずに、まずは今の状況を把握することから始めてみてください。
そうすれば、ホームページの検索順位が上がって、どんどん価値のある「資産」へと成長していきます。
ここまで話しても「自分には記事を書くスキルがない」と諦める人もいますが、努力次第でホームページを成長させることはできます。
何もやらずに諦める方が良いか、あえて未知なことにチャレンジしてスキルを身につける方が良いか。
あなたならどちらを選びますか?
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